「サイバーサンダーサイダー」のボカロP・EZFGさんが虫垂がんのため死去 家族が本人SNSで報告

5月18日、「サイバーサンダーサイダー」などの楽曲で知られるボカロP・EZFGさんが、虫垂がんのため4月7日に亡くなったことが、本人のSNSアカウントを通じて家族から報告されました。

アレンジ曲とVOCALOID楽曲で支持を集めた動画投稿者

EZFGさんは、ニコニコ動画やYouTubeを中心に活動してきた音楽クリエイター・動画投稿者です。2010年4月にニコニコ動画へ初めて動画を投稿し、当初はゲーム楽曲のアレンジや実験的なサウンドの作品を発表していました。

転機となったのは、2011年8月28日に投稿したVOCALOID初のオリジナル曲「サイバーサンダーサイダー」です。「VY1」を用いたこの楽曲は、デジタル色の強いサウンドと中毒性のある歌詞、そして黒い画面に手書き文字が拍に合わせて並ぶ独自の映像表現が大きな反響を呼びました。VOCALOID処女作でありながら週刊VOCALOIDランキングでVY1初の1位を獲得し、2013年5月にはニコニコ動画でVY1のオリジナル曲として初めて再生数100万回(ミリオン)を達成。再生数は現在までに約380万回に上り、EZFGさんの代表曲として長く親しまれてきました。

2014年には同曲を表題に据えたアルバムでメジャーデビュー。本人制作の映像を収めたDVDも同梱されました。その後も「とても痛い痛がりたい」「ツンツンごっこ」「闇あがり」など、多彩なVOCALOIDを用いた楽曲を発表し、楽曲と緻密に同期した映像づくりでもボカロシーンで存在感を示し続けてきました。

YouTube動画

家族が4月7日の死去を報告

5月18日、EZFGさんのXアカウントに、父親による訃報を伝える投稿が掲載されました。

投稿によると、EZFGさんは「2024年3月に『虫垂がん・ステージ4』と診断され抗がん剤治療を行ってまいりましたが本年4月7日永眠いたしました」とのことです。あわせて父親は、「闘病中は常に皆様への感謝の言葉を口にしていました」とEZFGさんの生前の様子をつづり、「応援してくださった皆様、ありがとうございました。心より御礼申し上げます」と、活動を支えたファンへの感謝の言葉を記しています。

闘病中も続いた発信

EZFGさんは生前、Blueskyで闘病の経過を率直に発信していました。今年1月27日には「あと余命宣告っぽいのいただきました」「2、3ヶ月っぽいです」と投稿し、「さぁどうなることやら」と書き添えています。続く2月23日には「このタイミングでいったん緩和ケア病棟入院の巻」と、緩和ケア病棟へ入院したことを明かしました。

闘病中の投稿には、各所から寄せられるメッセージへの感謝が繰り返しつづられています。「たくさんのありがたい温かいメッセージをいろんな所から受け取っております」と記したEZFGさんは、フォロワーに向けて「皆さまはどうかそれぞれの日常をとにかく楽しんでください」「小さくてもたくさんの幸せを感じて生活をして欲しいです」と呼びかけました。

3月28日の投稿では「私の家族はみんな優しいんです」「私の自慢です」とつづり、「こんな事になってやっと実感してそう思います」「ありがとう」と書き残しています。これがEZFGさん本人によるBlueskyでの最後の投稿となりました。