考えすぎる葦
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なぜ"ドパガキ"は、自分が「中毒患者」だと気づけないのか【脳科学×行動デザイン学】
「私の作ったものは、毎日、人類から約20万年分の人生を奪っている」—無限スクロールを発明した若き設計者は、BBCのスタジオでそう告白した。2025年、TikTok は1ユーザーあたり月に360回開かれている。起きている時間でならせば、約80分に1度、その画面が手のひらに灯る計算だ。Metaのアプリを毎日開く人類は36億人、地球人口の4割を超える。日本のスマホゲーム市場は年間1兆4,000億
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18の文献が暴いた、努力と才能の不都合な事実【行動遺伝学×経済学】
「努力すれば、いつか報われる」「才能のある人は、いつか必ず見つけてもらえる」社会が信じてきたこの2つの言葉は、どちらも同じ嘘でできている。才能の遺伝率、「やり抜く力」の正体、そして"見つけてもらえる"機会が誰に配られているのか—世界各国18の文献をもとに、行動遺伝学・心理学・経済学のデータから、「才能の正体」について考えすぎてみました。▼タイムスタンプ00:00 - Prol
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男女の友情は、なぜ「成立する」のに永遠に疑われ続けるのか【言語哲学 × 進化心理学】
「男女の友情は成立する」「いや、男女の間に友情なんて存在しない」何十年も繰り返され、SNSが発達した今もなお、ただの一度も決着しないこの論争。理由は単純で、二人は最初から、別々の問いに答えている。成立派が見ているのは「10年、何も起きなかった」という事実。不成立派が見ているのは「起きてもおかしくなかった」という可能性。同じ「友情」という一語が、別の問いの答えとして使われている——だか
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なぜ人類は生き延びるために進化したのに、大義のために死ねるのか【進化生物学 × 文化人類学】
──進化はすべての命に、ただ「生き延びろ」とだけ命じた。その一行を、たった一種だけが破れる。血のつながりが濃いほど身を投げ出せる――この数式は1964年、たった一行の式「rB>C」で書かれた。だが式が説明できるのは身内の命の重さまでだ。なぜ見ず知らずの知らない人や、実態のない国家という存在のために人類は自らの命をなげうつことができるのだろうか?進化生物学・文化人類学・実存心理学・政治学・神
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なぜ低身長男子は、何万世代経っても淘汰されないのか【進化生物学×性選択】
1980年、結婚カップル720組のうち、女性が男性の身長を上回るペアは、わずか1組。期待値の14分の1まで縮んでいた。性選択は、確かに高身長を選び続けている。——では、なぜ低身長は、何万世代経っても消えないのか。2002年、進化心理学者ダニエル・ネトルが英国コホート4,586人を紐解くと、身長と繁殖成功は「右上がりの直線」ではなく「山型のカーブ」を描いていた。身長が標準偏差1つ(およそ7セ
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なぜ"学歴が消えた世界”は、さらに残酷な選別を始めるのか【生態学×進化心理学】
──もし明日、日本中の家庭から「学歴」という言葉が、辞書から削除されたかのように消えたとしたら、私たちはより公正な社会に辿り着くのか?1995年1月、米イエローストーン国立公園に14頭のオオカミが還された。70年間オオカミが不在だったあいだ、観光客を襲い続けていたのはコヨーテだった。頂点捕食者が消えると、その下にいた中位の捕食者が抑えを失って暴走する——生態学者マイケル・スーレが「補食者解放仮
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なぜ脳はバーチャルの"推し"とリアルな恋を区別できないのか【神経科学×進化人類学】
ロケットを月に飛ばせる脳は、なぜ画面内の"推し"と現実の“恋人”の区別さえできないのか─2025年10月、岡山。ひとりの女性が、誰もいない椅子に向かって永遠の愛を誓った。新郎は、彼女がChatGPTで時間をかけて育てた人格─ルーン・クラウス・ヴェルデュール。ARグラスを通した瞬間にだけ、隣に座ることを許される男だ。その光景を、画面のこちら側で「変わった人たちだ」と眺めていたあなたの脳は、実
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なぜバカにされても2,400年間「情報商材」は滅びないのか?【情報経済学×宗教社会学】
情報商材は、本当に“情弱”だけを騙す商売なのだろうか。──東京、午後10時。1Kのアパートのノートパソコンが告げている、「あと10分で募集締切」。男はクレジットカードを左手に握ったまま、右手のマウスを動かせずにいる。人はそれを「自己投資」と呼ぶかもしれない。あるいは「情報商材」と呼ぶかもしれない。けれど、この取引は現代に突然生まれたものではない。2,400年前のアテネでも、若者たちは「
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なぜ英雄はいつも遅れて登場するのか?【脳科学×社会心理学】
─ヒーローは、決まって窮地のその一歩手前で現れる。映画ではそう、相場が決まっている。ところが現実では、救急車は119番通報から平均9.8分かけてやってくる。脳に酸素が届かない時間は、たったの4分。心停止のうち、AEDが実際に使われた現場は、わずか4.7%にすぎない。また、なぜ私たちは、3000年前から「遅れてくる救い主」だけを、神話の中央に描き続けてきたのか。そして、なぜ現実では、そ
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なぜ“メロい”は、流行った瞬間から死語になるのか【社会言語学×感染症学】
「メロい」と口にできる時間は、もしかするともう一年もないかもしれない。──「粋」はおよそ100年、「ナウい」はおよそ20年、「ぴえん」はわずか2年。若者言葉の寿命は世代ごとに桁をひとつずつ落としていて、令和の語が一世代を運ぶことなど、おそらくもう二度とない。2009年、米欧の研究チームが米科学アカデミー紀要に寄せた一本の論文がある。流行語の広まる速度が10パーセント上がるごとに、その語が死
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