UUUM、四半期決算を動画で報告 今後の成長のカギは“共創”
10月14日、UUUM株式会社が2022年5月期の第1四半期(6~8月)の決算説明を動画でおこないました。
UUUMは業界最大手のYouTuber事務所で、「ヒカキン」(登録者数1030万人)や「はじめしゃちょー」(同965万人)などの有名YouTuberが所属しています。
1Qはスロースタート
動画には、UUUMの代表取締役である鎌田和樹氏が登場。1Q(6~8月)の決算説明をするとともに今後の成長戦略についても語りました。
鎌田氏によれば、1Qの売上は「収益認識に関する会計基準」の影響を除けば前年比で拡大したとのこと。ただし広告市況の影響もあり、スロースタートになったといいます。
2Q以降は、販売管理費(企業の事業活動にかかる経費)を適切に管理しつつ、利益拡大を目指すと説明しました。(参考:ゲームビズ)
ちなみにこの1Qで、UUUMに所属するクリエイターのチャンネルが合計120億回再生を達成したようです。
加えて、登録者数100万人以上のチャンネルは昨年9月時点から51→63チャンネルに増加したそうで「堅調に推移することができました」と鎌田氏は報告しました。
インフルエンサーとともにビジネスを創出
鎌田氏は、UUUMの今後の成長戦略についても説明。昨今はコロナ禍の影響でインフルエンサーを取り巻く環境にもさまざまな変化があったといい、YouTubeにおけるアドセンス収入が減少したことを明かしたほか、再生回数以外の指標も今後は重要になってくると語ります。
鎌田氏は、今後、インフルエンサー・ギャラクシービジネスとコンテクスト・ドリブンマーケティングの2つを軸とした事業展開をおこなっていくと明かしました。
インフルエンサー・ギャラクシーとは「UUUMとクリエイターがビジネスを共創する場」を指す言葉だそう。
YouTubeの社会的な影響力が高まり、クリエイターの個人経済圏(自分の作品やスキルを提供し、ビジネスを展開する領域)が拡大していることを踏まえ、UUUMはクリエイター同士が接点を持てる環境を提供すること、個々のクリエイターに合ったビジネスやサービスを開発していくことに注力するとしています。
これまでの成功事例として「東海オンエア」(登録者数612万人)の登録者数600万人記念Tシャツや、『APEX LEGENDS』のオンライン大会などを挙げました。
すなわち、今後は再生回数によるアドセンス収入に依存するのではなく、クリエイターと共に新たなビジネスを積極的に開発し、売り上げを創出していくという意向のようです。
より複合的なマーケティングを目指す
コンテクスト・ドリブンマーケティングについては「単一のコンテンツによるソリューション提供から、よりマーケティングミックスさせた総合的で戦略的なソリューション提供へ」と鎌田氏は説明します。
すなわち、YouTubeでのタイアップ中心のマーケティングにとどまらず、UUUMの強みであるインフルエンサーの特色を生かしながら、案件ごとに適したコンテンツ(バラエティ・コント・ドッキリなど)とメディア(広告・SNS・YouTubeなど)の組み合わせを選択し、より総合的なマーケティング展開を目指す意向のようです。
YouTubeを中心としたコンテンツを発信することにとどまらず、UUUM独自の強みを生かしたマーケティング会社としてステップアップすることにも意欲的であることがうかがえます。
最後に鎌田氏は、
ニューノーマル、まさに新しい世の中において「私たち自身も大きく変わっていかなきゃいけない」
そういう決断を早期にできたこと、これが後々になって、結果、良かったと必ずなると私たちは思っております。
新しい取り組みの数々について「共創」という言葉を使わせていただきましたが、ぜひ、ありとあらゆる方々と共に創っていく、そんな未来を一緒に描いていけたらなと思っております。ぜひ今後とも、弊社UUUMのことを応援の程どうぞよろしくお願いします
と締めました。
UUUMからはクリエイターが相次いで退所
このところ、UUUMからはクリエイターが相次いで退所しています。
昨年以降「関根りさ」(登録者数133万人)、「エミリン」(同152万人)、「JULIDY」(同64万人)、「えっちゃんねる」(同75万人)、「ポッキー」(同311万人)、「はなおでんがん」(同175万人)、「トミック」(同159万人)などの人気クリエイターが退所を報告。
この背景として、YouTuberの影響力が増す一方で、事務所に所属することで得られるメリットが高額なマネジメント費用に見合わないと指摘する声も挙がっていました。
今回発表した「アドセンス収入への依存からの脱却」「タイアップにとどまらないマーケティング展開」などの戦略転換は、こうした流れを汲んだものとも考えられます。









