硫酸をかけられるとどうなるのか? 科学系YouTuberが検証

10月3日、「GENKI LABO」(登録者数39万人)が「もし硫酸をかけられたらどうしたらいいのか•••他人事ではない。肉に硫酸をかけて実験で検証 What to do if you have an acid attack」を公開しました。

YouTube動画

硫酸の恐ろしさが明らかに

GENKI LABOは、理科の教員免許を持つ市岡元気が、科学実験の動画を投稿するチャンネルです。ちなみに元気は、サイエンスアーティスト「米村でんじろう」(登録者数17万人)の弟子としても知られています。

今回の動画は、8月24日に起きた「白金高輪硫酸事件」(参考:文春オンライン)を受けての企画のようです。元気によれば、人体に強酸性の液体をかける行為は「アシッドアタック」と呼ばれ、「中東・インドとかヨーロッパとかでも多発していて」「意外と人ごとではない」とのこと。酸が自分の身体に降りかかった際にどのような変化が起きるのか、どのように対処すべきかを検証していくといいます。

元気は、硫酸含有量10%と50%の希硫酸・95%の濃硫酸の3種類を用意。ここに生の手羽先とウインナーを入れ、変化を観察していきます。
10%の希硫酸では、目立った変化は起きません。50%のほうでも、すぐには反応しない様子。続いて95%の濃硫酸に入れると、すぐに生肉が変色し始めました。元気も「濃硫酸反応はや!」と驚きます。
1時間後には、95%の濃硫酸に浸かっていた生肉はどす黒く変色し、原型をとどめていない状態に。
元気は「やばい…怖い…」「これで硫酸の恐ろしさというのはわかったと思います」と話しました。

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もし硫酸をかけられたら?

さらに元気は、もし酸をかけられる事件に遭遇した場合にどう対応すべきかを検証していきます。

まずは重曹で酸を中和する方法を試すことに。硫酸に浸かったウインナーをすぐに重曹水で洗うと、反応は抑えられました。
しかし、硫酸に重曹を投入し完全に中和しようとすると、かなりの量が必要になることが分かりました。
元気は「家庭にあるような重曹とか弱いアルカリ」では心許ないといい、「重曹での中和はオススメしない」と結論づけました。

続いて元気は、水で洗い流す方法を「ペットボトル(くらいの量)の水で流す」「20分以上流水で洗い流す」の2パターンで検証していきます。
少量の水ではウインナーが裂けるのをとめられませんでしたが、大量の水で20分ほど洗い流すと、ほとんど反応を抑えられました。
この実験結果から、酸が身体に付着した際には「急いでトイレでもどこでもいいので駆け込んで、大量の水で20分以上洗い流すということが必要!」と結論づけました。

元気は、塩酸や硫酸は身の回りの製品にも多く使われており「生活を豊かにするために必要なものではある」と説明します。
「こういう事件のせいで規制が厳しくなって、理科で塩酸の実験ができなくなったり、そういうふうにならないといいですが」としつつ、酸を扱うときには十分な注意をするよう呼びかけました。