第五人格プロのラオリー選手が引退を発表 「シンプルに楽しめなくなった」と本音を語る
5月18日、プロゲーミングチーム「REJECT」(登録者数13万人)が、「Raolie」(同2万人)ことラオリーの選手引退を発表しました。ラオリー本人も同日、Xや配信を通じて競技シーンを離れる理由を明かしています。
第五人格のプロサバイバーとして活躍
ラオリーは、非対称対戦ゲーム「IdentityV(第五人格)」の競技シーンで活動してきたプロ選手です。チームではサバイバー(生存者)を担当し、味方を支えるサポート的な立ち回りを得意としてきました。
アマチュアチーム「Alex Love」のメンバーとして頭角を現したのち、「ZETA DIVISION(当時はJUPITER)」(同28万人)へ加入。FENNELを経て、2023年6月からはREJECTの一員として戦ってきました。日本大会での優勝や世界大会2位といった実績を残しており、近年はIJL(IdentityV Japan League)の舞台で解説を務めることもありました。明るい性格と軽妙なトーク、得意のモノマネや筋肉を生かしたファンサービスでも知られる存在でした。
チームと本人がそろって引退を報告
5月18日、REJECTは公式サイトで「【IdentityV部門】Raolie選手引退のお知らせ」を公開し、ラオリーが競技シーンから引退することを報告しました。2019年から選手として活躍し、2023年からはREJECTで共に戦ってきた貢献に、あらためて感謝を示す内容となっています。
ラオリー本人も同日、Xに長文の引退報告を投稿しました。「大勢の観客に見られる大舞台に立ちながらプレイしたり、日本大会優勝、世界大会2位など、沢山の結果を残し、どれだけ勉強してもどれだけお金を稼いでも出来ない貴重すぎる経験が出来ました」と綴り、人生の大きな自信になったと振り返っています。
そのうえで、関係者やファン、親交のあった配信者・プロ・キャスター、所属してきたチームのメンバーそれぞれに感謝の言葉を並べました。
さらに「アンチの方々」と切り出すと、大会でミスをした際に批判してきた人たちこそが「いちばん僕に火をつけてくれました」と明かします。やる気が出ないときも「こいつら黙らしたる」と気合いを入れて臨めたのはアンチのおかげだと、皮肉をまじえた感謝をつづっています。
ラオリーは「僕の選手としての活動はこれで終わります」と明言する一方、「まだ界隈から完全に消える訳では無い」とも記し、今後も配信などで機会があれば応援をしてほしいと呼びかけました。
引退します!文章拙いかもしれませんけど事務所の人の手を借りずにしっかり自分で考えて書いた文書です。長いんで暇やったら読んでください。 pic.twitter.com/6zO6Uo3I6w
— RC Raolie (@raori_) May 18, 2026
「ゲーム環境の変化により面白さを感じにくくなった」
同日、ラオリーはYouTubeチャンネルで「【第五人格COAⅨ】引退の話」と題した配信を行い、引退に踏み切った理由をより率直に語りました。
理由は1つではないとしたうえで、一番の理由に挙げたのは、ゲームを「シンプルに楽しめなくなった」ことなのだとか。自分の力で勝つプレイを好んでいたものの、環境の変化によって相手側がミスをしなければ引き分けすら難しい状況になり、そこに面白さを感じにくくなったと説明しています。
加えて、長年プレイを続けてきたことにより「正直ちょっと飽きて」と吐露。19歳のころからプレイを続けてきたため、「8年もやってたらね、さすがにちょっと飽きる」と率直に語りました。
さらに、年齢を重ねるなかで「普通に働きたい」という思いが芽生えたことも、理由として挙げたラオリー。「さすがに29とか30で『ゲームしかしてません、社会人経験0です』、ちょっと怖いなと思いまして」と、社会人経験のないまま年齢を重ねることへの不安を口にしました。
このほか、2〜3月ごろにスマートフォンが故障し、タッチ操作の不具合でまともにランクマッチや練習ができなくなっていたこと、最近はフットサルに熱中しており、その活動時間が練習と重なるようになっていたことも明かしています。「第五やめるか、フットサルやめるか選べ」と言われたら即座に「第五やめる」と答えるほどだといい、関心が別の趣味へ移っていたことも率直に語りました。
引退自体は「去年の12月ぐらいから考えていた」とし、本来は最後の舞台と位置づけていたCOAⅨを体調不良で欠場したことにも言及。ただし体調については「激ヤバな病気とかではない」と説明し、現在は週に数回フットサルやジムに通うほど元気だと強調しています。
今後はストリーマー枠として活動、就職も予定
配信では、今後についても語られました。REJECTには引き続き「ストリーマー枠」として在籍する見込みだとしつつ、その先については未定としました。
選手としての復帰については「無理です」と明言。今からプロを目指せるほど甘くないとし、別ゲームでの配信予定もほとんどないとのこと。一方で大会での解説には意欲を見せ、解説に呼ばれた際に評判が良ければ機会も増えるとしています。
また、今後は普通に就職する予定といい、関東方面でeスポーツとは関係のない仕事に就く見込みだといいます。プロ経験が就職に役に立ったかという質問に対しては「就活とかじゃないから全然役に立ってない」と打ち明けました。
今後、ミラー配信を行う予定はないものの、見逃し配信は行う予定とのことです。ラオリーは「見にきてくれると嬉しいです」と呼びかけ、配信を締めくくりました。









