プロゲーマー・たぬかな「170cmない男に人権ない」発言で謝罪 スポンサーのレッドブル公式サイトから削除される

女性プロゲーマーの「たぬかな」(登録者数0.2万人)が、配信中に「身長170センチ未満の男性には人権がない」とする趣旨の発言をしたことで大問題に発展。所属チームが謝罪し、スポンサーのレッドブルがプロフィールページを削除するなど炎上が拡大しています。

「ちっちゃい男に人権あるわけない」と発言

たぬかなは、eスポーツチーム「CYCLOPS athlete gaming」に所属。1992年生まれで高校卒業後に日本で2人目の女性プロゲーマーとなり、人気対戦格闘ゲーム『鉄拳』の国際大会で上位に入るなど国内外で実力者として認識されています。

問題の発言があったのは、15日にゲーム実況配信プラットフォーム「Mildom」で実施されたライブ配信。ウーバーイーツの男性配達員から連絡先を聞かれて困ったことがあるという話題になり、たぬかなは「相手が高身長でムキムキだったら教えていたかも」としつつ、その配達員の身長は165センチほどだったとして以下のように話しました。

165はちっちゃいですね。ダメですね。170ないと正直人権ないんで。170センチない方は『俺って人権ないんだ』って思いながら生きていってください。骨延長の手術を検討してください。170あったら人権がちゃんと生まれてくるんで。

続けて、「ちっちゃい男に人権あるわけないだろ。調子乗んな」などと言い放ち、視聴者から疑問の声が飛ぶと「君らも思うっしょ? Aカップ(の女性)に人権なくない? それと一緒よ」と悪びれずに語っていました。

謝罪ツイートが火に油

この発言がネット上で問題視されると、たぬかなは同日に自身のツイッターで「高身長が好きって言いたいだけでした」「身内ノリで言葉が悪くなっちゃいました、ごめんなさい~…」などと謝罪ツイート(現在は削除)。しかし、これが「反省しているように見えない」として火に油を注ぐことに。

また、たぬかなは昨年6月にスポーツ総合誌「スポルティーバ」(集英社)WEB版の「たぬかなが困惑する『無敵の人』。女性ゲーマーの芽を摘む『容姿への侮辱』がネット上に作り上げられている」と題したインタビュー記事に登場していました。

同記事で、容姿への侮辱を含めたネット上の「女性蔑視」の根深さを訴えていたことも、「ブーメラン」「女性への容姿蔑視をやめてと言っていた人が直球の男性容姿差別を『身内ノリ』とか言ってるのヤバイ」などと批判される要因となりました。

(参考:「たぬかなが困惑する『無敵の人』。女性ゲーマーの芽を摘む『容姿への侮辱』がネット上に作り上げられている」)

所属チームは謝罪、レッドブルはプロフィール削除

翌16日、所属チームの「CYCLOPS athlete gaming」が公式サイトで「所属選手による配信中の不適切な発言につきまして」と題した文書を発表。「当社といたしましては、『たぬかな』選手の配信中における発言は、自身のプロ選手としての立場に対する自覚と責任に欠けた発言であったと、重く受け止めております」とし、「本件についてはマネージメントを行っている当社の監督不行き届きによるものであり、このような事態を招いてしまい、軽率な発言によりご不快な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しています。

CYCLOPS athlete gaming公式HP

さらに、eスポーツ部門でアスリート契約(スポンサー契約)を結んでいたレッドブルは、同日までに公式サイトからたぬかなのプロフィールなどを掲載していたページを削除しました。また、関連性は不明ですが、たぬかなのYouTubeチャンネルは動画がすべて削除された状態になっています。

たぬかなは、チームの謝罪に続いて「日頃より応援してくださるファンの皆様、Red Bull様をはじめとするスポンサーの皆様、この度は私の身勝手な発言により、不快な思いと多大なるご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんでした」と、ファンやスポンサーに向けて自身のツイッターであらためて謝罪。

当初は「身内ノリだった」と釈明していた問題発言については「私の配信中における発言は、決して許されないもの」とし、「プロeスポーツ選手として、また社会人としてあるまじき発言をしたことについて深く反省し、皆様を裏切ってしまったことについて、深くお詫び申し上げます」と綴っています。

所属チームが契約解除を発表

(13:50追記)
CYCLOPS athlete gamingが2月17日、公式サイトを更新し、たぬかなとの契約解除を発表しました。

「たぬかな」選手の配信中における不適切な発言と姿勢は、当社として決して容認できるものではなく、選手契約解除という判断に至りました。
当社は、いかなる差別的・侮辱的な行為や言動・SNS等での発言も許されるものではないと認識しており、すべての人にとっての多様性を大切にしております。(CYCLOPS athlete gaming

今後は教育、指導等管理体制を強化し、再発防止を徹底するとコメントしています。