VTuber起用のPR動画、フェミニスト議員連盟の抗議で削除 性的描写を問題視

千葉県警がVTuberを起用して制作した動画が、フェミニスト議員連盟の抗議を受け削除されたことが大きな話題となっています。

警察がご当地VTuberを起用してPR動画制作

千葉県警は、千葉県松戸市のご当地VTuberである「戸定梨香」(とじょうりんか/登録者数2000人)と、松戸市応援キャラクターの「ばけごろう」を起用し、交通安全を呼びかける動画を制作。7月中旬、ツイッターとYouTubeを通じて公開しました。
(以下は戸定の所属するVASEのチャンネルで公開されている動画)

YouTube動画

全国フェミニスト議員連合が公開質問状を送付

全国フェミニスト議員連合は8月26日付で、戸定梨香を採用した件について公開質問状を送付。
「女児を性的な対象として描くキャラクターを採用することは、性犯罪誘発の懸念すら感じさせる」として、啓発動画を採用した千葉県警などに抗議するとともに、謝罪と動画の使用中止・削除を求めました。

質問状では、問題の動画が「女児を性的な対象として描いており、女性の定型化された役割に基づく偏見及び慣習を助長」しているといい、戸定梨香の具体的な問題点として、

セーラー服のような上衣で、丈はきわめて短く、腹やへそを露出しています。体を動かす度に大きな胸が揺れます。下衣は極端なミニスカートで、女子中高生であることを印象づけたうえで、性的対象物として描写し、かつ強調しています。

と指摘されています。

VTuber運営会社代表が苦言

9月9日、戸定が所属するVASEの運営会社代表の板倉節子氏がツイッターを更新。
フェミニスト議員連盟の抗議により、戸定の動画が削除されることになったと明かしました。(現在すでに動画は削除されています)

板倉氏は指摘された削除理由について、「有名なアニメでも同じことを発言されるのでしょうか」「色々なキャラクターを見ておっしゃっているのか」と疑問を呈し、アニメやVTuberは「日本を代表する文化」であり、VTuberの露出が増える中「見た目だけで女性蔑視となる理由はどうなのでしょうか」と投げかけました。

板倉氏は、自身も女性として仕事上「悔しい思いをしてきたことは何度もある」といい、女性が活躍しやすい環境づくりや、松戸市への思いを訴え、「最終的に削除で終わりとは、想いを否定されたような気持ち」だとコメント。

警察やタレント、スタッフら関係者の目的は交通安全PRであると強調すると、

本来の目的に目を向けていないことに納得が行かない気持ちです。
作品を作る皆さんの気持ち、努力を見た目で判断しないでください
それこそが女性蔑視なのではないでしょうか。このモデルで行こうと進めた私は女性蔑視をしているのでしょうか。

と投げかけました。

このツイートは9月10日17:00現在、8700リツイート、1万1000いいねと大きな反響を呼んでいます。

戸定梨香本人は、応援のコメントに感謝を述べるとともに、「私の信念は、ずっと変わらない ”みんなを笑顔にすること”なので、これからもみんなと一緒に進んで行きたいよ」と前向きに語っています。

これまでの同様の例が

ちなみに同様の例としては、2015年に三重県志摩市公認の“海女”のキャラクター「碧志摩メグ」(登録者数2300人)が、性的で女性蔑視との指摘を受け、市の公認が撤回された件や、2019年に日本赤十字センターがウェブ漫画『宇崎ちゃんは遊びたい!』とコラボしたポスターを制作した際、「過度に性的」との指摘が上がり、大きな騒動に発展した件もあります。
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