KUN、「50人クラフト」参加勢のチャンネルの収益化停止を報告 「量産型コンテンツ」判定に困惑

5月17日、ゲーム実況者の「KUN」(登録者数162万人)がYouTubeを更新し、自身の企画「50人クラフト」の参加者が運営するチャンネル「無名の光チャンネル」(同2万人)の収益化が停止されたことを報告しました。

「無名の光チャンネル」とKUNの関係

KUNは、『Minecraft』を使った視聴者参加型企画「50人クラフト」を中心に活動するYouTuberです。企画に参加するメンバーは「参加勢」と呼ばれ、その多くが気の合う者同士で少人数のグループを組み、それぞれ独自に活動しています。

「無名の光チャンネル」は、こうした参加勢のうち、とーます、かえる、らーばの3人が立ち上げたグループチャンネルです。3人はいずれもKUNの企画に参加する顔なじみで、中でもらーばは、KUNが主催するグループ実況「ニート部」(同68万人)のメンバーでもあります。

突然の収益化停止、メンバーシップも消滅

KUNは、「突然無名の光が収益化停止になって、急にメンバーシップが消えた」と、「量産型コンテンツ」とみなされ、収益化とメンバーシップ機能が停止されたことを報告しました。

KUNが戸惑いを見せたのは、収益化停止の理由に明確な心当たりがないという点です。KUNは、収益化停止されているチャンネルには合成音声を使っている場合が多いことを踏まえ、「無名の光はずんだもんも使っていませんし、ゆっくりボイスも使っていない」と指摘。チャンネルの内容を見直しても停止の原因は「わかんない、正直」と述べました。一方で、雑談中心で画面に大きな動きがない構成や、ショート動画のサムネイルが似通って見える点を挙げ、「紙芝居チャンネル扱いされたのかな?」と推測していました。

YouTube動画

無名の光自身も報告動画を公開 原因に心当たり

無名の光は、KUNの動画に先立つ5月4日、収益化停止を報告する動画を公開していました。

メンバーは、今後収益が戻るかは分からないとしたうえで、「賃金が一切出なくなっても活動を続けたいか」とメンバー同士で確認し合い、変わらず活動を継続する方針を示しました。無名の光はもともと、参加勢の3人組チャンネルのなかでも「どんなに数字が落ちても気にせず、とにかく長く続けること」を目標に掲げていたといい、今回の収益化停止を「根底の部分を見直すいい機会」と前向きに捉えたとのこと。

そのうえでメンバーは、収益化停止の原因にも独自に踏み込みました。YouTubeが量産型コンテンツと判定する基準のひとつとして「説明や解説、教育的価値が少ない」「画像のスライドショーやスクロールするテキスト」を挙げ、約1カ月前に投稿したAI生成画像を多用する都市伝説系の動画が引っかかった可能性が高いと推測。当該動画を削除する考えを示していました。

YouTube動画

異議申し立ても認められず

KUNによると、無名の光は収益化停止を不服として異議申し立てを行ったものの、返ってきたのは「AIで大量生産されたコンテンツです。人間が見ています」という趣旨の回答だったといいます。これに対しKUNは「多分見ていないと思う」と、実際に人の目によるチェックが行われたのか疑問を呈しました。

YouTubeは2025年7月に収益化ポリシーを改定し、「繰り返しの多いコンテンツ」を「量産型のコンテンツ」へと名称を改めたうえで、AIなどで大量生成されたコンテンツを明確に規制対象としています。2026年に入ってからは、この基準にもとづく収益化停止が国内外で相次いで報告されてきました。KUNは過去にも「2017年か2018年ぐらい」に、ごく普通のゲーム実況動画から理由不明のまま広告が一時的に外れる出来事があったと振り返り、今回も審査システムにAIが組み込まれたことで同様の「暴走」が起きているのではないかとの見方を述べています。

復旧に向けて「別のルート」でも対応中

KUNは現在、収益化の復旧に向けて「別のルート」でも働きかけを続けていると説明しました。一方で、その後の動きはまだ出ていないとし、人間による審査も十分に行われていないのではないかとの懸念を口にしています。

「3人組チャンネルで唯一残っていたのにね」と複雑な心境をのぞかせたKUNは、「なんか運悪いな」とこぼしつつ、無名の光の続報については改めて伝えると述べ、動画を締めくくりました。一方の無名の光も、収益が一切入らない状況になっても活動を続けるとして、「私たちは生きています。頑張ります」とファンに呼びかけています。