こめお、蟹ラーメン店「かにを」の中国産使用を認める 食品偽装は明確に否定

格闘技イベント「Breaking Down」の元選手で料理人の「こめお」(登録者数37万人)が5月11日、東京・浅草で営業中のカニラーメン専門店「かにを」をめぐる中国産使用疑惑について、Xおよび自身のYouTubeチャンネルで弁明しました。ソフトシェルクラブに中国産を含む海外産を使用していることは認めた一方、食品偽装については明確に否定しています。

2024年にカニラーメンのプロジェクトをスタート

「かにを」はこめおが5月4日に東京・浅草でグランドオープンしたばかりの激辛カニラーメン専門店です。

プロジェクトの出発点は2024年12月に発表された割烹こめをの1周年記念ランチ企画で、当時こめおは「11月から12月、1月くらいまカニが旬の時期で、カニ漁が解禁されてすごい美味しいカニが上がってきているからそのカニを使ってラーメンを作りました」と、国産・旬の素材を活かす方向性で語っていました。

2025年3月にはホリエモンらの「REAL VALUE」に出演して国内カニの冷凍管理や廃棄問題の解決を事業テーマに掲げたほか、能登半島地震の被災地支援にも言及し、フィナンシェ社のトークン発行型クラウドファンディングで石川県漁業協同組合への寄付意向を示すなど、国産カニの活用や漁業支援の文脈と重ねて発信が続けられてきました。

一方、2026年5月の「かにを」のグランドオープン時にはプレスリリースで訪日ムスリム観光客の増加を念頭に「ハラルフレンドリー」の基準を採用した一杯としてもアピールされており、海外展開を視野に入れたコンセプトも並行して打ち出されていました。

「中国産疑惑」がSNSで急拡散していた経緯

ところが開店から数日が経過した5月8日ごろから、「かにを」が中国産のカニを使用しているのではないかとする疑惑がXを中心に拡散します。あるユーザーが「ここのラーメン屋さんは中国産の蟹を使用しているようですので、行かない事にしました」と投稿すると表示回数は368万回に達し、当初のコンセプトとの食い違いを指摘する声が相次ぎました。

調理風景の動画に「PRODUCT OF CHINA」と記された中国産冷凍カニのダンボールが映り込んでいたとする指摘も拡散し、Googleマップの口コミ評価は一時2.1まで落ち込みました。

こめお本人や店舗の公式アカウントからカニの産地に関する具体的な説明は確認されていませんでしたが、5月11日に至ってこめお自らが疑惑への回答を公表する形となりました。

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「中国産」使用を認め、ラーメンはムスリム向けと説明

5月11日夜、こめおはXに「中国産の利用、食品偽装の件ですが、結論から言います。”中国産使ってます。”」と投稿。「インドネシア産もタイ産も使ってます。というより、国産のソフトシェルクラブというものがありません」と説明し、「供給量が1日200杯のソフトシェルクラブなので、国産のものであれば供給量が間に合わないと思います」と海外産を採用した理由を述べました。

一方で「能登産の蟹を使ってる。という話はそもそも、禁漁期があるので無理だと思います」「加能ガニはうちでは使ってません」と、能登産使用の疑惑については明確に否定。能登の復興支援については「個人的な理由です」と切り分けたうえで、「北海道のオオズワイガニが大量発生した件の蟹漁と混同して広がっています。オオズワイガニは出汁で使ってます」と、原料の用途を整理して示しました。さらに「僕の作るラーメンはムスリムの方に向けて作った物です」「ソフトシェルクラブを使う背景も東南アジアで馴染みのある食材だったのと、美味しかったので、使うことを決めました」と、ムスリム向け料理として開発した経緯にも触れています。

能登産を使用していると発信したことはない

同日、こめおは自身のYouTubeも更新し、より踏み込んだ説明を行いました。ここでも「中国産の蟹は使用しております」と改めて認めたうえで、中国産、インドネシア産以外にミャンマー産も利用していると述べ、「ソフトシェルクラブというものは基本的に国産のものがないので、僕たちは海外産の利用をしております」と海外産採用の理由を改めて説明しています。

能登産のカニについては「能登産のカニを使用しているという事実は一切ありませんし、僕もそのようなことを伝えたことはありません」と否定。能登産や福井県産のカニには禁漁期が設けられているため、現時点の時期では使用できないと付け加えました。混同が拡散した背景には自身が参加した北海道でのカニ漁があったとし、「このかにをのラーメンに関しては北海道産のオオズワイガニを使用しております」と、北海道で大量に獲れたオオズワイガニを活用していることを明かしています。

しかし今回ソフトシェルクラブを提供する中で誤解が生まれたとして、その点に関しては「申し訳ありません」と謝罪しました。

ソフトシェルクラブの採用理由については「今回イスラムの方々に向けて作ってきたラーメンです」と、もともとムスリム向けに開発したものだと改めて説明。「タイで言えばプーパッポンカリーに使われているカニであったり、東南アジアではこのソフトシェルクラブを使った料理というのは多くございます」「インドネシアの方々にもこのソフトシェルクラブというのは大変受け入れやすいカニにもなっております」と、東南アジアで親しまれている食材であることを採用の背景に挙げました。

さらに「ムスリムフレンドリーという、僕たちはイスラム教の方々に向けたハラル料理の認証を取得しました」と、ハラル認証取得済みであることを示し、「ちなみにこれを取得するには原産国であったりかなり細かな提出義務がございます」と、産地を含めた厳格な書類審査を経ていると強調しています。

そのうえで「僕は食品偽装しているという事実は一切ありませんし、そのようなことはないので皆様にはご安心していただければと思っております」と食品偽装の事実を明確に否定。Googleの口コミについては「Xの方であったり、Googleの口コミにおいては多数、言われのないことであったり、まだ来店されてない方の口コミであったり、Googleの口コミのレビューに関しては今、とてもひどいような状況になっております」と現状の苦境を訴え、海外への本格的な挑戦を見据えてラーメン作りに研鑽を重ねていく意向を示して、動画を締めくくりました。

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