あさぎーにょのヒット動画が有名映画に似すぎ? 脚本家の答えは
2019年12月27日に「あさぎーにょ」(登録者数63万人)が投稿した動画「もう限界。無理。逃げ出したい。」。
「究極の癒やしの旅」に向かうというVlogかと思えば、予想外の展開となったこの動画は、2020年1月7日までに360万回再生され、11万を超える高評価が寄せられるなど、大きな反響となっています。
(関連記事「あさぎーにょの「もう限界。無理。逃げ出したい。」に驚嘆の声続出」)
以下、動画のネタバレを含みます。
過去にも似た設定の小説や映画が
同じ1日を繰り返す“ループもの”という設定は、先の記事でも取り上げた『All You Need Is Kill』のように、これまでに発表された映画や小説でも数多く取り入れられています。
その一例として、1993年のアメリカでも、この設定を取り入れた作品が公開されています。
『Groundhog Day』、日本では『恋はデジャ・ブ』というタイトルで公開されたこの作品で、同じ1日を繰り返す主人公「フィル」の成長が描かれました。
寝ても覚めても明日にならない。どーすりゃボクに明日がくるの?
くる日もくる日も“今日”ばかり。恋する男のタイムラビリンス・ムービー!
『ゴーストバスターズ』や『サタデー・ナイト・ライブ』などで知られる人気コメディ・スター、ビル・マーレー主演のハートフル・コメディ。(SONY PICTURES「恋はデジャ・ブ」)
あさぎーにょの動画にもこの作品を意識したと思われる演出がいくつかあり、コメント欄やツイッターでは、あさぎーにょの作品の設定がこの映画と「似ている」という声があがっているほか、ユーチュラにもそういった問い合わせが寄せられていました。
どういった経緯で、この作品が出来上がったのでしょうか。
作品の企画、制作を担当した「CHOCOLATE Inc.」の夏生さえり氏に問い合わせました。
“コンテンツスタジオ” チョコレイトとは
「もう限界。無理。逃げ出したい。」の制作に携わったCHOCOLATE Inc.(株式会社チョコレイト)とは、映像作家やTVディレクター、YouTubeクリエイターらの集団。
同作の脚本を担当した夏生さえり氏やあさぎーにょも、プランナーとしてチョコレイトに所属しています。
チョコレイトは、映像を軸として番組、アニメ、映画から、
漫画、ゲーム、雑貨、空間、VRなど、あらゆるエンターテイメントを
越境して作り出していく“コンテンツスタジオ”です。(CHOCOLATE)
チョコレイトはYouTubeをベースに「次世代の番組」の制作に挑んでおり、今作もこの挑戦の一環のようです。
作品は『恋はデジャ・ブ』のオマージュだった
「もう限界。無理。逃げ出したい。」の制作にあたって、『恋はデジャ・ブ』などの作品から着想を得た、ということもあったのでしょうか。
率直に聞いてみたところ、CHOCOLATEとしての見解で
今回の動画は、『恋はデジャ・ブ』のオマージュ作品です。
との回答がありました。
じつは、旅館であさぎーにょが壊した置物は、『恋はデジャ・ブ』で鍵になる“モグラ“です。それを壊してしまったこと&「無駄な1日だった」と発言することが、『恋はデジャ・ブ』のループ世界に入ってしまう入り口……という設定でした。
また、あさぎーにょも動画の概要欄を更新し、作品がオマージュであることを明かしています。
気づいてくれた人もいましたが、ストーリーは、あの名作映画のオマージュです ヒントはあのモグラ!ではなく「モグラ」です😏

YouTubeとVlogの融合に挑戦
「次世代の番組」の制作に挑むチョコレイト。
今回の作品の根底にも、その姿勢があったようです。
古典的な物語をアップデートし、普遍的なメッセージを添える。…そこまでは多くのクリエイターが挑戦することかと思いますが、わたしたちの挑戦の本質はそこにはなく、「このSNS時代に、物語を多くの人に届けること」にありました。
そして今回挑戦したのが「YouTubeでVlogフォーマットと融合させる」というものです。
この他にも様々な“挑戦”が盛り込まれているという今作。
こういった背景を頭に入れて作品を見ると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。









