オペラ対訳プロジェクト
シューベルト《白鳥の歌》全曲 プライ(1963)
- 動画タイプ
- 一般
- 公開日時
- 2026年5月15日 20:00
- 配信開始
- 2026年5月15日 20:00
- 再生回数
- 657回
- 高評価数
- 48
- コメント数
- -
- エンゲージメント率
- 7.3%
- データ確認日時
- 2026年5月21日 21:18
動画概要
歌詞対訳字幕付き。フランツ・シューベルトの歌曲集《白鳥の歌》全曲。ヘルマン・プライの1963年録音です。
00:00 (1)愛の伝言
02:55 (2)戦士の予感
07:35 (3)春への憧れ
11:20 (4)セレナーデ
14:50 (5)滞在の地
17:25 (6)はるか彼方で
23:00 (7)別れ
27:00 (8)アトラス
29:00 (9)彼女の絵姿
31:45 (10)漁師の娘
33:40 (11)街
36:15 (12)海辺で
39:45 (13)ドッペルゲンガー
43:35 (14)鳩の便り
▼この動画についての詳細はこちら▼
https://opera89.seesaa.net/article/Sc...
▼シューベルト▼
https://w.atwiki.jp/oper/pages/1124.html
▼オペラ対訳プロジェクト▼
https://w.atwiki.jp/oper/
▼コメント欄について▼
https://opera89.seesaa.net/article/20...
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▼訳者より▼
「冬の旅」の訳詞、個人的にはなかなかよくできたような気がしましたので調子に乗ってシューベルトの3大歌曲集をすべてフィッシャー=ディースカウの1960年代初頭のEMI録音での最適化版を作ろうと、続いては「白鳥の歌」にチャレンジしてみました。ご存知のようにこの歌曲集、「冬の旅」や「水車小屋の娘」と違って歌曲集を全体を通したストーリーはなく、14曲それぞれがテーマもスタイルも曲想もばらばらの作品を寄せ集めた と言えなくもない作品です。取り上げた詩人も初めの7曲がレルシュターブ、続いての6曲がハイネ、そして最後の「鳩の使い」だけがザイドルと別々です。結構難航するかと思ったら案の定、とんでもなく時間と手間を要してしまいました。しかも研ぎ澄まされた日本語のセンスが必要そうなハイネの作品は意外とすんなり訳せたのに対し、一見素朴でシンプルな歌詞と思われたレルシュターブやザイドルの曲は自然な日本語の訳をつけるのがおそろしく大変。饒舌な詩の言葉をそのまま日本語にすると一行が物凄い長いものになってしまって音楽の世界への没入を妨げてしまいますし、下手に縮めると何を言ってるのか意味がよく分からない歌詞になってしまいます。これでは埒があきませんので、訳したものから余計な情報を削りに削り、なんとかメロディの流れにしっくりとくる日本語の詞に仕上げるまでが本当に茨の道でした。思い返して見れば「梅丘歌曲会館」でも膨大なシューベルトの歌曲をこれまでも取り上げているものの、この「白鳥の歌」だけはほとんど誰にも手掛けられることなく25年以上が経過しておりました。それも今回特に第3曲「春への憧れ」や第7曲「別れ」などの訳詞に格闘してみて改めてその理由に納得。ほんとに訳が難しいのです。さて出来栄えの程は如何に? 第1曲「愛の便り」や第3曲「春への憧れ」、第6曲「はるか彼方」、第7曲「別れ」などは溢れかえる情報量を大きく削って、ついでに独文学者の方ならこだわりそうな詩の伝える本質的な意味すらも失われることを厭わずに、この歌がなんとなく伝えようとしている雰囲気だけにとことんこだわってみました。歌謡曲の詞なんかでよくありますよね、全体として何を言っているか分からないのだけれど雰囲気ある歌詞。あんな感じに結果的になってしまったような気がします。言葉数は少ないのだけれども全体的に謎めいている第5曲「わが滞在」なども余計な言葉を補うことなく、謎めいた感じはそのままに訳語をあててみました。そんなに大きな誤訳はないと思いますが、歌の意味は分かりにくいかも。でもそういう歌ですからどうぞご容赦頂きお楽しみください。また「冬の旅」ではフィッシャー=ディースカウの歌から受けたイメージで「俺」「お前」のスタイルで各曲揃えましたが、こちらは曲ごとにイメージがばらばらですので、「俺」「ぼく」など色々と使い分けてみました。(藤井宏行)
▼この訳詞について▼
シューベルトの三大歌曲集のひとつでありながら、手持ちの「白鳥の歌」のCDのリブレットを眺めると、私たちオールド世代のドイツリート愛好家には懐かしい名前の西野茂雄訳のものと、「冬の旅」で訳詞のスタンダードの地位を確立していた独文学者の石井不二雄訳のもの、この二人のものに概ね日本語訳は絞られるようです。最近は私ももっぱらオンラインストリーミングで音楽を聴くことが多く、より若い世代で今の音楽メディアのために訳を手掛ける人がいるかどうかはわからないのですが、今回はこの両者を主として参考に訳詞を考えてみました。西野のものはヴァージョンがいくつかあるようで、私の手持ちのヘルマン・プライ/ワルター・クリーンのDecca録音(1963)では文語調の格調高いもの、フィッシャー=ディースカウのEMI録音(1962)ではもうすこしくだけた口語調のものでした。言葉が古いので分かりにくいというデメリットはもちろんあるものの、個人的には文語調の方が圧倒的に良いように思えました。それは饒舌なレルシュターブの詞がすっきりと引き締まること、ハイネの陰影の深い詞に格調高い色どりを添えていること(第10曲「漁師の娘」だけはちょっとこのスタイルには違和感ありですが)それと新しい口語訳はかなり石井訳に引きずられて西野の個性が弱まってしまっているように感じられることが挙げられます。石井訳は「冬の旅」のところで見たようにある意味ドイツリートの日本語訳のデファクトとなったかのような翻訳ですから、ここでも彼の呪縛を打ち破るのは一苦労。ドイツリートとしてはかなり破格のハイネの詩につけた6曲は石井訳以外にも頼れる邦訳がありましたので何とかなったような気はしますが、他の曲の訳では今回の私の翻訳も石井訳の呪縛は乗り越えきれなかったような気はします。これはもっと若い人の感性に今後期待することとしましょう。他にネット上に掲載されている対訳は溢れんばかりにあった「冬の旅」に比べると圧倒的に少なく、まだまだ後の人たちが究める余地は多いように思えます。
日本のリリシスト・松本隆さんの訳もシューベルトの3大歌曲集にはみなあって、中でもこの「白鳥の歌」、他の2つのミュラーの詩による歌曲集のように詩と音楽の作り出す世界観にあまり強く縛られていないこともあり、また取り上げられたのが2018年と一番新しいこともあって個人的には一番優れているように感じました。結構「おクラシック」では使わないような思い切ったワードセレクションはかなり印象的です。歌詞はUtanetに、またリリース時の鈴木准さんの歌った録音もYouTubeのTopicに上がっていますので、ぜひ検索して聴いてみてください。(藤井宏行)
#Schubert#Schwanengesang#HermannPrey
This recording is considered to be in the PUBLIC DOMAIN under the copyright law in Japan
00:00 (1)愛の伝言
02:55 (2)戦士の予感
07:35 (3)春への憧れ
11:20 (4)セレナーデ
14:50 (5)滞在の地
17:25 (6)はるか彼方で
23:00 (7)別れ
27:00 (8)アトラス
29:00 (9)彼女の絵姿
31:45 (10)漁師の娘
33:40 (11)街
36:15 (12)海辺で
39:45 (13)ドッペルゲンガー
43:35 (14)鳩の便り
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▼訳者より▼
「冬の旅」の訳詞、個人的にはなかなかよくできたような気がしましたので調子に乗ってシューベルトの3大歌曲集をすべてフィッシャー=ディースカウの1960年代初頭のEMI録音での最適化版を作ろうと、続いては「白鳥の歌」にチャレンジしてみました。ご存知のようにこの歌曲集、「冬の旅」や「水車小屋の娘」と違って歌曲集を全体を通したストーリーはなく、14曲それぞれがテーマもスタイルも曲想もばらばらの作品を寄せ集めた と言えなくもない作品です。取り上げた詩人も初めの7曲がレルシュターブ、続いての6曲がハイネ、そして最後の「鳩の使い」だけがザイドルと別々です。結構難航するかと思ったら案の定、とんでもなく時間と手間を要してしまいました。しかも研ぎ澄まされた日本語のセンスが必要そうなハイネの作品は意外とすんなり訳せたのに対し、一見素朴でシンプルな歌詞と思われたレルシュターブやザイドルの曲は自然な日本語の訳をつけるのがおそろしく大変。饒舌な詩の言葉をそのまま日本語にすると一行が物凄い長いものになってしまって音楽の世界への没入を妨げてしまいますし、下手に縮めると何を言ってるのか意味がよく分からない歌詞になってしまいます。これでは埒があきませんので、訳したものから余計な情報を削りに削り、なんとかメロディの流れにしっくりとくる日本語の詞に仕上げるまでが本当に茨の道でした。思い返して見れば「梅丘歌曲会館」でも膨大なシューベルトの歌曲をこれまでも取り上げているものの、この「白鳥の歌」だけはほとんど誰にも手掛けられることなく25年以上が経過しておりました。それも今回特に第3曲「春への憧れ」や第7曲「別れ」などの訳詞に格闘してみて改めてその理由に納得。ほんとに訳が難しいのです。さて出来栄えの程は如何に? 第1曲「愛の便り」や第3曲「春への憧れ」、第6曲「はるか彼方」、第7曲「別れ」などは溢れかえる情報量を大きく削って、ついでに独文学者の方ならこだわりそうな詩の伝える本質的な意味すらも失われることを厭わずに、この歌がなんとなく伝えようとしている雰囲気だけにとことんこだわってみました。歌謡曲の詞なんかでよくありますよね、全体として何を言っているか分からないのだけれど雰囲気ある歌詞。あんな感じに結果的になってしまったような気がします。言葉数は少ないのだけれども全体的に謎めいている第5曲「わが滞在」なども余計な言葉を補うことなく、謎めいた感じはそのままに訳語をあててみました。そんなに大きな誤訳はないと思いますが、歌の意味は分かりにくいかも。でもそういう歌ですからどうぞご容赦頂きお楽しみください。また「冬の旅」ではフィッシャー=ディースカウの歌から受けたイメージで「俺」「お前」のスタイルで各曲揃えましたが、こちらは曲ごとにイメージがばらばらですので、「俺」「ぼく」など色々と使い分けてみました。(藤井宏行)
▼この訳詞について▼
シューベルトの三大歌曲集のひとつでありながら、手持ちの「白鳥の歌」のCDのリブレットを眺めると、私たちオールド世代のドイツリート愛好家には懐かしい名前の西野茂雄訳のものと、「冬の旅」で訳詞のスタンダードの地位を確立していた独文学者の石井不二雄訳のもの、この二人のものに概ね日本語訳は絞られるようです。最近は私ももっぱらオンラインストリーミングで音楽を聴くことが多く、より若い世代で今の音楽メディアのために訳を手掛ける人がいるかどうかはわからないのですが、今回はこの両者を主として参考に訳詞を考えてみました。西野のものはヴァージョンがいくつかあるようで、私の手持ちのヘルマン・プライ/ワルター・クリーンのDecca録音(1963)では文語調の格調高いもの、フィッシャー=ディースカウのEMI録音(1962)ではもうすこしくだけた口語調のものでした。言葉が古いので分かりにくいというデメリットはもちろんあるものの、個人的には文語調の方が圧倒的に良いように思えました。それは饒舌なレルシュターブの詞がすっきりと引き締まること、ハイネの陰影の深い詞に格調高い色どりを添えていること(第10曲「漁師の娘」だけはちょっとこのスタイルには違和感ありですが)それと新しい口語訳はかなり石井訳に引きずられて西野の個性が弱まってしまっているように感じられることが挙げられます。石井訳は「冬の旅」のところで見たようにある意味ドイツリートの日本語訳のデファクトとなったかのような翻訳ですから、ここでも彼の呪縛を打ち破るのは一苦労。ドイツリートとしてはかなり破格のハイネの詩につけた6曲は石井訳以外にも頼れる邦訳がありましたので何とかなったような気はしますが、他の曲の訳では今回の私の翻訳も石井訳の呪縛は乗り越えきれなかったような気はします。これはもっと若い人の感性に今後期待することとしましょう。他にネット上に掲載されている対訳は溢れんばかりにあった「冬の旅」に比べると圧倒的に少なく、まだまだ後の人たちが究める余地は多いように思えます。
日本のリリシスト・松本隆さんの訳もシューベルトの3大歌曲集にはみなあって、中でもこの「白鳥の歌」、他の2つのミュラーの詩による歌曲集のように詩と音楽の作り出す世界観にあまり強く縛られていないこともあり、また取り上げられたのが2018年と一番新しいこともあって個人的には一番優れているように感じました。結構「おクラシック」では使わないような思い切ったワードセレクションはかなり印象的です。歌詞はUtanetに、またリリース時の鈴木准さんの歌った録音もYouTubeのTopicに上がっていますので、ぜひ検索して聴いてみてください。(藤井宏行)
#Schubert#Schwanengesang#HermannPrey
This recording is considered to be in the PUBLIC DOMAIN under the copyright law in Japan
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