「日本では当たり前」のクレーンゲーム機がブラジルで大量摘発 遊楽舎・店長が解説

9月20日、「遊楽舎ちゃんねる」(登録者数49万人)が「クレーンゲームで大量逮捕!海外で何が起こってるんだ?」と題した動画を公開しました。

ブラジルのクレーンゲーム詐欺を解説

遊楽舎は、兵庫県姫路市などに店舗を構えるゲームとトレーディングカードのショップです。オーナーの「店長」は、切れ味のあるツッコミと豊富な知識を活かしたトークが人気で、「ヒカル」(同490万人)の盟友としても知られています。

今回、店長はブラジルのクレーンゲーム詐欺事件について解説します。

これは、ブラジル・リオデジャネイロ州内の複数のクレーンゲーム機に、景品獲得を意図的に困難にする改造が加えられていたという事件のことです。ゲーム機に取り付けられた装置により、一定の試行回数に至るまでアームの力が弱められていたことが、詐欺行為にあたる不正改造とされています。

今年5月に警察による捜査が始まり、先月28日にはゲーム機運営会社の1つであるブラック・エンターテインメント社の倉庫から、改造された機械や景品の海賊版のぬいぐるみなどが押収されました。現在は、賭博罪の他、知的財産権の侵害や犯罪組織への加担、資金洗浄の疑いが出ており、捜査が進められていると報じられています。(参考:ブラジル日報

日本では当たり前のクレーンゲームの確率機

このニュースに言及した店長は、

これ、日本では当たり前のこととなっております

と切り出し、海外と日本とではゲームセンターを取り巻く環境が違うと話します。

日本のゲームセンターは風俗営業法の「5号営業」にあたります。5号営業では、遊技の結果による賞品の提供が禁止されていますが、「クレーンで釣り上げるなどした物品で小売価格がおおむね1000円以下の物を提供する場合」は禁止行為に当たらず、クレーンゲームは許容されています。

店長によると、クレーンゲームは今やゲームセンターの「ドル箱的存在」となっているとのこと。現在はアーケードゲームの新作がほとんど作られないため、クレーンゲームに頼らざるを得ない現実があるようです。

日本の法律では、獲得した景品を店員を介して受け渡す行為、「二次交換」が禁じられており、クレーンゲームの景品は客自身が取る必要があるそう。そのため、景品の取りやすさを店員が1台1台調整する必要があり、これが非常に手間のかかる作業だったのだとか。

そんな中で登場したのが「確率機」。このタイプは、投入されたお金が一定の「天井額」に達するまで、アームがしっかり景品を掴まないようになっているため、設定の労力が大幅に下がったそう。

ところが確率機に対し、海外では「ギャンブルじゃないの?」との声が上がったといい、実際にアメリカで訴訟を起こされたセガが100万ドルの和解金を払ったという出来事もあったそうです。

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日本のゲームセンターへの影響はほとんどない?

今回のブラジルの件では、客が自分のスキルで景品を獲得する「実力機」だと思わせながら、実際は確率で景品が取れるような仕組みになっていたため、賭博と性質が同じであるとして摘発されました。

店長によると、日本は「世界的に言うとすごく珍しい国」とのこと。風俗営業法によりパチンコやスロットが公に認められていることもあり、この事件での日本の「確率機」への影響はないとの見解を示します。また店長は、クレーンゲームの景品額が1000円程度であることから、新たな法規制が設けられることもないだろうと予想しています。

一方で、日本でも海賊版の景品を提供しているゲームセンターは多いことから、

こっちの(知的財産権の)ほうで厳しい動きがあるかもしれません

と述べています。

コメント欄では、「日本でもクレーンゲームは確率機と知らずにやってる人も結構いそう」「こんな状況ならクレーンゲームをしたいと思わなくなりますね」といった声が寄せられています。

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