こめおの蟹ラーメン店「かにを」に中国産使用疑惑 国産アピールしてきた姿勢との食い違いに批判の声
格闘技イベント「Breaking Down」の元選手で料理人の「こめお」(登録者数37万人)が東京・浅草でグランドオープンしたばかりのカニラーメン専門店「かにを」をめぐり、「中国産の蟹を使用しているのではないか」とする疑惑がSNS上で拡散しています。
「中国産」疑惑がSNSで急拡散
5月8日、とあるXユーザーが、Googleでのレビューを添えて
ここのラーメン屋さんは中国産の蟹を使用しているようですので、行かない事にしました。かにを。
と投稿しました。この投稿は瞬く間に拡散し、表示回数が368万回を記録する反響となりました。
これに前後して、別のXユーザーからも「能登で蟹が取れすぎて余ってるから考えた蟹ラーメンではなかったの? 支那産の蟹を使ってるとしたらとても2000円は出せないなぁ」「能登のかにを…! とか言ってたのに中国産はいただけまけんね」と当初のコンセプトとの食い違いを指摘する声が相次ぎます。国産の蟹を活用するという触れ込みと、店舗で実際に使用されている食材の産地が一致しないのではないかとの疑問が広がりました。
さらに、「かにを」の調理風景を映した動画について、画面の端に「PRODUCT OF CHINA」と記された中国産の冷凍カニのダンボールが映り込んでいたとする指摘も登場しています。
「かにを」をめぐっては、開店から間もなくGoogleマップの口コミ評価が2.1にまで落ち込む事態となっており、こめおは5月7日に「この評価を見て食べるか食べないかより、自分が心動かされたら食べに来てほしい」「従業員は本当に死に物狂いで毎日頑張ってます。俺はみんなの心動かしにいく。まじで何にも惑わされずに、目の前の事だけ頑張ろう」とXに投稿していました。しかし執筆時点では、こめお本人や店舗の公式アカウントから、カニの産地に関する正式な説明や反論は確認されていません。

今月オープンしたばかりの「かにを」
「かにを」は、こめおが約2年にわたり開発を続けてきた激辛カニラーメン専門店です。辛さを1から10まで選べるほか、追加料金で最大100辛まで挑戦できる仕組みで、店舗は浅草・田中ビルの1階と2階に構えられています。1杯およそ2000円という価格設定や激辛仕様も話題を呼び、開店後は店舗前に行列ができる状況となっていました。
オープンは当初は4月を目指していたものの、内装工事の遅延が発覚。こめおは4月25日のXで「俺の必死さを伝えると会社の口座残高に5万ちょっとしかない」「いいか? 生きるか死ぬかの瀬戸際なんだよ」と窮状を吐露し、「工事は終わらない事が確定したので、グランドオープンを5/4に延期します」「今月で本当に資金がショートするので、今から投資家探します」と投稿。グランドオープンが5月4日に延期されるという経緯がありました。
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素材へのこだわりを打ち出してきたプロジェクト
「かにを」のもとになったプロジェクトは、こめおが2024年12月に割烹こめをの1周年記念ランチ企画として発表したことから始まりました。当時の動画でこめおは「11月から12月、1月くらいまカニが旬の時期で、カニ漁が解禁されてすごい美味しいカニが上がってきているからそのカニを使ってラーメンを作りました」と語り、国産・旬の素材を活かした料理を出発点に据えていました。
これと並行して、こめおは能登半島地震の被災地支援にも継続的に取り組んでいました。2024年9月と2025年1月の2度にわたり能登の被災地を訪問し、仮設住宅や避難所を巡って自身が手がけたおせちを被災者へ寄付。地元住民との会話の中では、コラボ商品の販売や売上の寄付など、自分にできることを模索したいと語っていました。
2025年3月、ホリエモンらの経営番組「REAL VALUE」(登録者数7万人)にカニラーメンプロジェクトを携えて出演すると、こめおは「国内で漁獲された蟹の冷凍管理や廃棄問題」「外国人による日本食ビジネスの海外展開で、本来日本に入るはずの外貨が国外に流れている現状」を解決する事業として企業価値5000万円規模のプレゼンを実施。化学調味料の不使用をめぐってホリエモンと論争を繰り広げ、素材の旨味を引き出すという料理人としての姿勢を強く打ち出しました。
同月にはフィナンシェ社のトークン発行型クラウドファンディングが始動し、売上や事業収益の一部を石川県漁業協同組合に寄付する意向を表明。同漁協は加賀から能登まで石川県全域の漁業者を統括する組織であり、能登半島地震からの漁業者支援の文脈として受け止められました。


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