こころ診療所チャンネル【精神科医が心療内科・精神科を解説】
まるで別人?「うつ病での感情の変化3つ」を精神科医が解説します。
- 動画タイプ
- 一般
- 公開日時
- 2026年6月1日 19:30
- 再生回数
- 3046回
- 高評価数
- 102
- コメント数
- -
- エンゲージメント率
- 3.3%
- データ確認日時
- 2026年6月7日 23:47
動画概要
時にまるで別人にも見える「うつ病での感情の変化3つ」を精神科医が徹底解説。
#精神科 #うつ病 #感情
0:05 (1)はじめに
0:25 (2)うつ病と感情の変化
2:57 (3) うつ病での感情の変化3つ
3:05 ①悲しくなる
5:09 ②つまらない
7:18 ③イライラする
9:34 (4)うつ病での感情の変化に取りうる対策
11:11 (5)まとめ
うつ病では落ち込みの症状がよく知られています。実際感情のレベルでも様々な変化が発生し、自覚するとともに、周りからも大きな変化として見えることがあります。
「うつ病での感情の変化3つ」について、精神科医が12.5分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
府中カウンセリングルーム(提携カウンセリングルーム)https://fuchu-counseling.com
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(1)はじめに
うつ病になると、その症状の影響で感情の動き方が大きく変わることがあります。落ち込みばかりが注目されがちですが、実際には感情の表れ方そのものが変化し、周りから見ると別人のように映ることも少なくありません。本人にとっても、これまでとは違う自分の感情に戸惑うことがあるでしょう。
では、うつ病で目立つ感情の変化とは具体的にどのようなものなのでしょうか。今回は代表的な3つの変化と、それに対して取りうる対策について見ていきます。
(2)うつ病と感情の変化
まず前提として、うつ病とは「落ち込みが目立つ脳の不調」です。脳内物質であるセロトニンの不足などが指摘されており、単なる気持ちの反応ではなく、脳そのものの不調としてとらえられています。
症状は落ち込みだけにとどまりません。こころの面では意欲の低下や無力感が現れ、からだの面では食欲の不調、だるさ、めまいといった自律神経の症状が出てきます。さらに行動面でも、外に出なくなる、口数が減る、人を避けるといった変化が現れ、これらは周囲からも目立ちやすいものです。
こうした症状に伴って、感情の動き方も変わってきます。理由はいくつかあります。一つは症状そのものの影響です。もう一つは脳機能の不調で、本来の働きが保てなくなった結果、イライラを抑えられないといった変化が起こります。そしてもう一つが余力の喪失です。何かを我慢する力が乏しくなり、感情があふれやすくなるのです。
感情が変化すると、本人のつらさが増すだけでなく、周りも「人が変わってしまった」と困惑します。それがトラブルや孤立につながることもあります。一方で、こうした変化は早期発見のヒントにもなります。本人が感じる違和感、周囲が気づく印象の変化、これまでなかったトラブルの発生は、いずれも「いつもと違う」というサインになり得ます。
(3)うつ病での感情の変化3つ
①悲しくなる
一つ目は「悲しくなる」ことです。うつ病の症状を背景に、悲しみが感情面で強く表れます。
本人の自覚としては、特に理由もないのに急に悲しくなったり、その気持ちが続いたりします。また、以前なら受け流せたような些細なことに強く反応して悲しくなることもあります。さらに、周りに迷惑をかけているのではないかという罪悪感から、自分を追い詰めて悲しくなる場合もあります。
外から見ると、職場などで急に涙が出る、表情が沈んで声が小さくなる、物事への反応が悲観的になるといった形で表れます。背景には、気分の落ち込み、自分を責める自己否定、そして罪悪感があります。
悲しみは悪循環を招きやすいのが特徴です。自分を責めて考えすぎることで病状が悪化したり、悲観的になって人を避け孤立したりします。本人は症状で悲しんでいるだけなのに、周囲からネガティブな人だと受け取られ、人間関係が悪化してしまうこともあります。
②つまらない
二つ目は「つまらない」と感じることです。意欲の低下などの影響で物事を楽しめなくなり、多くのことがつまらなく感じられるようになります。
本人としては、何をしても楽しくない、以前は楽しめた趣味が楽しめない、人と話していても会話そのものが苦痛に感じる、といった変化が現れます。外から見ると、趣味などの誘いを断る、会話の反応が薄い、返事が投げやりになる、といった様子が目立ちます。
背景には、脳のレベルで喜びを感じにくくなる「アンヘドニア」、何かをしようという気力が湧かない意欲の低下、物事への興味の減退があります。その結果、ストレスに対して気分転換が難しくなったり、その効果が弱まったりします。話してもつまらないという状態から人を避けて孤立したり、無気力・無礼に見えてしまい対人トラブルにつながったりすることもあります。
③イライラする
三つ目は「イライラする」ことです。ストレスへの余力がなくなり、些細なことで怒りが出やすくなります。
本人の自覚としては、ちょっとしたことですぐカッとなる、怒ってはいけないと思っても抑えられない、過敏になっていろいろなことが気になってイライラする、といった経験があります。外から見ると、人や物に当たって言葉が荒くなる、常にピリピリしている、相手の事情を考えず一方的に怒る、といった様子が繰り返されます。
背景には、不安に伴う緊張の持続、ストレスへの余力の喪失、そして衝動を抑える脳機能の不調があります。強く怒りをぶつけることで口論などの対人トラブルに至ったり、その雰囲気から周囲に避けられて孤立したりします。さらに、怒りをぶつけた後で後悔し、自己嫌悪に陥って悪循環になることもあります。
(4)うつ病での感情の変化に取りうる対策
こうした感情の変化は、うつ病のサインとしてとらえ、早めの対策につなげることが大切です。
まず大事なのは「変化に気づく」ことです。自分で気づくのが理想ですが、自分より先に周囲が気づくことも少なくありません。気づいたり指摘されたりしたときに、否定せず受け入れることが次の一歩につながります。
次に「早期の対策」です。しっかり休養を確保することで回復を図れる場合があります。溜まったストレスをうまく発散することも有効ですし、ストレスや疲れの原因になっている環境があれば、相談しながら少しずつ調整していくのも一つの方法です。
ただし、対策をしてもうまくいかず、かえって悪化することもあります。その場合は受診を検討してください。早めに受診して治療を始めることで、より早い改善を目指せます。
(5)まとめ
うつ病では、落ち込みなどに伴って感情も変化します。その代表例が、抑うつ気分から悲しみが目立つ「悲しくなる」、意欲低下や脳の不調から楽しめなくなる「つまらない」、ストレスへの余力を失って怒りが出やすくなる「イライラする」の3つです。
これらは、いずれも早い段階のサインとしてとらえることができます。変化に気づき、早めに対策を取ることで、早期の治療と回復につなげていきましょう。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
#イライラ #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
#精神科 #うつ病 #感情
0:05 (1)はじめに
0:25 (2)うつ病と感情の変化
2:57 (3) うつ病での感情の変化3つ
3:05 ①悲しくなる
5:09 ②つまらない
7:18 ③イライラする
9:34 (4)うつ病での感情の変化に取りうる対策
11:11 (5)まとめ
うつ病では落ち込みの症状がよく知られています。実際感情のレベルでも様々な変化が発生し、自覚するとともに、周りからも大きな変化として見えることがあります。
「うつ病での感情の変化3つ」について、精神科医が12.5分で回答しています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 https://kokoro-kichijoji.com
府中こころ診療所 https://fuchu-kokoro.com
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(1)はじめに
うつ病になると、その症状の影響で感情の動き方が大きく変わることがあります。落ち込みばかりが注目されがちですが、実際には感情の表れ方そのものが変化し、周りから見ると別人のように映ることも少なくありません。本人にとっても、これまでとは違う自分の感情に戸惑うことがあるでしょう。
では、うつ病で目立つ感情の変化とは具体的にどのようなものなのでしょうか。今回は代表的な3つの変化と、それに対して取りうる対策について見ていきます。
(2)うつ病と感情の変化
まず前提として、うつ病とは「落ち込みが目立つ脳の不調」です。脳内物質であるセロトニンの不足などが指摘されており、単なる気持ちの反応ではなく、脳そのものの不調としてとらえられています。
症状は落ち込みだけにとどまりません。こころの面では意欲の低下や無力感が現れ、からだの面では食欲の不調、だるさ、めまいといった自律神経の症状が出てきます。さらに行動面でも、外に出なくなる、口数が減る、人を避けるといった変化が現れ、これらは周囲からも目立ちやすいものです。
こうした症状に伴って、感情の動き方も変わってきます。理由はいくつかあります。一つは症状そのものの影響です。もう一つは脳機能の不調で、本来の働きが保てなくなった結果、イライラを抑えられないといった変化が起こります。そしてもう一つが余力の喪失です。何かを我慢する力が乏しくなり、感情があふれやすくなるのです。
感情が変化すると、本人のつらさが増すだけでなく、周りも「人が変わってしまった」と困惑します。それがトラブルや孤立につながることもあります。一方で、こうした変化は早期発見のヒントにもなります。本人が感じる違和感、周囲が気づく印象の変化、これまでなかったトラブルの発生は、いずれも「いつもと違う」というサインになり得ます。
(3)うつ病での感情の変化3つ
①悲しくなる
一つ目は「悲しくなる」ことです。うつ病の症状を背景に、悲しみが感情面で強く表れます。
本人の自覚としては、特に理由もないのに急に悲しくなったり、その気持ちが続いたりします。また、以前なら受け流せたような些細なことに強く反応して悲しくなることもあります。さらに、周りに迷惑をかけているのではないかという罪悪感から、自分を追い詰めて悲しくなる場合もあります。
外から見ると、職場などで急に涙が出る、表情が沈んで声が小さくなる、物事への反応が悲観的になるといった形で表れます。背景には、気分の落ち込み、自分を責める自己否定、そして罪悪感があります。
悲しみは悪循環を招きやすいのが特徴です。自分を責めて考えすぎることで病状が悪化したり、悲観的になって人を避け孤立したりします。本人は症状で悲しんでいるだけなのに、周囲からネガティブな人だと受け取られ、人間関係が悪化してしまうこともあります。
②つまらない
二つ目は「つまらない」と感じることです。意欲の低下などの影響で物事を楽しめなくなり、多くのことがつまらなく感じられるようになります。
本人としては、何をしても楽しくない、以前は楽しめた趣味が楽しめない、人と話していても会話そのものが苦痛に感じる、といった変化が現れます。外から見ると、趣味などの誘いを断る、会話の反応が薄い、返事が投げやりになる、といった様子が目立ちます。
背景には、脳のレベルで喜びを感じにくくなる「アンヘドニア」、何かをしようという気力が湧かない意欲の低下、物事への興味の減退があります。その結果、ストレスに対して気分転換が難しくなったり、その効果が弱まったりします。話してもつまらないという状態から人を避けて孤立したり、無気力・無礼に見えてしまい対人トラブルにつながったりすることもあります。
③イライラする
三つ目は「イライラする」ことです。ストレスへの余力がなくなり、些細なことで怒りが出やすくなります。
本人の自覚としては、ちょっとしたことですぐカッとなる、怒ってはいけないと思っても抑えられない、過敏になっていろいろなことが気になってイライラする、といった経験があります。外から見ると、人や物に当たって言葉が荒くなる、常にピリピリしている、相手の事情を考えず一方的に怒る、といった様子が繰り返されます。
背景には、不安に伴う緊張の持続、ストレスへの余力の喪失、そして衝動を抑える脳機能の不調があります。強く怒りをぶつけることで口論などの対人トラブルに至ったり、その雰囲気から周囲に避けられて孤立したりします。さらに、怒りをぶつけた後で後悔し、自己嫌悪に陥って悪循環になることもあります。
(4)うつ病での感情の変化に取りうる対策
こうした感情の変化は、うつ病のサインとしてとらえ、早めの対策につなげることが大切です。
まず大事なのは「変化に気づく」ことです。自分で気づくのが理想ですが、自分より先に周囲が気づくことも少なくありません。気づいたり指摘されたりしたときに、否定せず受け入れることが次の一歩につながります。
次に「早期の対策」です。しっかり休養を確保することで回復を図れる場合があります。溜まったストレスをうまく発散することも有効ですし、ストレスや疲れの原因になっている環境があれば、相談しながら少しずつ調整していくのも一つの方法です。
ただし、対策をしてもうまくいかず、かえって悪化することもあります。その場合は受診を検討してください。早めに受診して治療を始めることで、より早い改善を目指せます。
(5)まとめ
うつ病では、落ち込みなどに伴って感情も変化します。その代表例が、抑うつ気分から悲しみが目立つ「悲しくなる」、意欲低下や脳の不調から楽しめなくなる「つまらない」、ストレスへの余力を失って怒りが出やすくなる「イライラする」の3つです。
これらは、いずれも早い段階のサインとしてとらえることができます。変化に気づき、早めに対策を取ることで、早期の治療と回復につなげていきましょう。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
#イライラ #精神科医
【監修者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
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