Ubisoftが発表したゲーム内アイテムへのNFT発行にユーザー反発 トレーラーは低評価率95%に
ゲーム内アイテムにNFT(非代替性トークン)を発行し、市場での取引も可能にすると発表したゲーム会社の試みに対して、海外ユーザーからの批判の声が高まりを見せています。
UbisoftがNFTアイテムの提供を発表
人気ゲーム『アサシンクリード』シリーズなどを手掛ける「Ubisoft(ユービーアイソフト)」は今月7日、独自のNFTプラットフォーム「Ubisoft Quartz」及び、プラットフォーム上で獲得可能なNFTアイテム「Digit」を発表しました。
12月9日より『ゴーストリコン ブレイクポイント』のPC版を対象としたベータテストが開始され、早期参加者には3回にわたって無料のDigitを配布するほか、2022年前半からはさらなるDigitを提供予定だとしていますが、現時点で日本向けの提供は発表されていません。

NFTとは、仮想通貨で知られるブロックチェーンを用いた技術で、本来は複製可能なデジタルデータに唯一性を付与し、代替不可の資産としての価値を提供するもの。
近年はデジタルアート界隈での利用がたびたび話題となっているほか、「ユーキャン新語・流行語大賞2021」にもノミネートされるなど、その存在が広く認知されるようになっています。
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NFTによりアイテムに唯一性
Ubisoftが提供するプラットフォームで獲得可能なNFTアイテムは「Digit」と呼称され、ゲーム内の武器や乗り物の見た目を変更するなど、ゲームプレイに影響を与えないコスメティックアイテムとしての実装を予定。
アイテムごとに付与されたシリアルナンバーはゲーム内の他のプレイヤーからも確認できるようになっており、「Digit」の実装を告知するアナウンストレーラーでは「DIGITS are UNIQUE」「They are released in limited editions」「Be unique.」といった、アイテムが唯一無二であることを強調する紹介がされています。

また「Digit」の大きな特徴として、Ubisoftのプラットフォーム外でのアイテムの売買が可能で、現在および過去の所有者が記録される仕組みとなっていることも発表されています。
(参考:gamesindustry.biz「Ubisoft adding NFTs to Ghost Recon」)
ユーザーからの反発強く
Ubisoftは7日、公式YouTubeチャンネルにて公開した動画「Ubisoft Quartz: Announce Trailer | Ubisoft [NA]」を通じて「Digit」の実装を告知。
ところが動画は12月9日21時現在、およそ18万回の視聴回数に対して、低評価が約31000件、低評価率96.3%(YouTube Data APIにより確認)という厳しい評価が下されており、コメント欄でも実装に対して反発するユーザーの声が相次いでいます。
またこれを受けてか、動画は公開から1日が経過した頃に限定公開に変更されました。
こうした事態について海外のメディアは、ブロックチェーン取引は電力消費量が多く「Digit」の実装は環境負荷につながるとの懸念や、Ubisoftが「Digit」の取引によって生じたクレームや損害賠償、サイバーセキュリティの脅威などに対して“no liability”、すなわち一切の責任を負わないと表明していることが、ユーザーからの反発を招いていると指摘しています。









