ホロライブのカバー、生成AIを使用したファンアートの取扱方針を示す

VTuberグループ「ホロライブ」(登録者数285万人)を運営するカバー株式会社が、6月に実施された株主総会の質疑応答の内容を公開。画像生成AIを利用したファンアートの取り扱いについての方針を明かしました。

「生成AIの活用と悪用は分けて考えている」と回答

8月12日、カバーは公式サイトを更新し「第9期定時株主総会 質問への回答について」と題したPDFを公開しました。

263個もの質疑応答が公開された中で、「イラストAIを使ったファンアートに関して、御社から所属タレントに対し配信で用いないよう指導しているようであるが、各タレントにその判別を任せているために、技術的に不正確な案内や、手描きのファンアートを AI 製と誤認し周知したことによるファンアート作者への風評被害の発生など各種トラブルが発生している」との指摘とともに、

競合他社のように事務所としてAI製ファンアートへの対応を一本化するべきではないか

という質問が紹介されました。

これに対し、カバーは

AIの活用という観点においては、AIに対する理解を深めながら動向を注視し、慎重に検討を進め
ております。また、生成AIの活用と悪用は分けて考えるおり、違法なものについては法的措置も含めて対応する方針です。(原文ママ)

と回答。質問に答える形で、自社の方針を明かしました。

また「昨今、生成AIイラストの蔓延により所属タレントの活動が妨げられる事案が見られます。それらの対応に追われることで個々の負担が増している状況ですが、注意喚起やガイドラインの制定等、社として一律の対応(策)の実施は検討しているでしょうか」という質問には、「生成AIの活用と悪用は分けて考える必要があり、違法なものについては法的措置も含めて対応する方針です」とした一方で、「AIの活用という観点においては、AIに対する理解を深めながら動向を注視し、慎重に検討を進めてまいります」と回答しています。

画像生成AIによるファンアートを巡っては、2022年に「夏色まつり」(同154万人)が「ファンアート頼むから自分でかいてくれ」「AIイラストはファンアートとか自作発言はしないようにお願いします」と呼びかけているほか、今年2月に「大神ミオ」(同132万人)が「サムネイルにAIイラストを使用しないという方針がある」と明かしており、個人レベルでの発信をおこなっています。