事件容疑者が「バ美肉、アニメ好き」とするAERA dot.の報道が波紋 記事タイトルは修正済み

事件で逮捕された人物が、バーチャルYouTuberやアニメを趣味にしていたとする報道が、ネット上で波紋を呼んでいます。
(参考:AERA dot.「20代新婚夫婦が女子高生を『殺害』した仰天の動機」)

容疑者は「『バ美肉』アニメ好き」報道

朝日新聞出版のウェブメディア「AERA dot.」は今月1日、「『バ美肉』アニメ好きの20代新婚夫婦が女子高生を『殺害』した仰天の動機」というタイトルの記事を公開。
記事の中では8月に起きた事件の容疑者夫婦について、夫がサバゲー好きであるという証言に「そんな『凶暴性』が事件に影響したのだろうか」との憶測をめぐらせたり、「章平容疑者と和美容疑者の共通の趣味はアニメ」「略称で『バ美肉』と呼ばれるバーチャル美少女受肉ものが好きだという」などといった記載がされていました。

なお「バーチャル美少女受肉(バ美肉)」とは、主に男性ユーザーがネット上で女性の3DCGやイラストなどのアバターを使って活動を始める様子を、ネット上で仮想の美少女キャラクターとして新たに生まれる(受肉する)ことに例えて表現したもの。
代表的な例として、“のじゃろりおじさん”の愛称で知られる「けもみみおーこく『狐』」(登録者18万人)の「ねこます」などが知られています。

団体が抗議声明「差別を扇動する」

これの報道に対して、VR文化の振興を目的としたNPO法人「バーチャルライツ」は1日に「緊急声明」を公開し、容疑者夫婦の趣味がアニメやバ美肉だったとする記載は

アニメ・バ美肉と犯罪に関連があるかのような印象を読者に与えるものであり、個人の趣味趣向に対する差別を扇動するだけでなく、自己表現の形としての性の多様性を侵害するものだと考えております

として、AERA dot.の報道を厳しく批判。
別のVTuberからも記事の撤回を望む声があげられると、これらの抗議声明に同調する形で記事に対する批判の声が高まりを見せていました。

記事タイトル変更、謝罪文が追記される

これを受けAERA dot.は2日、記事のタイトルから「バ美肉」ならびに「アニメ好き」の表記を削除し、「20代新婚夫婦が女子高生を『殺害』した仰天の動機」に変更。記事末尾でも、

※ 記事は重大事件の容疑者の人となりに迫ろうとしたものであり、趣味と容疑とを関連づけるものではありません。しかし、読者に誤解を与えかねないとのご指摘を受け、見出しの「『バ美肉』、アニメ好きの」は削除しました。お詫びして訂正します。

とする謝罪文を追記しました。

しかしながら、緊急声明にて抗議を受けた記事内の記載には変更などは加えられておらず、この対応に対してバーチャルライツは「AERA dot. の記事が一部訂正されたことをご報告いたします。今後の対応は検討中です。」とツイートしています。