ジャズピアニストゆうこりんが「おっぱいジャズ」を糾弾、矛先はジャニーズにも 「嵐とかV6とか気持ち悪い」

5月12日、「天才ピアニストゆうこりん」(登録者数5万人)が「【知性の劣化】日本ジャズ業界を腐らす諸悪の根源オ〇パイジャズについてアジア初のジャズピアノ世界王者がド正論しか述べない件について」と題する動画を公開。「おっぱいジャズ」と呼ばれる現象と、それを持ち上げてきた日本の業界構造を糾弾しました。

「おっぱいジャズ」とは

ゆうこりんこと二見勇気は、埼玉県出身のジャズピアニストです。米ニューイングランド音楽院で学士号、全額奨学金で招かれたインディアナ大学ジェイコブス音楽院で修士号を取得。在学中には同校でその年ただ1人に贈られる最優秀演奏者賞を審査員満場一致で受賞するなど、本場アメリカで評価を積み重ねてきました。

そんな経歴を背景に、同チャンネルでは「正しいジャズと音楽の本質を伝える」をモットーに、巷の「インチキジャズ」を歯に衣着せず斬る動画を継続的に発信しており、賛否を巻き起こしながら一定の支持を集めています。

今回の動画冒頭、ゆうこりんはピンクのドレスと金髪のウィッグ、胸には2つのメロンをぶら下げるという奇抜な格好で登場。自身を「日本ジャズ界の世直し男」と名乗ったうえで、「おっぱいジャズ」あるいは「キャバジャズ」と呼ばれる現象に問題提起しました。

ゆうこりんによると、おっぱいジャズとは「ジャズをちゃんと学んだことがない、あるいは全く実力が伴っていない女性ミュージシャンが、音楽そのものじゃなくて外見や振る舞いを前面に出し、いわば水商売とか地下アイドルとかホステス、そういった接客的な魅力によって、下心を持った中年男性の関心を引きながら活動している日本独特の現象」とのこと。

自身は容姿の整った女性ミュージシャンを批判しているわけではないとしたうえで、本気でジャズに取り組む女性ミュージシャンにとっては「どうせお前おっぱい系だからだろ」と、活躍や成功が正しく評価されない状況になっていると説明しました。

おっぱいジャズとアイドルの共通点

ゆうこりんは、おっぱいジャズ業界では音楽的な価値がないにもかかわらず、「ビジュアル、キャラクター、メディアの演出によって無理やり」価値があるかのようにデコレーションされていると批判します。

そして同種の事例として「ジャニーズ」に代表されるアイドル文化を挙げると、

音楽的には素人のカラオケレベル、40過ぎた気持ち悪いね、もやしみたいなヒョロっとしたおっさんどもがね、鳥の巣みたいな髪型してアホ面で、(変顔でモノマネして)『あはははマジすか、あははは…』ね。頭悪そうにバラエティ番組でね、『超ウケるんですけど…あははは』ね、喋ってるのを見てると反吐が出ますよね。嵐とかV6とか気持ち悪いですね

とこき下ろしました。

ゆうこりんは、日本のアイドルがキャラクター性やストーリー、戦略によって興行として成立していると分析。「日本では、価値があるから売れるのではなく、売れているから価値があるとされる逆転の現象が起きている」と述べ、その現象がジャズの世界にも流入していると主張しました。

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その他の音楽ジャンルとの比較

ゆうこりんはジャズとクラシック音楽と比較し、「最低限の技術的ハードルが極めて明確」なクラシックと違って、ジャズの場合、聞き手に素養がないと、何を演奏してもアドリブや「自由な表現なのかな?」と解釈され「雰囲気でそれっぽく見せられてしまう」危険性があると述べました。

これに先ほどのビジュアル偏重の文化が合わさり、「音楽的には全然成立しないにもかかわらず、見た目、キャラクター、ストーリーでパッケージされたジャズ風商品が成立してしまうわけ」と説明し、「これがいわゆるおっぱいジャズ、またはキャバジャズと呼ばれる現象の本質です」と話しました。

そのうえで、こうした現象を後押ししてきたのがメディアやジャズクラブ、レコード会社などの業界そのものだと指摘します。ゆうこりんは、「良い音楽かどうかじゃなくて、売れるか、金になるかどうか、あまりにも偏った商業主義がジャズという文化を破壊し続けてきました」と主張。

アメリカであればジャズバーに出演もさせてもらえないようなレベルの「おっぱい系」演奏家が、日本では話題性やお金のために出演できたり、雑誌で特集が組まれたりしているといいます。その結果、日本でもジャズという言葉は広く知られているものの、質の低い「インチキジャズ」が蔓延るようになってしまったと話します。

 

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