グリー、「ぶいすぽっ!」運営のBrave groupに追加出資 筆頭株主となりVTuber事業を加速

グリーホールディングスが、人気VTuberグループ「ぶいすぽっ!」などを運営する株式会社Brave groupへ追加出資を行い、同社の筆頭株主となりました。

VTuber事業を中核に据えてきたグリー

グリーがVTuber事業に参入したのは2018年のこと。100%子会社のWright Flyer Live Entertainment(現在のREALITY Studiosの前身)を立ち上げ、1~2年で約100億円規模の投資を行う方針を掲げました。

その後はスマホ向けメタバース「REALITY」を育てながら、「FIRST STAGE PRODUCTION」「すぺしゃりて」「RK Music」といった自社VTuber事務所を次々に設立。2025年11月には決算発表にあわせて事業セグメントの名称を「メタバース事業」から「VTuber事業」に変更するなど、VTuberを中核事業へと据える動きを加速させてきました。

一方のBrave groupは2017年10月の創業で、「ぶいすぽっ!」のほか「HIMEHINA」「Neo-Porte」、音楽レーベル「RIOT MUSIC」などを展開するVTuber業界の大手です。グリーは2023年12月にもREALITYを通じて出資を行っていました。

REALITYを通じて追加出資、シリーズEで総額80億円超

そして今月22日、グリーホールディングスは100%子会社のREALITY株式会社を通じ、Brave groupへの追加出資を実施。筆頭株主となったことを正式に発表しました。今回の出資はBrave groupのシリーズEラウンドの一環で、同ラウンドの総額は約80億円、2017年の創業からの累計調達額は約140億円にのぼります。シリーズEにはREALITYのほか、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)、Kakao Investment、NHN JAPAN、ニッポン放送、キリンホールディングス系ファンド、みずほ銀行、サードウェーブなど、国内外の企業や金融機関が参加。海外勢も含む多彩な顔ぶれが並びました。

Brave groupは調達した資金を、海外市場でのIPローカライズやマーケティング、既存IPを広げていくための事業多角化、配信システムやXR技術の研究開発、そして戦略的なM&Aなどに充てる考えです。Brave group代表の野口圭登氏は、経営基盤の強化と国境を越えたIP展開の加速を掲げたうえで、「日本を代表するグローバル企業を目指して邁進する」と抱負を語りました。

両社トップがコメント「日本発のコンテンツが世界を席巻する未来に向け」

グリーホールディングス代表取締役会長兼社長の田中良和氏は、Brave groupの創業当初から歩みを見守ってきたと振り返りつつ、REALITYを通じた追加出資で筆頭株主となり、成長を強力に後押しする体制が整ったと説明。「日本発のコンテンツが世界を席巻する未来に向け、全力で伴走してまいります」と、グローバル展開への意気込みを見せました。

REALITY Studiosが手掛ける事務所と、Brave group傘下の「ぶいすぽっ!」などのタレント陣が資本面でつながることで、今後は海外展開やプラットフォーム連携、技術開発など幅広い分野でシナジーが生まれそうです。2018年の参入から約8年、グリーはVTuber領域の主要プレイヤーとして大きな一歩を踏み出した格好となりました。

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