YouTubeで大人気のフリーBGMに不正な著作権申し立てがおこなわれる

フリーBGM作曲家の「しゃろう」(登録者数78万人)が11日、YouTubeで自身の楽曲に対する不正な著作権の申し立てがおこなわれていることを明かしました。

人気のフリーBGMに第三者から著作権申し立て

しゃろうは、『2:23 AM』や、『野良猫は宇宙を目指した』など、YouTube好きなら耳にしたことがあるであろう人気曲をいくつも手掛けたフリーBGM作曲家です。

しゃろうは11日に自身のXを更新し、「しゃろうの曲を使用したYouTube動画に対し、『Believe Music』から不正な著作権の申し立てが行われているようです」と報告。この申し立ては「無関係の第三者によるもの」とし、「本件、TRACKS社に対応を委託しております」と綴りました。

同日、一般社団法人フリーBGM協会がこの件についてnoteを投稿しました。これによると、「Believe Music, TRACKS Inc.」という著作権者名での申し立てがあったとのこと。同協会は、この問題は「第三者がBelieve Musicを経由して楽曲の配信とコンテンツIDへの登録をしてしまったために生じているようです」と推測しており、しゃろうの楽曲の著作権管理を担当している株式会社TRACKSからBelieve Musicへの連絡中だとしていました。

Believe Musicはフランスに本拠を置く音楽会社で、世界50カ国のアーティストとレーベルに音楽のデジタル流通とデジタルマーケティングを提供しています。

12日、フリーBGM協会は「Believe MusicがコンテンツIDの登録を取り下げるまでは不正な申し立てが発生するため、株式会社TRACKSにより、定期的にYouTubeの申し立てを取り下げる処理が開始されています」として、対応に当たっていることを報告。しゃろうも、「ご不便をおかけして申し訳ございません。根本解決までもう少々お待ちください」と呼びかけました。

同様のトラブルが何度も起きている

今回のように、フリー音源の使用に対して第三者から著作権の申し立てを受けたというトラブルは、これまでにもYouTube上で何度も発生しています。

2022年8月には「トミック」(同212万人)がフリー音源の使用で著作権侵害の申し立てを受けたことを報告。2023年1月にはフリー音源『魔王魂』の使用に対し、無関係の団体から著作権侵害の申し立てがありました。同年5月には人気ゲーム『鉄拳』の楽曲に対し、別人が著作権を主張。今年5月には、生き物系YouTuberの「ちーとん。」(同22万人)が、YouTubeが公式に提供しているフリー音源を使用したにもかかわらず、著作権侵害の申し立てを受けたと報告しています。

YouTubeでは「Content ID」(コンテンツID)という仕組みで著作権が管理されており、著作権保有者は自身の作品と一致する動画がYouTubeに投稿された場合、動画を閲覧できないよう制限したり、動画の収益を折半するなどの措置を取れるようになっています。

この仕組みを悪用し、本来の著作者ではない第三者が著作権所有者だと偽ってコンテンツIDに登録し、その音源を使ったチャンネルに著作権侵害の申し立てをおこなうというケースが多発しているようです。

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