未解決事件を扱うYouTubeチャンネル「話題の事件」が収益化停止を報告 「量産型コンテンツ」判定で活動拠点を当面移行

5月15日、「話題の事件」(登録者数18万人)が「今後の活動について・・・」と題する動画を公開し、チャンネルがYouTubeから収益化停止の処分を受けたことをあらためて報告しました。あわせて、当面の活動拠点をニコニコチャンネルプラスへ移すことを発表しています。

未解決事件を題材にした考察チャンネル

話題の事件は、実際に起きた事件・事故、とりわけ未解決事件を題材に、公開されている資料をもとに解説・考察する動画を投稿してきたチャンネルです。3人のメンバーで運営し、メンバーシップ向けにはラジオ形式の長尺コンテンツも配信してきました。

YouTube

YouTubeでは、昨年7月にYouTubeパートナープログラムの収益化ポリシーが改定されており、今年に入ってからは「量産型コンテンツ」との判定を受け収益化が停止されたというチャンネルが続出しています。話題の事件も、その対象となった形です。

4月21日に届いた「収益化停止」の通知

動画によると、YouTubeから収益化停止の連絡が届いたのは4月21日の昼ごろでした。通知された理由は「量産型コンテンツ」であり、これに伴ってチャンネルの収益化は停止され、メンバーシップも止まりました。

話題の事件は同日のうちにYouTubeの投稿欄で事態を報告するとともに、「全く心当たりがない」として、再審査請求をする旨を伝えていました。

しかし翌日、収益化を復活できないとの回答が届いたとのこと。YouTube側からは「他の資料を読み上げただけのコンテンツ」や「教育的価値が最小限のスライドショー」など、量産型コンテンツに該当する例が示されましたが、話題の事件は

私共としては全ての事件において詳細に調べ、オリジナルのシナリオを作成し、編集も外部に依頼することなく非常に時間をかけて制作しており、時には現場に足を運びながらやってまいりましたので、正直youtube側の見解に納得はできていません。

と綴っていました。

体の一部を失ったような感覚

5月15日の動画では、話題の事件は改めて経緯を説明。

再審査を却下された後、もう一度請求をしてみたものの、「審査は1回限り」として受け付けられなかったと明かしました。「打つ手がもう全てなくなってしまった、というのが現状」と、メンバーは振り返ります。

収益化停止から90日が経過したのちに収益化の再申請が可能になるのは7月20日で、それまでは長い待機期間が続くことになります。

最後のコミュニティ投稿には視聴者から多数のコメントが寄せられ、YouTubeへのフィードバックや署名活動の提案、収益化停止から復活したチャンネルの事例紹介など、復活を願う声が数多く届いたといいます。「ほぼ365日、毎日編集してたような生活だったので、それがなくなると体の一部を失ったような感覚になった」と心境を吐露しつつ、メンバーは「もうどうしたらいいんやろうと思っていたとき、皆さんのコメントがすごく励みになった」と感謝を述べました。

活動拠点をニコニコチャンネルプラスへ

90日間を何もせず過ごすのではなく活動を続けたいとして、話題の事件が選んだのがニコニコチャンネルプラスです。以前から声をかけられていた担当者に連絡を取り、このプラットフォームへ活動を移すことを決めたといいます。仮に再申請が通らなかった場合は、ニコニコチャンネルプラスが今後の発信の場になる可能性もあるとしています。同様にメンバーシップについても、今後はニコニコチャンネルプラスで運営する方針だとしました。

YouTubeで続けた場合、ガイドラインの変更によって再び同様の事態が起こりかねないとして、メンバーが安心して登録できる場としてニコニコチャンネルプラスを選んだとしています。ただし月額制の最低料金は、YouTube時代の290円から税込660円へと上がることになり、メンバーには理解を求めました。

YouTube上で人気を集めていた総集編は、収益化の再申請に向けて、フルAIのショート動画や広告が無効化された動画とともにすでに削除済みで、動画数は約750本から約560本に減少しています。削除した総集編は70〜80本程度にのぼるとみられ、これらは順次ニコニコチャンネルプラスへ移していく予定です。同プラットフォームでは広告が表示されないため、以前より快適な環境で視聴できるとしています。

一方で、90日後にはYouTubeの収益化復活も目指しており、再申請の審査基準となる動画は7月20日が近づいた頃に投稿する考えです。「YouTubeもこれまで同様にさまざまな活動をしていきたい」として、チャンネル登録は解除せずに待ってほしいと呼びかけました。

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