YouTube視聴がサクサク快適! 広告がカットされる最新ブラウザ「Brave」…ネット生活を大きく変える数々のメリットとは?
昨年秋ごろから、iOS端末でもAppでのトラッキング許可確認画面が表示されるようになりました。このような「プライバシーは基本人権」という意識が高まっている時代に合致したブラウザ、「Brave」をご存知でしょうか。
Braveでは、ユーザーが許可しないかぎり広告が表示されることがありません。代わりに、表示される広告を見れば独自の暗号資産「BAT」を受け取ることができ、受け取ったBATは気に入ったサイトやコンテンツに投げ銭することもできるのです。
一方気になるのは、広告収入が重要な位置を占めるYouTuberへの影響です。例えば、BraveでYouTubeを再生すると、広告がカットされます。広告カットといえば、これまでは有料版である「YouTubeプレミアム」が提供してきたサービスですが、Braveはそれを無償で実現するというのです。ユーザーにとっては福音ですが、広告収入を糧とするYouTuberにとっては死活問題ではないでしょうか。ただし、その対策もBraveは考えているといいます。

YouTubeプレミアムユーザーでなくとも広告が表示されない
Braveとはどのようなブラウザであり、YouTubeへの影響はどうなっているのでしょうか。日本国内とアジア全域においてこのブラウザを展開するBrave Software Asia株式会社CEO嶋瀬宏さんに話を聞きました。
広告表示は選択性、視聴で仮想通貨が手に入る
ネット広告を不快と感じたり、動画広告に嫌な思いをしたユーザーは多いはず。ブラウザは外の景色を見るための窓のようなものなのに、最後まで広告を見ないと外の景色が見られないことがある。でもBraveなら広告を見るかどうかは自分で選べ、AndroidおよびデスクトップでBraveを利用のユーザーは見たら報酬ももらえる
と嶋瀬さんは言います。
Braveは、アメリカ・サンフランシスコを拠点としたプライバシーを重視した高速かつ安全な次世代ブラウザです。同社ファウンダーCEOブレンダン・アイクは、コンピューター言語JavaScriptの生みの親であり、ブラウザFirefoxの共同創業者でもある人物として知られています。
ユーザーが同意していない広告表示を行ったり、データを取ろうとしたりする通信は自動的にブロックするなど、もっともセキュリティが高いブラウザと評価されています。逆に広告を表示すると、独自の仮想通貨、BAT(ベーシックアテンショントークン)が受け取れます。BATはbitFlyerやCoincheck等の主要仮想通貨取引所に上場済みであり、現金や他の仮想通貨との交換も可能です。
今年1月段階での月間アクティブユーザー数5400万人であり、毎年2倍以上の伸びとなっているそうです。日本におけるユーザー数は執筆現在140〜150万人であり、年内に300万人を目指しています。
Braveは自分でインストールする必要がある。現在利用しているユーザーは、自分で良いブラウザの情報を調べて、あえて選択しているイノベーター、アーリーアダプター層(嶋瀬さん)。
スマホでかかるデータ通信量の4割は広告
「スマホでかかるデータ通信量の4割は広告」ということをご存知でしょうか。我々は広告を視聴するのにも通信料金を支払っているのです。
角川アスキー総合研究所の「スマホでのコンテンツ視聴に占める広告の比率調査」(2020年11月)によると、主要Webサイトのデータ転送量のうち、平均4割は広告となっています。たとえばYahoo! Japanにおける1PVには、9.6円相当の広告データ通信量がかかることになるそうです(1Gは374円と計算)。
こうした中で、Braveを使うことで、広告視聴でデータ通信量を使うことがなくなるというメリットは見逃せないわけです。
筆者も試しにBraveを入れて使ってみたところ、それまでどれだけの広告に囲まれていたかに気づいて驚きました。不快な広告が表示されず、見たいコンテンツだけが見られる体験は非常に快適でした。
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