人気VTuber、信頼していた元事務所スタッフが「バーバパパ」のなりすまし犯だったと明かす 「二度とこのようなことはしないでください」

VTuber「タルレミ・エラ」(登録者数15万人)が4月13日、自身のXを更新し、かつて所属していたVTuber事務所「viiins」の事業立ち上げ人であった男性「KG氏」が、人気音楽系YouTuber「バーバパパ」(同81万人)になりすましていた人物だったと明かし、当人に向けて「もう二度とこのようなことはしないでください」とコメントしました。

デビュー2カ月で事務所解散——波乱の活動歴

タルレミ・エラは2024年2月3日に株式会社Kiiが運営するVTuber事務所「viiins(びーんず)」からデビューしたVTuberです。viiinsには声優の田中理恵や村瀬歩がアンバサダーとして参画するなど注目を集めていましたが、デビューからわずか2か月後の2024年4月12日に解散が発表されました。

デビュー2カ月での事務所解散を自らネタにするスタイルでも注目を集めたエラは、『Overwatch』を中心としたゲーム配信を精力的におこなっています。NORTHEPTIONやVortexWolfといったeスポーツチームと契約していた期間もありますが、現在はフリーで活動しています。

「信じていた人はバーバパパの偽物でした」

viiins解散から丸2年が経過した今月12日、エラはXで「解散した事務所の事業立ち上げ人がバーバパパの偽物でした」という記事を公開。「2023年7月から2026年の1月9日まで、信じていた人はバーバパパの偽物でした」と衝撃の告白をしています。

エラがviiins事業の立ち上げ人であるKGと出会ったのは、2023年7月の加入面談のときだったといいます。知り合いの男性から「『ウ”ィ”エ”』作った人がVtuber事業やるんだけど興味ある?」という誘いが来たのだとか。

KGはエラに対して「バーバパパは元々2人組のアーティストで、音楽担当と映像担当に分かれ」ていると説明し、自身が「2023年7月以前の音楽担当を務めていた」と経歴を語ったそうです。

バーバパパの“なりすまし騒動”とは

ここで、今回の告発の前提となるバーバパパのなりすまし騒動について振り返ります。

代表曲『ウ”ィ”エ”』が約5000万回再生を記録するなど、独自の作品世界で知られる音楽系YouTuber・バーバパパは、2025年11月29日に「知らない誰かが私を名乗っています」と題したYouTubeライブを実施し、ネット上ではなく飲み会やイベントなどオフラインの場で自分になりすましている人物がいることを明かしました。

その人物はエラに説明したのと同様に、「バーバパパは2人組で、自分は音楽担当の相方だ」と周囲に吹聴していたといいます。

バーバパパは「動画自体は僕一人で作っている」と強調し、制作プロセスの画面共有まで行った上で「なんでこんなに頑張ってんのに手柄を横取りされなあかんねん。なめてんのか?クソが」と怒りをあらわにしました。

12月3日にはなりすまし犯・KGとの通話音声を収めた動画を公開。KGは元々バーバパパの熱心なファンで、コンテンツを広めるうちにいつの間にか本人であるかのように語り始めたと説明し、「チヤホヤされたい気持ち」があったことや「嘘を嘘で固めてしまった」ことを認めました。通話にはウェブ漫画家の「やしろあずき」(同12万人)が仲介者として参加しています。

さらにKGは「バーバパパ関係者」を名乗ってKiiiやbrave groupといった企業やVTuberグループ「深層組」(同7000人)にも出入りしていた疑いが浮上しており、バーバパパは情報提供を呼びかけるとともに訴訟も検討する姿勢を示していました。

バーバパパの注意喚起の後もKGを信用

エラ曰く、KGとはデビュー前の段階から何度もゲームを一緒にプレイした中で、自身にとってはデビュー後も最も身近なスタッフだったそうです。viiins解散後も両者の関係は続いていたと述べています。

バーバパパによる注意喚起配信の内容を知ったエラは、「どこかで聞いたことある内容だなぁと思いました」と振り返っています。しかし当時は、KGの平然とした態度や「脱退時の契約で言っちゃいけないことにはなってたから」という説明を信じてしまったそうです。

今思えば、そのタイミングで私が「著作物の著者には著作人格権があるから、もし契約書に著作人格権行使に関しての記載がないのであれば『自身が本物である』と世に発表できる」といった時、やけに後ろ向きだった時点で黒だったんだなと思います。

とエラは述懐しました。

共通の友人からの連絡で事実が確定

KGは2025年5月にエラがYouTubeに投稿した、viiins解散の裏側をインタビューする動画にも「お豆師匠」名義で出演していました。エラは今月13日にXでこの動画にふれ、「ちな、この動画の4分辺からインタビューしてる人がKG氏です。この時は偽物騒動が起こる前、私も周りもまだ完全に信じていた時でした」と説明しています。

YouTube動画

今年1月の頭、共通の友人から「関係各所に確認を取った上で、KG氏が偽物であることは間違いない」と連絡が入り、事態は一変します。エラは当初その連絡を信じられず、知り合いを経由してKGと親しかった人物にコンタクトを取ったものの、確信は得られなかったそうです。

しかしその翌日、KG氏を含む身内のDiscordサーバーにおいてKGから「いないほうが良いみたいなので抜けます」というメッセージが残され、以降連絡が途絶えたといいます。

 

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