元きょんくま・きょん、色覚異常と障がいを告白 障がい者向け就労支援事業所の開設を発表
5月11日、「きょんくま」(登録者数172万人)のチャンネルで、元リーダーのきょんが「ずっと隠していたことを話します。」と題する動画を公開。自身に色覚異常があることを告白するとともに、愛知・名古屋に障がい者向けの就労支援事業所をオープンすると発表しました。
解散から約4カ月 動画は近況報告として継続
きょんくまは、リーダーのきょんと相方のくまを中心に、24時間耐久企画や大食い企画などで人気を集めたグループです。2025年8月末で無期限活動休止に入った後、12月5日に解散を正式に発表しました。
きょんは解散時、おもちゃ開発事業への意欲を語り、今年2月まで実施したクラウドファンディングでは目標の500万円の倍近い約960万円を集めていました。
「色が見えないんですよ」 色覚異常を告白
動画の前半、きょんは「急なお話になるんですけど、色が見えないんですよ」と切り出し、自身に色覚異常があることを明かしました。「見えないっていうか、分からないが正しいのかな」と表現を訂正しながら、正常な色覚の人と色覚異常の人で異なって見える画像を画面に提示し、「全然わかんないよ」と、説明しました。
きょんによれば、赤がおよそ80、緑が40、青が20といった割合でしか色を認識できないとのこと。「赤はドスグロく見えて、全部ワインレッドみたいに見えてた。緑とか紅葉とかは全部薄黄緑色みたいに見える。青はね、海がね、透明に見える」と伝えます。
色の判別がつきにくいと気づいたのは「20歳ぐらい」だったとし、それまでは「みんな自分よりも頭がいいから色を覚えられる。自分が馬鹿だから色を覚えられないのかな」と思っていたそうです。話すのが苦手で「子供の頃はめちゃくちゃ会話になんなかった」と言うほどコミュニケーションでも苦労があったため、図工や美術で色を間違えても周囲は「こいつアホだから」で済ませてしまい、誰にも気づかれなかったと振り返りました。
高校時代、先輩との焼肉の場で焼き加減を任されたものの、生焼けで先輩に叱責された一方、次は焦がしてしまい再び叱られたエピソードも紹介。色覚に問題のない人とは見えている世界そのものが違うと語りました。
もう1つは「障がい」
さらにきょんはもう一つ隠していることがあると切り出し、自身に障がいがあることも告白しました。ただし「それが何かとかどんなものかは、ちょっと待ってください」と述べ、具体的な内容については明かしませんでした。
このことに気づいたのは「この数年」のことで、それまでは「ただ馬鹿なだけだと思ってた」と振り返ります。子どもの頃から運動や会話が苦手で、「お前何もできねえな」と言われ続けてきたいい、当時はその違和感の正体に自分でも気づけなかったそうです。そのうえできょんは、
自分の障がいの部分があっても、そこじゃない、楽しめる、生かせる部分ってあると思う
と切り出し、ハンデを抱えていてもそれぞれの個性を「公平に見てあげる」社会のあり方を訴えました。
名古屋に就労継続支援B型事業所をオープン
動画の中盤からきょんは、新事業の発表に話を移します。「就労継続支援B型事業所を作ります」と明言し、「簡単に言うと、障がいがある方が通いやすい、楽しい職場っていう感じです」と紹介しました。
事業所では、撮影や編集、おもちゃ作りといった作業をきょん本人と一緒にできる環境を整備するとのこと。きょんの動画のほか、知人のインフルエンサーや他のYouTuberの動画編集にも携われる場にしていきたいと説明し、「普通に働くのに抵抗があるような環境にいる方にとって、居心地のいい、楽しめる職場を作ります」と語りました。
場所は愛知県名古屋市で、すでに物件は決まり、入居や工事、求人もスタートしているそうです。見学会を5月下旬に開催し、順調に行けばオープンは6月1日になる見込みです。
きょんは、障がい福祉事業所をめぐる業界の現状にも踏み込みました。不正受給や実在しない利用者をカウントするといった不正をおこなう、いわゆる「悪質事業所」が一定数存在するとの認識を示したうえで、「そういう人たちが本当に楽しんだりとか、その先のためになるような場所を作りたい」と方針を示しています。事業所は名古屋を皮切りに、要望の多い地域へ順次展開していく予定で、視聴者からのリクエストも今後取り入れていきたいと語りました。
「最終的に保育園を作りたい」 教育への思いも
動画の終盤、きょんは「実は最終的に保育園を作りたいんです」と長期的な構想も明かしました。体操やダンスなど人に教える仕事を続けてきた中で、「どこの教育でも、まだ経験が少ない人が子どもを教えて、経験豊富でベテランでちゃんとしてる人ほど大人を教える」現状に違和感を抱いてきたといいます。
「子どもの頃に教えてもらったこととかで未だに残ってることとか、大人になっても未だに言われたことで傷ついてること、あるでしょ? 今の自分にすっごい影響してると思わないですか?」と問いかけ、子どもへの教育にこそ十分な経験を持つ人材が必要だと持論を展開。「数年のうちに保育園を作りたい」と表明したうえで、まずは就労継続支援事業所が「第一歩」になると位置づけました。
きょんくまチャンネルとしてはすでに解散済みですが、きょんは「新しく始めたりやっていこうとしてることは、好きでいてくれてる視聴者さんたちみんなに伝えたりとか、なんなら巻き込んだりとか、みんなの見える場でできれば、このチャンネルで報告できることはしていこうかなと思ってます」と述べ、当面は近況報告のかたちで動画を不定期に投稿していく考えを示しました。
この動画には、「きょんちゃん、動画上げてくれるのはめっちゃ嬉しいけど無理はしないでね」「勇気をだして言ってくれてありがとうございます」「きょんさんこれから無理せず頑張ってくださいねきょんさんこれから無理せず頑張ってくださいね」といったコメントが寄せられています。








