ビッグモーターの車検の請求書を元スバル整備士がチェック 「とんでもないですね」「ヤバい」

ビッグモーターの保険金不正請求が報じられたことを受け、元スバル整備士の「タカユキtwistclubチャンネル」(登録者数3万人)が車検代の請求書を解説する動画を公開しました。

車検代42万円の高額な請求書を解説

中古車販売大手・ビッグモーターは、保険会社に対する保険金請求の際、ドライバーやゴルフボールで車に故意に傷をつけるなどして不正に請求していたことが報じられています。

自動車メーカーのスバルで1級整備士として勤務した経験があるタカユキは、ビッグモーターで車検を利用したというユーザーがSNSに投稿した車検代の請求書について解説します。

今月21日の動画でタカユキが取り上げたのは、総額42万円の請求書です。この車は走行距離が10万キロを超えているそうですが、それにしてもかなりの高額です。

タカユキは「ラジエータ交換」の項目に目をつけ、「なんでラジエーター交換したんですかね」と話します。本来、ラジエーター交換をする場合は「冷却水漏れのためラジエーター交換」などの理由を記載するそうですが、これには理由が書かれていませんでした。

非常に高い料金設定「このコースはヤバイ」

23日にもタカユキは請求書をチェックする動画を公開しました。取り上げたのは、あまり乗っていない「軽自動車の低走行コース」の車検代です。

タカユキによると、整備士業界では日本自動車整備振興会が定める「標準の時間工賃」をもとに、各工場が「1時間あたりの工賃」を定めているとのこと。金額は一般的には1時間あたり8000円~1万円で、明細を見るとビッグモーターでは8800円と設定されていました。

この請求書では、車検以外の追加作業で3時間分の工賃を請求されており、タカユキは「非常に高い料金設定」だと指摘します。また、車検の際にはタイヤを外して点検・整備をおこなうため、改めてタイヤを外す手間がないぶん追加作業は安くする必要がありますが、請求書を見る限りそこも考慮されていないようでした。タカユキは、軽自動車の低走行コースにもかかわらず、車検以外の料金で4万2800円もかかっているのは「とんでもないですね」と呆れます。

タカユキは明細にある「アライメント測定・調整」にも疑いの目を向けます。アライメント測定とは、車体に対しホイールが取り付けられている位置や方向が、どのような状態かを測定し調整することです。4輪アライメント調整をした後には、実際に道路を走って確認する必要があることから「アライメント調整なんかやってたら時間かかってしょうがない」とタカユキは指摘。「改造車でも事故車でもないのに4輪アライメントがそんなに狂うはずがない」といい、「する意味がわからない」「このコースはヤバい」とコメントしました。

また、明細には「サイドスリップ調整」という項目もあり、これは4輪アライメント調整をやっていれば不要とのこと。タカユキが自身の経験をもとに見積もりをしたところ、アライメント調整が実際にはおこなわれていなければ、コース料金よりも単品のほうがお得という計算になりました。

この請求書には総額は記載されていませんでしたが、タカユキは13万~14万円程度と推測。「(低走行の軽自動車にもかかわらず)13~14万の車検をやっているビッグモーター。みなさん、騙されていなかったでしょうか?」と問いかけました。

この解説動画には、「分かり易い解説」「1番勉強になる」「こんな不正整備がよく今まで公にならなかったなぁ」など、好評の声が上がっています。