元女子YouTuber、“元女子”の肩書きをやめると宣言 本来と異なるニュアンスを持つようになってしまった

5月6日、トランスジェンダーYouTuberの「奏太(かなた)」(登録者数17万人)が「【ご報告】元女子、やめます。」を公開しました。

「やっぱり女の子に見える」というコメント

奏太とは、性別適合手術を経て男性となり、YouTubeではトランスジェンダーについて発信する活動をおこなっています。

今回の動画で「“元女子”を辞めます」と報告し、元女子という言葉の使用を控えると伝えた奏太。戸籍を男性に変更した今でも「メイクをしているとやっぱり女の子にしか見えない」「弟とかお父さんと並んでると、やっぱり女の子に見えるよね」といったコメントが寄せられることを明かしました。

奏太は、今までの人生で「いかに女性に見えずに生きていけるかっていうのをずっと考えて生きてきた」と話し、「自分の体が大っ嫌いで」「手術をした今でも『自分の体、好きですか?』って言われたら」「頷くことすらできないかもしれない」と打ち明けます。

寄せられるコメントについて、「こういう言葉をかけられたときに、傷つく人がいる」「一生消えない傷になってしまうかもしれない」と訴えかけました。

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「元女子」の使用がミスリードに

奏太は、こういったコメントが止まない理由は「『元女子』という言葉を使うからなんじゃないか」と考えるようになったと話します。「元女子」という言葉は、奏太たち活動者が生み出した言葉なのだそう。現代ほど「トランスジェンダー」という言葉が広まっていない時代に、「分かりやすくキャッチーに伝える」ために作られたといいます。

しかし、現在では間違ったニュアンスを持つようになってしまったのだとか。「元々体が女性だったから、女性の気持ちもわかるんだよね」など、本来の目的とは間違ったイメージを連想させてしまっているといいます。

近頃、トランスジェンダーに対するバッシングや、誹謗中傷、差別が過激化していると語る奏太は、「元女子という言葉が生む間違った認識」が差別に影響するとして「今後は、ミスリードになってしまわないような伝え方をしていこうと思います」と話しました。

奏太は「僕がトランスジェンダーというところに変わりはないので」「他の言葉で正しく伝えていければ」といい、動画を終えました。

コメント欄では、「心を打たれました。過去最善だと思われたことでも時間が経てば合わなくなることはあって、そこに気づいて変えようとすることは容易ではないと思います。にもかかわらずそれができる奏太くんの勇気と配慮を尊敬します」「奏太くんの選ぶ言葉ひとつひとつが胸に響きました」など、奏太の活動を応援する声が多数集まりました。

 

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