下半身麻痺の女性が排泄障害を語る動画が200万再生。勇気ある告白に称賛の声

家族、友人、恋人…。
身近な人が車いす生活を余儀なくされたとき、あなたはどうしますか?

現代のもののけ姫?がチャンネルを開設

2019年8月に、「現代のもののけ姫Maco」(登録者数3.1万人)というチャンネルが開設されました。
運営しているのは、“現代版もののけ姫”を自称する「Maco」。
田舎の山の中で育ったことに加え、猟友会の一員として熊を狩った経験などが「もののけ姫感あるな~」と思ったことから、このチャンネル名を決めたそうです。

彼女がYouTubeをはじめたきっかけは何なのでしょうか。
デビュー動画となる「【YouTube始めました】山から車椅子のもののけ姫が登場!//Spinal cord injury」で、その胸の内を語ってくれています。

転落事故の影響で下半身麻痺に

見習いのかやぶき職人、そしてマタギの1人として生活していたMacoさん。
自身のブログ「現代のもののけ姫」では、自身の考えを交えつつ、田舎での暮らしを紹介していました。

彼女の人生に転機が訪れたのは、今からおよそ1年前のことでした。
2018年7月12日、3mの高さから転落した際に脊髄に損傷を受け、下半身麻痺となってしまったMacoさん。
へそから下の感覚がなくなり、車いすでの生活を余儀なくされました。

下半身麻痺を悲観する理由はない

そんな彼女ですが、事故の後にブログでこのような文章を書いています。

下半身麻痺になったからといって悲観する理由は私の中に一ミリもありませんでした。

例え歩ける可能性が奇跡とか運とか努力。と言われても
また歩けるようにチャレンジし続ければいい。

車椅子生活だったとしても
不自由なだけで何も出来ないわけじゃない。

考え方や行動1つでいくらでも、どうにでも可能性は広がっていきます。(現代のもののけ姫

大怪我で人生の転機を迎えた彼女ですが、彼女の考えは驚くほどに前向きなままでした。
かねてから運営していたブログでは、下半身麻痺になったことを公表し、脊髄損傷と向き合いながら生活する様子を綴りました。
また、大好きな旅にも挑戦し、今年9月にはマレーシアに旅行した際の写真も公開しています。

文字だけではうまく伝えられない

怪我を負ってから1年が経った今年、彼女はYouTubeでの活動を始めました。

以前からブログで脊損のことについては発信をさせていただいてたんですけど、文字だけっていうのはすごい限界があって、分かりづらいこともたくさんあって。
自分なりに上手く伝えられてないなっていうのもあったので、YouTubeで動画を通してお伝えしていこうかなと。

「十人十色」と話すように、人によって脊髄損傷の症状が違ったり、もともとの身体能力、年期などの差から、同じ脊損者の人たちの中でも発信する情報に「違うな」と感じることがあると話すMacoさん。
動画は不慣れなのか、不器用ながらも精いっぱい伝えようとする様子が見られました。

どんな動画を投稿しているの?

彼女はいったいどういった動画を投稿しているのでしょうか。
【脊髄損傷女子】これが排泄障害の実態//Excretion disorder」という動画を例に見てみましょう。

下半身の感覚がない脊損者にとっては、尿がどれくらいたまっているかを感覚的に捉えることができません。
そのため、リハビリ中に手洗いに行く間隔や尿の量をメモし、自身の膀胱の容量はどれくらいかを把握する必要があります。
また、膀胱の活動を正常に保つために、「ベオーバ」という薬の服用も欠かせません。
そういった努力もしつつ、3時間に1回ほど手洗いに行くようにしてしている、と話してくれました。

また、自身で尿を出すこともできないため、用を足すために使う「カテーテル」という器具を紹介してくれたMacoさん。
使い捨てのタイプから、主に自宅で使う使いまわせるタイプ、外出や旅行に行くときのために尿バックをつけることができるものなど、様々な種類のカテーテルを実物と共に紹介してくれました。

9月6日に公開されたこの動画ですが、そこからわずか1月で223万回再生されています。

「youtubeで公開するって、とても勇気ある行動ですね。尊敬します。」
「全部の理解は出来てないけど、知れるきっかけをくれてありがとう。」
「当たり前に生活出来る事に感謝したい。」(動画コメント欄より)

コメント欄では、彼女の動画が障害に苦しむ人のことを考えるきっかけになった、と話す視聴者が続出。
排泄という非常にデリケートな話題を事細かに語ってくれた彼女の勇気を称賛するコメントも相次いでいます。

動画共有サービスとして人々の生活に浸透しているYouTubeだからこそ、このような本当に知ってほしい情報が拡散される場であってほしいものです。