絵を描くのを仕事にするのはダメなのか?
イラストレーター・さいとうなおきの答えに共感の声
10月7日、イラストレーターの「さいとうなおき」(登録者数70万人)が「絵はただの承認欲求!?『絵でお金をかせぐ』ってダメな事?」を公開しました。
絵を描くのを仕事にするのはダメなのか?
さいとうなおきとは、現在38歳のフリーランスのイラストレーター。
『デュエルマスターズ』『ポケモンカード』『ウマ娘』などのイラストを手掛ける人気絵師です。
(関連記事「イラストレーターのさいとうなおきのYouTubeが人気。『デュエマ』『ポケカ』を手掛けた実力派絵師」)
そんなさいとうは今回、絵師を目指す視聴者からの悩み相談を実施します。
相談内容は「イラストでお金を稼ぐ」ことについて。
私の周囲にはイラストで生計を立てている人が一人もいません。
そんな中、とある友人に「イラストでお金を稼ぎたい」ということを語ったところ、「イラストを描くこととお金を稼ぐことがなぜつながるのかわからない。単なる承認欲求じゃないの?」と言われました。(中略)
先生は「イラストを描くこと」と「お金を稼ぐこと」の関係についてどう考えますか?やはり単なる承認欲求なのでしょうか?
実家が農家で「絵で生計を立てている人は僕の周りには1人もいなかった」というさいとうは「気持ちはよくわかります」と共感し、自分がどのように絵の道に進んだのか、その背景を赤裸々に語りました。
「仕事」は「モノ消費」から「コト消費」へ
まずさいとうは「絵を描くことは『仕事』と言えるのか」を解説します。
学生時代のさいとうは、仕事は仕事であり、絵を描くことは「あくまでも趣味」と捉えていたそう。
実家が米農家だったさいとうにとっては、稲刈りや田植え、お米の配達などが「仕事」で、アニメやゲームのイラストを描くことが「仕事になるなんてまったくイメージはできませんでした」と振り返ります。
親戚からも「なおき、いつかはらくがきを卒業しなさいね」「ちゃんと家を継いで立派に仕事しなさいね」と言われることがあったのだとか。
しかし、さいとうはこの考えに異論を呈します。
仕事の本質というのは「誰かの役に立って、そして役に立った分、対価としてお金をいただく」というもの。
では、絵は「誰かの役に立っているか?」というと、さいとうは「YES」「というか最近、どんどんそういう世の中に変化してきた」と答えます。
さいとうは、その理由として現代の人間の消費行動が「モノ消費」から「コト消費」に変わっていることを挙げ、
絵を描く能力はますます世の中に求められている。もっと言えば、誰かの役に立つ能力になってきているな、そう感じるんです。
と話します。
さいとうは、絵を使ったコンテンツは「みんなが手軽に元気になれる娯楽」であり、「コト消費」の現代においては「絵を描くこと」はれっきとした「誰かの役に立つ能力」「立派な仕事」だと主張しました。
絵描きならではの“ジレンマ”
しかしさいとうは「絵を描くこと」というのは「仕事にするにはちょっと厄介な問題をはらんでいます」とも話します。
絵を仕事にしたいと決めても、最初はほとんどの絵描きが実際には仕事がない。
だから、頼まれてもいないのに絵を発表し続けるという段階を誰しもが通らなければいけない
その際、他人から「そうまでしてみんなから褒められたいの?恥ずかしい」とあざ笑われることもあるといいます。
そうなんです。絵を描く、ということは少なからず自己表現が入ってきてしまいます。
絵がそういう表現である以上「誰かの役に立ちたい」と考えたとしても、どうしても自分を認めてほしいという気持ち、承認欲求とは切っても切り離せない
と、絵描きならではの“ジレンマ”を明かしました。
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