ヒカルの親友・飯田祐基、マーダーミステリー事業からの撤退を発表 会社の赤字は約2億8000万円、個人で1億1000万円超の借金

5月18日、「ヒカル」(登録者数478万人)が「飯田の会社が赤字倒産しました」と題する動画を公開し、同居人で実業家の「飯田祐基」(同8000人)が手がけてきたマーダーミステリー事業からの撤退を報告しました。飯田は、会社がこの1年半で約2億8000万円の赤字を出し、自身が個人で約1億1000万円の借金を背負うことになったと明かしています。

ヒカルとともに掲げた「マーダーミステリー1兆円市場」

飯田祐基は、YouTuberやインフルエンサーが職業として確立される前からインフルエンサーマーケティングを手がけてきた実業家で、株式会社ライバーの元会長として知られています。2023年12月には、「親友」であるヒカルとともに株式会社これからミステリーを設立。会話型の推理ゲーム「マーダーミステリー(マダミス)」を軸に、専門店の運営やスマートフォンアプリの開発、舞台公演などを展開してきました。

2024年1月5日には、品川インターシティホールに700人以上を集めた完全招待制の発表イベント「飯田祐基 第二章 幕開け」を開催。飯田はヒカルらとともにステージに立ち、「日本にマーダーミステリー文化を作る」「市場規模1兆円を目指す」と宣言していました。すでに大きな市場を形成している中国の例にならい、マーダーミステリーを日本、そして世界に広げるという構想でした。

しかし、立ち上げ発表から10日ほどで、同社が「マーダーミステリー」の商標を取得しようとしていることが発覚。既存のユーザーから強い反発を受けて炎上するという事態に陥っていました。

2年半での撤退、会社の赤字は約2億8000万円

今回の動画で飯田は、店舗運営を除くこれからミステリー事業からの撤退を表明しました。動画のタイトルでは「赤字倒産」という言葉が使われていますが、会社そのものは存続し、黒字の店舗事業とフランチャイズは継続するかたちです。事業に取り組んできた約2年半について、飯田は「ずっと不利な状況」が続いていたと振り返り、「赤字を垂れ流すだけで厳しい」として撤退を決断したと説明しました。

飯田によると、会社はこの1年半でおよそ2億8000万円の赤字を計上。資金調達で得た1.3億円と銀行からの借入5000万円に加え、飯田自身が個人資産から約1.2億円を会社に貸し付けてしのいできましたが、それでも資金繰りが追いつかなかったといいます。月のバーンレート(資金燃焼率)は約2000万円に達していたとのことです。

今回の撤退により、飯田は個人借入6000万円と、会社の借入に対する個人保証5000万円を合わせた約1億1000万円の負債を背負うことになります。飯田は、これまで自身が事業に投じた金額が貯金・個人借入・資金調達などを含めて総額3億5000万円規模に上ったとし、「もう全部溶かしてしまった」と語りました。

撤退に至った最大の要因として、飯田はアプリ開発を挙げました。約1億円の開発費を投じたものの、アプリのリリースは想定より大幅に遅れ、その間のキャッシュを個人資産で穴埋めする状況が続いたといいます。リリース後も売上は100万円程度しかなく、追加の資金調達も実現できませんでした。当初は6億円規模の調達を計画し、VCや投資家など60社以上に当たったものの、「一切できなかった」と振り返っています。

資金繰りが厳しくなるなか、飯田はヒカルの紹介もあって取り組んだ企業向けの「顧問」事業を新たな収入源とし、その利益を会社に充てることで、スタッフへの給与や家賃の支払いをしのいできたといいます。顧問事業自体は黒字で推移していたものの、マーダーミステリー事業の赤字を補いきれず、会社全体では赤字が続きました。

事業そのものの難しさについても、ヒカルと飯田は動画内で振り返りました。マーダーミステリーは内容自体は面白いものの、1作をプレイするのに4時間ほどを要し、途中で抜けることもできないため、やったことがない人にとっては体験までのハードルが高かったと指摘。「面白い」という強みだけでは広がりきらなかったとの見方を示しました。

アプリは今後、更新を終了し、サブスクの解約を呼びかける方針です。一方、マーダーミステリー専門店の店舗事業は黒字を維持しており、約8割をリピーターが占めるとしたうえで、収益が出ている一部の店舗とフランチャイズは継続すると説明しました。

撤退のもう一つの背景として、ヒカルは飯田のプライベートの変化を指摘。飯田も、結婚を考えるなかで「夢見る少女じゃいられない」という心境になったことを認めました。「絶対に成功するまでやめない」と公言してきただけに、こうした形での報告は「情けなくて、死ぬほど悔しい」と吐露しています。

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「第三章」へ、SNS運用の新事業と婚約も発表

動画の後半では、飯田が出資者やスタッフのもとを訪ね、撤退を直接報告する様子も収められました。飯田によると、一部から厳しい言葉はあったものの、「基本的には『頑張ったね』『ナイスチャレンジ』と心配してくれる方が多かった」といい、トラブルはなかったと報告しました。

飯田はこの撤退を「飯田祐基の第三章」と位置づけ、新たな事業として法人向けのSNS運用サービスを立ち上げることも明かしました。月50本投稿の月額50万円プランと、月100本以上投稿の月額100万円プランを軸に、5月からまず限定的に企業を募集するとしています。フォロワー数やインプレッションについて一定の保証を設け、達成できなければ達成するまで無償で継続するという内容で、飯田は「無風で終わることはない」と自信を示しました。ヒカルは「過去の実績は過去の話」としつつ、飯田が事業にどれだけ本気で向き合えるかが鍵になるとコメントしています。

さらに動画の終盤では、飯田の婚約者が顔出しで登場するという展開もありました。飯田は、交際していたこの女性との婚約を発表。相手はヒカルや飯田と同い年の美容外科医で、ヒカルの人気デート企画「5対5」の女医回にも出演していた女性です。

結婚を前提に交際していたといい、飯田は先日プロポーズしたことを明かしました。倒産の報告から一転した婚約発表に、ヒカルも驚きを見せつつ、2人の希望を受けて婚姻届の証人を引き受けることになりました。飯田は、借金の返済と新事業に全力を注ぐ考えを示し、動画を締めくくっています。

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