年収1800万円の開業医が「破産するかも」と窮状を告白 「すき家も富士そばも」の節約生活明かすも厳しい批判の声
6月6日、「不動産Gメン滝島」(登録者数71万人)が、「年収1800万円開業医 家賃25%通告受け窮状告白『すき屋も富士そばも食べる』」と題する動画を公開しました。
家賃の25%値上げを通告され、年収1800万円ながら生活が苦しいという開業医の相談が取りあげられたところ、コメント欄では相談者への厳しい声が目立つ結果となっています。
不動産トラブルを解説する「Gメン滝島」
不動産Gメン滝島は、渋谷区・初台で不動産会社を経営する滝島一統が、視聴者から寄せられる売買・賃貸・お悩み相談に答えていくチャンネルです。
業界の内側を知る立場から、消費者が損をしないためのノウハウを率直に発信するスタイルで人気を集めています。
今回の動画は、来店した相談者の悩みに滝島がその場で回答していくお馴染みの形式です。
「クリニックが破産するかもしれない」開業医の相談
今回相談に訪れたのは、20年ほどクリニックを経営しているという61歳の開業医。大家から突然、賃料を25%引き上げると通告されたといいます。現在の家賃は月33万円ほどで、41万円ほどへの引き上げを求められているとのことです。
相談者はまず、医療業界の置かれた状況を説明しました。診療報酬が年々削られ、
もうクリニックの経営自体が成り立たないくらいまで来てる
とし、そこに賃料・物価・人件費の上昇が重なれば「もう自己破産っていうか、クリニックが破産するんじゃないか」というところまで追い詰められていると訴えます。そのうえで、賃料だけでもなんとかならないかと考えていると語り、移転するか交渉するかで悩んでいると打ち明けました。
これに対し滝島は、現在の普通賃貸借契約が借主にとって強い権利を持つものであると解説し、「まず飲まなくていい」「出ていかなくていい」と、一方的な値上げ通告を受け入れる必要も退去する必要もないと助言しました。大家への交渉をできる余地があると説明しています。
下がり続ける診療報酬、「集客には困っていない」
相談者は、医療機関の経営が一般のイメージと違って厳しい状況にあると重ねて説明します。診療報酬は2年ごとの改定で引き下げが続いており、とくに2024年の改定では
うちのクリニックで行くと収入が2割減りました
と打ち明けます。さらに2026年6月の改定でも10%ほど下げられる見込みだとし、トータルで収入が3割減るとの見通しを示しました。「病院の7割が赤字」「大学病院でも66%が赤字」と、業界全体が苦境にあるとも語っています。
一方で、自身のクリニックでは集客には困っていないと明言。4〜5年前から、紹介以外の新規患者は受けない体制をとっており、受け入れられる患者数はおおよそ上限に達していると説明します。それゆえ患者を増やして売上を伸ばすことはできず、そんななか単価が下がるばかりだというのが相談者の主張です。
くわえて、税制上の理由から売上をあえて抑えているとも明かしました。医療保険で診療報酬を年間5000万円以下に収めることで概算での経費計上が認められているといい(租税特別措置法)、上限を超えて稼ごうとすると税負担が増えて「コスパが悪い」と説明。滝島も、共働き世帯の「年収の壁」になぞらえて、一定額を超えると手取りがかえって減る税制の弊害だと補足しました。
「年収1800万円」でも苦しいと訴える理由
相談者が語った年収は、過去20年間の平均でおよそ1800万円。一般的には十分な高収入に映る数字ですが、本人は生活の苦しさを口にします。
その理由として挙げたのが、2人の子どもにかかる教育費でした。私立に通わせており、授業料だけで年間120万円ほど、さらに塾代もかさむと説明。下の子の塾代だけで月12万円ほどかかるといい、「やっぱり子どもにはいい教育を残したい」と語りました。
くわえて、税金や社会保険料の負担、物価高による実質賃金の目減りにも言及。普段の食生活については「ラーメン屋さんに入っても一番安いラーメンを頼む」「すき家にも行ったり、富士そばのカレーとか僕好きなんですけど」と、節約に努めていると明かしています。
万が一の自己破産を弁護士に相談したところ、手元には限られた額の生活費と動産しか残せないと言われたそうで、「私が頑張らないと、子どもたちと家族の生活を守れない」と語ります。精神的にもこたえており、カウンセリングにも通っていると打ち明けました。
コメント欄は「共感できない」の声が多数
医療業界の苦境を伝える内容ながら、動画のコメント欄では、「年収1800万で生活苦しいって庶民をナメてんのか?」「数万円の家賃値上げに悩んでないで子供の教育費減らせよ」といった厳しいコメントが目立ちます。
「自身の年収を600万に下げてクリニック維持しろや」「病院が苦しいのに年収が1800万って、年収減らして病院に入れたら税金も減って病院も助かるんじゃないかな」「家賃は年92万円あがるだけ。自分の年収下げればいいだけなのに、破産するレベルは言い過ぎに聞こえる」と、年収を下げるべきだとの指摘もみられました。
一方で、医療従事者とみられる視聴者からは、「最近の診療報酬改定にはビクビクしています」「真面目にやればやるほど収入が少ない」と、相談者の苦労に理解を寄せる声が寄せられているほか、「医者が稼げない国になったら終わりだよ」「そりゃ直美やマンジャロが流行るわ」といった声も寄せられています。









