登録者96万人、KAITOストーリーが収益化停止を報告 「量産型コンテンツ」との判定に「全くの誤解」と異議

5月12日、「KAITOストーリー」(登録者数96万人)のKAITOが自身のXを更新し、YouTubeチャンネルの収益化が突如停止されたと報告しました。停止理由はYouTube側から「量産型コンテンツ」と通知されたとし、不服申し立ても即座に却下されたと明かしています。

歌い手&ツッコミ系YouTuber

KAITOストーリーは、ネットで話題になった漫画やアニメのネタ動画を引用しながらツッコミを入れていく動画スタイルで人気のYouTuberです。

顔出しはせず、イラストのアイコンと声のみで活動するスタイルを長年続けており、歌い手グループ「めろんぱーかー。」(同21万人)の一員としても歌ってみた動画やライブ活動を展開しています。

YouTube

「量産型コンテンツ」との通知に「全くの誤解」

KAITOが5月12日にXを更新。投稿の中で、突然チャンネルの収益化が停止されたこと、その理由としてYouTube側から「量産型コンテンツ」に該当すると通知されたことを明かしました。

この判断についてKAITOは「全くの誤解です」と真っ向から反論し、「自分は、1本1本の動画に魂を込めて制作しています」と強調。脚本作成から構成、編集、音声入れに至るまですべて自身の手で行っており、単なる動画の量産ではないと説明しました。

そのうえで「量産型コンテンツとの大きな違いは、『この動画を、なぜ自分が作る必要があるのか』という理由が明確にあることです」と語り、効率だけを重視した動画は誰が作っても同じような内容になりやすい一方で、自身の動画には考え方・表現・声・間の取り方・ストーリー性が反映されているとして、人間だからこそ作れるオリジナルコンテンツだと訴えました。

「AI生成や素材の使い回しではない」

投稿のなかでKAITOは、現在のチャンネル登録者が90万人を超えていることにも触れ、「この登録者数は、単なる数字ではなく、視聴者の方がkaitoストーリーの動画に価値を感じ、今後の投稿にも期待してくださっている証拠だと受け止めています」と説明。視聴者は自身の動画に独自性を感じて登録してくれているとの認識を示しました。

そして「AI生成や素材の使い回しではない、オリジナル作品です」と明言。「初めての停止でこれまでの努力が機械的に否定されたようで悲しい気持ちです」と、収益化停止を通告された際の心境も吐露しています。

収益化停止の通知を受けて不服申し立ての動画を送付したものの、これも即座に却下されたとのこと。KAITOは「AIの誤判定だと思われます」とし、「どうか、担当者様による『手動での再審査』を心よりお願い申し上げます」と要望しました。

先行する「テコまる」のケースは突如復帰 「復帰理由は謎」

YouTubeは2025年7月15日にチャンネル収益化ポリシーを更新し、それまで「繰り返しの多いコンテンツ」と呼ばれていた項目を「量産型のコンテンツ」へと改称しました。繰り返しの多いコンテンツだけでなく、大量生産されたコンテンツも対象であることをより明確にしたとされています。

今年1月以降、量産型のコンテンツの見なされて収益化を停止されるクリエイターが続出していますが、その中ではオリジナル作品を投稿していても判定の対象となるケースが出ています。

たとえば、オリジナル3DCGアニメ「手子商事開発シリーズ」を投稿する「テコまる」(登録者数72万人)も5月1日、「量産型コンテンツ」判定で収益化を停止されたとXで報告。再審査請求も認められず、自作BGMの著作権収益を活用する「反抗システム」を打ち出すなど、独自の対抗策にも踏み切っていました。

そんなテコまるは5月10日にXを更新し、「5/9朝、YTstudioを開いたところ、突如YPPへ復帰しました?」と投稿。「一日待ちましたが特に連絡は無く、そのため復帰理由は謎です。まあ停止理由も謎でしたが…」と、運営側からの説明がないままYouTubeパートナープログラムへ復帰していたことを明かしました。「本件についての反応や応援、ありがとうございました!」と、応援への感謝も添えています。

なお、復帰した現在も「不安定な環境」「復帰しようが長居したくない」等の考えは変わっていないといいます。