元女性のYouTuber、LGBT理解増進法案を批判「なんでこうなるのかが本当に分からない」
「かなたいむ。」(登録者数24万人)が6月15日、「【緊急】もう心が折れそうです…。」と題した動画を公開しました。
元女性のYouTuberである奏太は、でLGBTQに関する話題や、耳の聞こえない両親との生活などを発信しています。奏太は、6月16日に成立する見通しのLGBT理解増進法案について15日の動画で意見を述べました。
LGBT理解増進法案が理解を抑圧
奏太が指摘する法案の問題点は大きく2つ。「すべての国民が安心して生活することができるように留意する」という文章が追加されたことと、知識の普及にあたって「学校設置者の努力」とされていた部分が「家庭及び地域その他の関係者の協力を得つつ教育」に変更されたことです。
まず、「すべての国民が安心して生活することができるように留意する」という文言について。
一見した字面では「みんなのため」という良いイメージがありますが、奏太はこの文言が入ることで多数派の安心できる範囲でしか理解を増進できないという意味合いになると主張します。この「留意」について、奏太は
僕ら当事者が何かしたいときに、多数派マジョリティ側の同意がなければできないよという状態になってしまうのではないかというところが含まれています。なので理解を増進するというよりかは理解を抑圧する可能性がある文言なんですよね。
と見解を述べました。
また、「家庭及び地域その他の関係者の協力を得つつ教育」に関しても、
そもそも当事者にとってカミングアウトすることはすごく勇気のいることだし、家族にもカミングアウトできない人っていっぱいいるわけですよ。それがですよ、家庭とか地域とかその他関係者って大きい枠の協力がないと理解が進められない。
こうした法案の問題点について奏太は、教育現場の人や当事者の家族など色々な人がLGBTQの理解のために行動を起こしているのに、この法律ではそうした行動が制限される可能性があると述べ「なんでこうなるのかが本当に分からない」と語気を強めました。
議員の発言に憤り
法案の審議中に起きたデモを報じるニュースでは、自民党の西田昌司議員のインタビューが公開され、物議を醸しました。
インタビューの中で、西田議員は「思春期にもなっていない子どもたちにLGBTを理解させるという意味で『おとぎ話の王子様は男性と結婚しました』というような教材をやっているような報告がありました」と笑いながら話しました。
これについても、奏太は「本当に胸糞悪いよ」と怒りをあらわにします。奏太が性別にモヤモヤしたのは2〜3歳のときからで、自分が「女子生徒」に割り当てられることに違和感を感じていたが、誰にも言えなかったと話しています。
最後に、奏太はこの話題を発信しなければいけないことについて思い悩んだことを明らかにし、それでも「ここでやっぱ声を上げないとまた『いない存在』として扱われる、そんなのは嫌だ」と感じ、動画を撮ることにしたようです。
コメント欄では「可決に関わった政治家さん達は当事者が自分の立場だったら…という事が考えられないのでしょうね 」、「正直言ってこのLGBT理解増進法ができることへの懸念を持っています」、「かえって差別を促進しているように思えてならないのは自分だけですかね?」といった、奏太の意見に賛成する声が多く寄せられています。









