フォートナイトプロ・ぶゅりるが引退を改めて報告 7年間の競技生活を「受験期間みたい」と振り返る

5月21日、フォートナイトのプロゲーマーとして活動してきた「ぶゅりる」(登録者数43万人)が「ぶゅりる引退します。今後について【フォートナイト/Fortnite】」と題する動画を公開し、引退について改めて経緯を説明するとともに、今後の活動方針を語りました。

引退発表から動画であらためて経緯を説明

ぶゅりるは、2021年にプロゲーミングチーム「DetonatioN FocusMe」に加入し、フォートナイトの競技シーンでトップレベルの実績を積み重ねてきたプレイヤーです。プロ転向前からアジア1位を獲るなど存在感を示し、同年にはトリオの大会「FNCS Grand Royale Finals」でアジア1位を達成。2025年には世界大会「FNCS 2025 Global Championship」にも出場するなど、長年にわたって日本のフォートナイトシーンを牽引してきました。

ぶゅりるは5月17日、自身の進退を懸けて臨んだEWC予選で世界大会出場権を逃したことを受け、同日中にXでプロゲーマーの引退を発表。今回の動画では、その引退について「改めて話していこうかな」と切り出し、より詳しく胸の内を明かしました。

「プライド引退です」と明言

動画の冒頭、ぶゅりるは引退の時期について、以前から「20歳くらい」と考えていたと明かしました。20歳以上のプロが弱いという意味ではないと強調しつつ、自身も反射神経や身体能力の衰えは感じていないとのこと。「頑張るモチベが普通になくなりました」と、モチベーションの低下が最大の理由だったと説明しました。

プロ転向から5年半、プロ転向前からは約7年にわたって競技中心の生活を続けてきたというぶゅりる。この7年間を「受験期間みたい」と振り返ると、「そういう生活してやっと目標が叶ったってなると、まあ燃え尽きません?」と口にしました。

もう1つの理由としては「プライド」を挙げています。短時間の練習で結果を出せるタイプではないにもかかわらず、十分に時間を割けない自分がプロを名乗ることに違和感を覚えたといい、「プロは1日8時間以上はゲームしろみたいな、そういう思想の持ち主だから」「プライド引退です」と明言しました。

加えて、フォートナイトというゲームの性質にも言及。同種のゲームである『VALORANT』や『League of Legends(LoL)』のように競技性を前提に作られたタイトルと異なり、フォートナイトは「楽しむために作られてる」ゲームだとし、「思ってたプロゲーマーとちょっと違った」点も決断に影響したと説明します。

かつては「ゲームしないとお金稼げなくてお金なくなって死んじゃうっていう」という「デスゲーム」のような状況だったそうですが、現在は「デスゲームクリアしたんで」と、金銭的余裕が生まれたことも引退を後押しした要因だとしています。

EWC決勝進出で「納得できた」 環境への不満は否定

引退を懸けて臨んだ最後のEWC予選について、ぶゅりるはYouTubeの撮影を一切止めて練習に集中し、決勝まで進出したことに触れ、「決勝はあんまうまくいかなかった」としつつ「納得できた」と振り返りました。

大会の結果を受け、SNSでは引退を惜しむファンからは「今回最後の大会、環境広すぎたから引退しないでほしい」との声があったそう。ぶゅりる本人は「プロゲーマーとしてやってる以上、その環境を練習しないといけない」「環境に適応してこそのプロゲーマーだと思ってる」と述べ、環境を理由に進退を決することはないとしています。

そのうえで、最後の1カ月を全力で競技に注ぎ込めたこと、決勝まで進めたことから、「本当に後悔なく終われたなって思います」「夢のような時間でしたという感じです」と、競技人生を肯定的に振り返りました。

競技シーンには「90%出ない」

今後は、YouTube投稿を週4から週7のペースで続けていく予定とのこと。エンタメよりも自身のプレイを見てもらうことを軸にしてきたと振り返ったうえで、今後もそうしたコンテンツを届けていきたいと意欲を見せています。

一方、「プロとしての区切りを僕はつけたかったので、競技シーンはもう出る予定はないです」と説明。毎週開催の大会などで誘われた場合は出る可能性もあるとしつつ、「90%くらいはもう競技シーン出る予定ないという認識でお願いします」と語りました。

今後は「プロゲーマーとして稼いだお金を普通に運用して生きていきます」とし、あえて新たに仕事をする予定はないとしたぶゅりる。人生の目標として「10代をピークにしたくない」「これ以上すごい人間になれるように」といい、YouTubeでの活動に留まらず、成長への意欲を見せました。

動画の最後、ぶゅりるはファンや関係者、ともに戦ってきた仲間に向け、「本当に本当に本当にありがとうございました。夢のような時間を見させていただきありがとうございました」と強く感謝の言葉を送ります。今後もYouTube投稿を続けていくとして応援を呼びかけ、動画を締めくくっています。

コメント欄では、他のプロゲーマーから労いの声が寄せられています。ファンからも「高いプライドは誰よりも努力して結果を出してきた人間だけが持てる一流の証だと思っています。妥協を許さないその姿勢があったからこそ、自分含めファンの方々がこれほど熱狂できたのだと思います」「ぶゅさん6年間競技お疲れ様でしたこれからも貴方は僕の憧れです」など感謝や労いの声が上がっています。

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