「ゆっくり茶番劇」がYouTuberに商標登録され大騒動に

5月15日、YouTuberの「柚葉」(登録者数22万人)が「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得したと発表し、大きな波紋を呼んでいます。

ゆっくり動画とは

「ゆっくり」とは「ゆっくりしていってね!!!」の略で、「『東方Project』から派生した独特の表情で表現されるAA、イラスト」(参考:ニコニコ大百科)です。YouTubeなどではいわゆる“ゆっくりボイス”と組み合わせたゆっくり動画が一定のジャンルとして確立されており、ユーチュラに登録されているだけでも約1500チャンネルあります。「ゆっくり茶番劇」は「ゆっくり達が繰り広げる寸劇、喜劇」(ニコニコ大百科)で、これも人気のあるジャンルです。

ゆっくり茶番の投稿主が商標取得を発表

ゆっくり茶番劇を投稿している柚葉は5月15日、「ゆっくり茶番劇」の商標権を取得したと発表しました。

「柚葉企画」のウェブサイト上には、

YouTubeをはじめ、Twitter、Google検索等で毎日頻繁に利用されている「ゆっくり茶番劇」という名称は、柚葉企画の商標です。この商標を無断で使用することは原則として認めておりません。

との文章が掲載され、「ゆっくり茶番劇の商標使用に関する要綱」によると「ゆっくり茶番劇」の商標を商用利用する場合は同社の許可を受けなければならず、年間10万円の使用料が必要とされています。

柚葉は同日YouTubeにも商標使用に関する要綱の動画版を投稿。この動画の概要欄では、

法人・個人を問わず「ゆっくり茶番劇」商標を商用使用(1円でも利益の出る使用)をする場合は、当社とのライセンス契約が必要です。

と記載されています。
なお、添付された商標登録証の写真によると、昨年9月13日に出願がおこなわれ、今年2月24日に登録がされていたようです。

YouTube動画

ネットで大炎上

この発表を受け、SNSでは怒りの声が噴出。柚葉のツイートは現在までに3万回以上リツイートされており、ツイッターやYouTubeのコメント欄では「ただの1使用者のくせにイキってんじゃねーよ」「さすがにふざけてやがる」といった怒りの声が大量に寄せられているほか、

これを放置したら茶番の他に「解説」「実況」「開封」とあらゆるゆっくり系が連鎖して使用料取られる可能性が出てくるかも知れないから対処しないとゆっくり動画の未来はなくなる

といった憂いの声が寄せられています。また、

原作者のZUNさんですら商標登録してないものを原作者に相談したわけでもなく、ゆっくり茶番劇を始めた起源の人でもないのに商標権って取れるものなの?

といった疑問の声も。

ゆっくりは、東方Project側の厚意で二次創作が認められているに過ぎない上、「ゆっくり茶番劇」も長年にわたって広く使用されている言葉であることから、商標権が取得できたことに疑問を感じる人も多い様子。

また今回の発表が、特許の異議申し立て期限を過ぎてからおこなわれたことを批判する声も寄せられています。
(関連記事「政治系YouTuberが『東方Project』版権元とのトラブルを報告 キャラクターの利用取りやめに」)

 

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