VTuberの先駆者・エイレーンのチャンネルがガイドライン違反でBANされる

5月20日、VTuber「エイレーン」(登録者数47万人)のチャンネルがBANされたことがわかりました。

VTuber黎明期から活動を続けてきた老舗チャンネル

エイレーンは2014年3月から「アニメ娘エイレーン」名義で活動を開始した二次元YouTuberで、「キズナアイ」(同309万人)がバーチャルYouTuberとして登場するよりも前にアバターを用いた動画投稿を行っていた、VTuber前史を語るうえで欠かせない存在です。

2017年の「ミライアカリ」(同64万人)のプロデュースをきっかけにバーチャルタレントの育成に軸足を移し、萌実、ヨメミ、夏実萌恵、エトラといったキャラクターを送り出すなど、現在のVTuber文化の土台づくりに大きく関わってきました。

今回BANされたエイレーンチャンネルは、2017年8月にエイレーンが新たに開設したチャンネルで、ミライアカリへ明け渡した旧チャンネルに代わる新しい活動拠点として運用が始まり、その後は萌実やヨメミをはじめとするエイレーンファミリーのメインチャンネルとして続いてきた看板チャンネルです。

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ガイドライン違反でチャンネルBAN

現在、エイレーンチャンネルのYouTubeページにアクセスすると、「このチャンネルは、コミュニティ ガイドライン違反により削除されました」と表示され、全コンテンツが閲覧できない状態となっています。

現在のところ、エイレーン本人や関係者からの発信はありません。

YouTube

エイレーンのチャンネルがYouTubeから停止措置を受けるのは今回が初めてではありません。

2022年12月にチャンネル名を「Tesla」に書き換えられる乗っ取り被害を受け、その後YouTube側からBANされると、約1年にわたり停止状態となっていました。また、2025年10月には、サブチャンネル「アニ娘『エイレーン』」(同5万人)もコミュニティガイドライン違反の名目でBANを受けています。

ネット上に出回っている情報によれば、エイレーンは今年1月末、YouTubeの投稿欄で「体調不良により無期限の活動休止に入る」旨を告知していたとされています。この投稿も今回のチャンネルBANに伴って参照できなくなっていますが、CAMPFIREコミュニティ「みんなで作る!エイレーンファンクラブ」内では「【重要】活動休止のお知らせ」と題する会員限定の記事が1月30日に公開されています。そのため、2月には活動休止に入っていたとみられます。

事業売却をめぐるトラブル

エイレーンといえば、2024年2月にアダルトVTuber事務所「HLive(えちらいぶ)」の事業売却を巡る金銭・契約トラブルを公表したことが大きな話題となりました。

HLiveの前運営者であったエイレーンは、譲渡先である現代表との間に係争を抱えていることを明かし、同年3月に開始したクラウドファンディングでは目標額500万円を大幅に上回るおよそ3000万円を集めました。

エイレーンは相手側から強迫行為を受けたとして刑事告訴の手続きを進めていることも公表しましたが、一方の事務所もエイレーンの主張のほとんどは事実無根だとして強く反論していました。

HLiveはファンクラブの差押えを公表

HLiveが今年2月26日にXで発表した声明によれば、エイレーンはHLive所属だった元ライバーとの間でも報酬を巡る金銭的な問題を抱えており、一部の元所属ライバーとは訴訟手続に発展していたといいます。この訴訟は元ライバー側の全面勝訴で終結し、元ライバーがエイレーンに対する金銭回収を進めるなかで、今年1月末にはCAMPFIREコミュニティ「みんなで作る!エイレーンファンクラブ」の差押え手続きが実施されたとのことです。

同声明ではさらに、エイレーンと事務所代表者との間で名誉毀損および契約関係を巡る係争が現在も続いており、HLive側がすでに複数件の民事訴訟を提起したうえで対応を進めていることも報告されました。

HLive現運営は、元ライバーとの金銭トラブルはあくまでエイレーン個人と元ライバーとの間で生じていた問題であり、その後にエイレーンから現運営への体制変更があったため、現運営はもともと当該ライバーと直接の関係はなかったと強調したうえで、HLiveに所属していたライバーやファン、関係各位への謝罪と、今後の運営体制の維持に努める旨を表明しています。

今回のBANがこの騒動との関連があるのかは現時点では不明です。今後エイレーン本人からどのような説明がなされるかが注目されます。