YouTuberの操縦する飛行機が墜落 九死に一生を得るもヤラセ疑惑が浮上

2014年ソチ冬季オリンピックでスノーボード・アメリカ代表として出場し、現在はYouTuber・起業家として活動する「Trevor Jacob」(登録者数12万人)は昨年12月24日、自身が操縦する飛行機が墜落するまでの一部始終をYouTubeに公開。この衝撃的な動画が波紋を呼んでいます。

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操縦する軽飛行機が墜落

2015年に事故死した親友を弔うため、親友が好きだったというシエラネバダ山脈を訪れる計画を立てたJacob。カリフォルニア州のサンタバーバラから、自ら操縦する軽飛行機でシエラネバダ山脈の麓にあるマンモスレイクに向かいます。

操縦するのは、テイラークラフト社製の1940年製造という年代物。飛行機の各所に取り付けられたカメラを通じて、空中からの美しい景色が広がります。

ところが、しばらくするとプロペラが回転しなくなり、エンジン音も消失。Jacobは慌てて無線通信を試みるも応答はなし。

Jacobはドアを開け、機外へ脱出。そのもようも飛行機の翼に取り付けられたカメラがしっかり捉えていました。
パラシュートで降下していく間も撮影を継続したJacobは、藪の中に着地して一命を取り留めました。

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一方、主を失った飛行機は徐々に高度を落としていき、山の斜面に激突。大破しました。

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彼はその後インスタグラムで、飛行機の故障に気付いたときには「生きて戻れるとは思わなかった」と語っています。友人をスカイダイビング中の事故で亡くして以来、どんなときもパラシュートを背負って空を飛ぶと決めていたのが役立ったのだそう。視聴者には「飛行機に乗るときはパラシュートを背負って」と何度も繰り返し訴えました。

ヤラセ疑惑が浮上

ところがこの動画の公開後、多くの視聴者からJacobのヤラセを疑う声が広がることに。

Jacobが出発した空港の職員によると、飛行機はメンテナンスする必要があったにもかかわらず、Jacobは自身で軽く修理した程度であったという証言を寄せたとのこと。航空インストラクターであるRobert Perry氏はメディアのインタビューに対し、

彼の乗ったようなタイプのテイラークラフト社の軽飛行機は、FAA(連邦航空局)認定のエンジニアによってメンテナンスを受けていなければならず、受けないで飛行するのはとても危険である

と言及しています。そしてまた、

軽飛行機のコックピット席は小さすぎて、クッションを外すなど何か手を加えない限りパラシュートを背負ってを乗るのは難しい

Jacobはとても危険な場所に着地したというが、広く平らな場所に着地していて、墜落した飛行機までそんなに遠くない距離に着地している

など、いくつかの疑問点を挙げています。

空港職員によると、墜落から数日後、Jacobはたくさんの擦り傷とともに何が起きたかを説明に来たとのこと。FAAに報告書を出す必要があると説明すると、Jacobは友人と共にヘリコプターをチャーターし、大破した飛行機をどこかへ運び去ったそうです。
騒動後、Jacob本人は無言を貫いており、現在、FAAは調査を続けていると報じられています。