「令和の虎」の茂木社長が虎引退を発表 「金を出せない虎」への違和感など3つの理由を説明

5月18日、「ピナイ茂木チャンネル」(登録者数7万人)の茂木哲也が「茂木は令和の虎を引退します」と題する動画を公開し、5年間出演してきた「令和の虎」(同152万人)からの引退を発表しました。一方、同日には引退を惜しむ若手の虎たちとのやり取りを収めた動画も別チャンネルで公開されました。

ファンクラブ会員から虎へ

茂木はフィリピン人スタッフによる家事代行サービスを手がける株式会社ピナイ・インターナショナルの代表で、「令和の虎」には出資者である“虎”の1人として出演してきました。

動画で茂木は、自身と令和の虎との歩みをあらためて振り返っています。きっかけは前身番組「マネーの虎」で、2000年に会社を立ち上げた時期と番組の放送がちょうど重なり、「いつかあの虎の席に座りたい」と空想しながら見ていたと明かしました。その後、故・岩井良明氏が令和の時代に番組を復活させたことで再び熱を上げ、生まれて初めて入会したファンクラブが「令和の虎ファンクラブ」だったといいます。

転機となったのはファンクラブのオフ会でした。会場で初めて岩井氏と直接言葉を交わした際に虎への出演を打診され、「これは運命だ」と感じて虎になったと経緯を説明。「ファンクラブから虎になるという、非常に珍しいパターンの虎だった」と振り返りました。

虎としてのデビューは2021年5月。以降は本編に加え、「令和の虎Youth」や「令和の虎Second」の司会やチェアマンなども務めてきました。出演本数は今月だけで16本に上るといい、近年は虎の中でも有数の露出を重ねています。2025年に行われた総選挙では「上司にしたい虎」で1位の評価を受けるなどし、総合ランキングで2位に入りました。

YouTube動画

引退を決めた3つの理由

茂木は引退の理由として、大きく3つを挙げました。

1つ目は本業への専念です。あくまで経営者が本業であるとしたうえで、現在手がけるピナイ家事代行サービスに加え、新たに外国人材を紹介するピナイ人材紹介サービスを始めると説明。「外国人材で日本を盛り上げる」事業を今後のライフワークと位置づけ、自分の時間を可能な限りそこに注ぎたいと語りました。後述する別チャンネルの動画では、この本業について会社が上場準備に入る段階にあることも明かしています。

2つ目は、虎としての立ち位置の中途半端さです。ピナイが事業拡大のフェーズに入り、約1年前から第三者への出資を控えるよう指示を受けているといい、虎としてお金を出せない状況に置かれていると明かしました。司会や、出資を伴わない形での出演を続けてきたものの、令和の虎を愛してきた身として「金を出せない虎」であることへの居心地の悪さはぬぐえなかったとのこと。1年ほど試行錯誤した末に、虎としていつまでもいるべきではないという結論に達したと打ち明けました。今年の総選挙を辞退したのも同じ理由だとしています。

3つ目は世代交代です。タイガーファンディングの初回配信から7年、自身の出演から5年が経つなかで、率直に世代交代の時期だと感じていると説明。新虎オーディションの審査員を2年連続で務め、若く勢いのある人材が台頭してくる様子を見て、「これからの時代はこの人たちだ」と実感したといいます。新しい力を前面に出すことで令和の虎が良い形で変化していくべきだと考え、ここで一旦身を引くことを決めたと語りました。

「令和の虎は永久に不滅です」

そのうえで茂木は、今回の引退が令和の虎への不満や、主宰・林尚弘との不和によるものではないと強調しました。コメント欄で指摘される点だとしながら、そうした理由は一切ないと否定しています。

林については「リスペクトしてます」と述べ、「あの方以外に令和の虎の主宰というポジションを担え流人は今いない」と評価。その一方で「直してほしいことは死ぬほどありますし」「これからもそれは言い続ける」とも語り、率直に意見をぶつけ合える関係であることをにじませました。

今後については、出役としては今回をもって引退し、出演することはなくなるとしたうえで、裏方として役に立てることがあれば協力したいと説明。ほかの虎のチャンネルから声がかかれば喜んで出演するとし、自身のチャンネルでも「令虎ラジオ」などを続けていく考えを示しました。あわせて、本業であるピナイ家事代行サービスや人材紹介サービスに関する動画も少しずつ増やしていくということです。

虎として過ごした日々を「宝物のような5年間」と表現した茂木は、その間に大切にしてきたのは「ファン」と「志願者」の2つだったと振り返ります。ファンに令和の虎をより身近に感じてもらうことと、収録の場で志願者にどう向き合い、その人をどう良い方向へ導けるかを考え続けてきたと語りました。

最後に茂木は、5年間の活動は支えてくれた人々のおかげだと感謝を述べ、「茂木は令和の虎を引退しますが、令和の虎は永久に不滅です」と動画を締めくくりました。

若手の虎が慰留、「引き方」は再考へ

一方、同じ5月18日には、令和の虎で活動する若手経営者3人のユニット「超カワイイ三銃士」(同5万人)のチャンネルでも、茂木を招いた動画が公開されました。三銃士は関口ケント、土橋和貴、西田拳の3人で、いずれも近年の令和の虎で頭角を現してきた顔ぶれです。

動画で茂木はまず、自身が令和の虎を離れて他のチャンネルへ移籍するという噂を明確に否定しました。別の番組の関係者から個別に勧誘の連絡を受け、会食の場も持ったという経緯を明かしたうえで、令和の虎という番組そのものを愛しているとして、ほかへ移る選択肢は「0%」だと強調しています。

そのうえで三銃士は、茂木を強く引き止めました。応援してきた視聴者や、オーディションで自ら合格を後押しした虎がいる以上、突然の引退は筋が通らないとして、少なくとも来年の新虎オーディションまでは活動を続け、節目で正式に送り出される場を設けるべきだと訴えました。

これに対し茂木は、引退するという決意自体は変わらないとしながらも、「引き方は1回考える」と返答。即時の引退にはこだわらず、令和の虎やファン、ほかの虎たちが納得できる形を検討する考えを示しました。具体的な時期については明言を避けています。

YouTube動画