低評価数非公開のYouTube、説明動画に37万の低評価

今月中旬より低評価数の非公開化が進んでいるYouTubeですが、仕様変更を説明した動画に対して、30日までに37万件を超える低評価が寄せられていることが明らかとなりました。

すべての動画で低評価数が非表示に

YouTubeは今月10日、公式ブログを更新し、YouTubeで公開されているすべての動画において、視聴者より寄せられた低評価数の数を非公開にすることを発表。
(参考:YouTube公式ブログ「An update to dislikes on YouTube」)
変更は順次実施されており、11月30日現在、ほとんどの動画の低評価数が視聴者側からは確認できない状態となっています。

YouTube

公式は低評価が「悪用されている」主張

この変更についてYouTubeは11日、「YouTube Creators」(登録者数420万人)にて公開した動画の中で、削除に至った経緯などについて説明しました。

この中では、動画を低く評価する機能が本来意図しない形で「動画の低評価が悪用」されていることが、リサーチチームの分析により明らかになったと発表。
具体的には、クリエイター自身や彼らの意見が気に入らないだけの視聴者が「意図的に低評価を増やしている」ことが確認されており、YouTubeはこうした低評価の悪用を「クリエイターへの組織的な“低評価”攻撃」として重く見ていることも明らかにしています。

YouTube動画

一方でYouTubeは、昨年より実施しているテストを通じて、低評価数を非公開にすることで、こうした攻撃が減少することも確認されたとも発表。
「表現の自由を重視するYouTube」とのスタンスから、「すべてのクリエイターを守り、彼らが成功を目指し、安心して活動できるようにするため」として、低評価数に関する仕様変更の必要性を訴えていました。

動画の低評価数は急増

低評価数の非公開化を発表したこの動画についても、現在までにほとんどのユーザーから低評価数が確認できない状態となっていますが、実際には37万件を超える低評価が寄せられています(YouTube Data APIにより確認)。

動画は30日までに約255万回再生されていますが、高評価数は約2.1万件にとどまっており、低評価率は実に94%超え。
動画を視聴した人のうち約8人に1人が低評価を押している計算になります。

YouTube動画

YouTubeは2018年、その1年間の記録的な動画やクリエイターを振り返る公式動画「YouTube Rewind 2018: Everyone Controls Rewind | #YouTubeRewind 」で、低評価数1989万件(11月30日現在)という史上最低の低評価数を記録。
動画の中では「振り返り動画の低評価が多かったことが原因なのか」という質問に対して、「違います」と、このときの動画と今回の仕様変更の関連については明確に否定しました。

肝心のYouTuberからは賛否両論

またこの変更については、「YouTubeが彼らが成功を目指し安心して活動できるようにする」とした肝心のクリエイターからも、さまざまな声が上がっています。

ヒカキン」(登録者数1030万人)は12日に公開した動画において、低評価数非表示によりクリエイターの心労が減るとしつつ、「GOOD、BADボタンとか視聴者の皆さんが参加できる要素が減るという意味では寂しさもある」とコメント。
低評価が非表示となることで「炎上している印象が薄れる」との見方も示したほか、“迷惑系YouTuber”の横行を危惧する発言もありました。

はじめしゃちょー」(同974万人)も、この変更については「ちょっとつまんないな」と、どこかしっくりこないといった表情。
この他にも多数のYouTuberが、低評価の非表示を好意的に受け取る声と、変更に疑問を提起する様子が見られます。