めておらの歌ってみた動画、ロゴ酷似で配信停止 生成AI使用疑惑で物議

5月11日、株式会社STPRが2.5次元歌い手アイドルグループ「めておら – Meteorites –」(登録者数129万人)の歌ってみた動画について、外部発注した制作物に第三者の著作物と類似する内容が含まれていたとして、動画の配信を停止したと発表しました。

歌い手史上最速で日本武道館に立った6人組

めておらは、心音、ロゼ、Lapis、メルト・ダ・テンシ、みかさくん、明雷らいとの6人からなる2.5次元歌い手アイドルグループです。STPRからは「すとぷり」(同443万人)、「Knight A – 騎士A –」(同169万人)、「AMPTAKxCOLORS」(同167万人)に続く第4組目の歌い手グループとして、2024年8月10日にデビューしました。

公式YouTubeチャンネルは開設からわずか49日で登録者数30万人を突破し、歌い手グループ史上最速の記録を残しています。2025年8月には2.5次元歌い手グループとして史上最速で日本武道館単独公演を達成し、2026年2月には東京ドームで開催されたSTPR所属5グループ合同ライブ『STPR Family Festival!! 2026』にも出演。公式生放送やゲーム実況、オリジナル曲、そして今回問題となった歌ってみたなど、多彩なコンテンツを軸に活動を広げてきました。

STPR「外部発注の制作物に類似内容」と配信停止を発表

STPRは今月11日、公式Xアカウントから「歌ってみた動画の配信停止について」と題する文書を投稿。「弊社が外部に発注した制作物の一部について、第三者の著作物に類似する内容が含まれていることを確認いたしました」と説明しました。

そのうえで

当該制作物の内容は、弊社の意図したものではありませんでしたが、制作物の確認体制を強化することで、再発防止に努めてまいります

と表明し、類似する内容を含む動画については配信を停止し、今後一切利用しないと明言しました。続けて、

著作権者様、関係各社様およびリスナーの皆様に多大なるご迷惑とご不快な思いをおかけしましたことを、弊社としても深くお詫び申し上げます

として深く謝罪。「引き続き、弊社としては著作権者様及び関係各位に対して誠実に対応してまいります」と結んでいます。文書では具体的な動画タイトルや楽曲名、類似が指摘された箇所の内容については触れられていません。

該当動画は=LOVE「とくべチュ、して」のカバー

配信停止となったのは、3月15日に公開された「【成人男性6人が】とくべチュ、して/=LOVE(イコールラブ)【歌ってみた】【めておら】」と題するカバー動画です。

原曲の「とくべチュ、して」は、指原莉乃プロデュースの女性アイドルグループ「=LOVE」(同74万人)が2025年2月に発売した18thシングルです。グループ初の再生数1億回突破を記録し、第67回日本レコード大賞の作詩賞も受賞した代表曲のひとつです。

めておら版のカバーでは、原曲とは異なるアレンジでメンバー6人が歌唱し、動画内には楽曲タイトルをモチーフにした独自のロゴが用いられていました。動画はすでに非公開となっており、公式Xアカウントによる告知投稿も削除されています。

5月10日、あるXユーザーが、めておらの投稿を引用する形で、動画で使用されたロゴと、グラフィックデザイナーの「あさかಇ」のロゴを比較した画像を投稿。「無断で生成AIを使用しましたか?ご説明をお願いします」と問いかけました。

このユーザーは、めておら側のロゴについて、「独特すぎる濁点のデザイン」「理にかなっていないテカリ」など不自然な点を列挙し、生成AIによる「パクリ」だと指摘。この投稿は現在までに表示回数が1000万回を超える反響を呼びました。

X

動画編集者「自らロゴを作成」と参考元を明かして謝罪

STPRの発表前には、問題の動画の制作に関わった編集者の「悠音 -yuto-」が、自身のXアカウントで謝罪文を公表しました。悠音は、

私が制作に関わっためておら様の動画内のロゴ表現につきまして、あさかಇ様のロゴデザインを参考に制作していた件で、あさかಇ様をはじめ、発注元であるSTPR様、関係各所に多大なご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません

と切り出し、動画内のロゴをグラフィックデザイナーの「あさかಇ」の作品を参考に制作していたと認めました。

経緯について悠音は、「今回は動画編集の依頼でしたが、『より良い作品にしたい』という思いから自らロゴを作成しました」と説明。本来の発注内容は動画編集であったものの、自身の判断でロゴまで手がけた結果、「多くの方に不快な思いとご迷惑をおかけしました」としています。

あさかಇ本人に対してはすでに直接謝罪を伝えているとしたうえで、

解決に向けて、真摯に向き合ってまいります。この度は誠に申し訳ございませんでした。

と改めて謝罪しました。