短歌一期一会
【吉田兼好法師とその和歌】
- 動画タイプ
- 一般
- 公開日時
- 2025年12月1日 19:01
- 動画長さ
- 25:37
- 再生回数
- 418回
- 高評価数
- 26
- コメント数
- -
- エンゲージメント率
- 6.2%
- データ確認日時
- 2025年12月8日 16:49
動画概要
【吉田兼好(兼好法師)プロフィール】
吉田兼好(よしだけんこう)は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した随筆家・歌人です。生没年は明らかではありませんが、一般に1283年頃生まれ〜1350年頃没とされています。
若いころは朝廷に仕えましたが、のちに出家して「兼好法師」と称し、京都を離れて各地で隠棲。和歌や随筆の制作、門弟の指導などを行いながら、静かな隠遁生活を送りました。
代表作『徒然草(つれづれぐさ)』は、日本三大随筆の一つに数えられ、鋭い観察眼とユーモア、そして人生の無常観が美しく綴られた名作として、日本文学史に不朽の足跡を残しています。
また、兼好は和歌の名手としても高く評価され、多くの勅撰集に入集するなど、文学者として多才な活躍を見せています。
【今回取り上げた兼好法師の和歌】
① 有明の月と木綿付鳥の歌
有明の 月ぞ夜深き 別れつる
木綿付鳥や 空音なりけむ
訳:
鶏が鳴いたので別れることになってしまったが、まだ有明の月があり夜は深い。
あの鶏の声は、もしかすると空鳴き(嘘の鳴き声)だったのだろうか。
② 夢か現かを問う恋の歌
うちとけて まどろむとも なきものを
逢ふと見つるや 現なるらん
訳:
夢で恋人に逢ったと思ったけれど、うとうとしたわけでもない。
ならば、恋人に逢ったのは夢ではなく現実だったのだろうか。
③ 春の藤江の浦を描いた歌
花ならぬ 霞も波も かかるなり
藤江の浦の 春の曙
訳:
霞が立ちこめ、波も寄せてくる。
藤江の浦の春の曙とは、なんと見事な景色だろう。
④ 桜の美しさに足を止める心
見ぬ人に 咲きぬと告げむ 程だにも
立ち去り難き 花のかげかな
訳:
桜を見ていない人に知らせようとしていた、そのわずかな時間でさえ、
桜の下は立ち去りがたいほど美しい。
⑤ 逢坂の関の曙を詠む
雲の色に わかれもゆくか 逢坂の
関路の花の あけぼのの空
訳:
雲が白く色づき山から離れてゆくのだろう。
逢坂の関の桜が彩る、曙の空のなんと美しいことか。
⑥ 夏草と風の一瞬の感覚をとらえる歌
うちなびく 草葉すずしく 夏の日の
かげろふままに 風たちぬなり
訳:
野原の草がいっせいに靡き、なんと涼しげだ。
夏の日が陰ると同時に、風が立ったのだ。
⑦ 遁世を思う秋の夕べ
そむきては いかなる方に ながめまし
秋の夕べも うき世にぞうき
訳:
もし遁世したなら、この景色をどんなふうに眺めるのだろう。
秋の夕べも、憂き世にあって見るからこそうっとうしく感じるのだ。
⑧ 涙でかすむ月を詠んだ歌
わび人の 涙になるる 月影は
かすむを春の ならひとも見ず
訳:
侘び人の涙でいつも月がかすむので、
春の霞む月を見ても、それを春の習いとは思えない。
⑨ 故郷で桜を見て流す涙
見し人も なき故郷に 散りまがふ
花にもさぞな 袖は濡るらん
訳:
知る人のいなくなった故郷で桜が散るのを見れば、
涙で袖が濡れてしまうことだろう。
⑩ 桜と共に時を過ごす願いの歌
ちぎりおく 花とならびの 岡のべに
あはれいくよの 春を過ぐさむ
訳:
いつまでも共にいようと約束した花と並んで、
この岡のほとりでいくつの春を過ごすのだろうか。
【まとめ】
今回の動画では、吉田兼好が詠んだ10首の和歌を通して、
恋・自然・季節・孤独・無常観といった、彼の繊細で鋭い感性を見つめました。
随筆『徒然草』の作者として知られる兼好ですが、
和歌の世界でも多彩な表現力を発揮し、
季節の移ろいから人生の哀歓まで、深い感情を豊かな言葉で描き出しています。
この動画をきっかけに、兼好法師の和歌や日本古典文学に、
より親しみを感じていただければ幸いです。
吉田兼好(よしだけんこう)は、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて活躍した随筆家・歌人です。生没年は明らかではありませんが、一般に1283年頃生まれ〜1350年頃没とされています。
若いころは朝廷に仕えましたが、のちに出家して「兼好法師」と称し、京都を離れて各地で隠棲。和歌や随筆の制作、門弟の指導などを行いながら、静かな隠遁生活を送りました。
代表作『徒然草(つれづれぐさ)』は、日本三大随筆の一つに数えられ、鋭い観察眼とユーモア、そして人生の無常観が美しく綴られた名作として、日本文学史に不朽の足跡を残しています。
また、兼好は和歌の名手としても高く評価され、多くの勅撰集に入集するなど、文学者として多才な活躍を見せています。
【今回取り上げた兼好法師の和歌】
① 有明の月と木綿付鳥の歌
有明の 月ぞ夜深き 別れつる
木綿付鳥や 空音なりけむ
訳:
鶏が鳴いたので別れることになってしまったが、まだ有明の月があり夜は深い。
あの鶏の声は、もしかすると空鳴き(嘘の鳴き声)だったのだろうか。
② 夢か現かを問う恋の歌
うちとけて まどろむとも なきものを
逢ふと見つるや 現なるらん
訳:
夢で恋人に逢ったと思ったけれど、うとうとしたわけでもない。
ならば、恋人に逢ったのは夢ではなく現実だったのだろうか。
③ 春の藤江の浦を描いた歌
花ならぬ 霞も波も かかるなり
藤江の浦の 春の曙
訳:
霞が立ちこめ、波も寄せてくる。
藤江の浦の春の曙とは、なんと見事な景色だろう。
④ 桜の美しさに足を止める心
見ぬ人に 咲きぬと告げむ 程だにも
立ち去り難き 花のかげかな
訳:
桜を見ていない人に知らせようとしていた、そのわずかな時間でさえ、
桜の下は立ち去りがたいほど美しい。
⑤ 逢坂の関の曙を詠む
雲の色に わかれもゆくか 逢坂の
関路の花の あけぼのの空
訳:
雲が白く色づき山から離れてゆくのだろう。
逢坂の関の桜が彩る、曙の空のなんと美しいことか。
⑥ 夏草と風の一瞬の感覚をとらえる歌
うちなびく 草葉すずしく 夏の日の
かげろふままに 風たちぬなり
訳:
野原の草がいっせいに靡き、なんと涼しげだ。
夏の日が陰ると同時に、風が立ったのだ。
⑦ 遁世を思う秋の夕べ
そむきては いかなる方に ながめまし
秋の夕べも うき世にぞうき
訳:
もし遁世したなら、この景色をどんなふうに眺めるのだろう。
秋の夕べも、憂き世にあって見るからこそうっとうしく感じるのだ。
⑧ 涙でかすむ月を詠んだ歌
わび人の 涙になるる 月影は
かすむを春の ならひとも見ず
訳:
侘び人の涙でいつも月がかすむので、
春の霞む月を見ても、それを春の習いとは思えない。
⑨ 故郷で桜を見て流す涙
見し人も なき故郷に 散りまがふ
花にもさぞな 袖は濡るらん
訳:
知る人のいなくなった故郷で桜が散るのを見れば、
涙で袖が濡れてしまうことだろう。
⑩ 桜と共に時を過ごす願いの歌
ちぎりおく 花とならびの 岡のべに
あはれいくよの 春を過ぐさむ
訳:
いつまでも共にいようと約束した花と並んで、
この岡のほとりでいくつの春を過ごすのだろうか。
【まとめ】
今回の動画では、吉田兼好が詠んだ10首の和歌を通して、
恋・自然・季節・孤独・無常観といった、彼の繊細で鋭い感性を見つめました。
随筆『徒然草』の作者として知られる兼好ですが、
和歌の世界でも多彩な表現力を発揮し、
季節の移ろいから人生の哀歓まで、深い感情を豊かな言葉で描き出しています。
この動画をきっかけに、兼好法師の和歌や日本古典文学に、
より親しみを感じていただければ幸いです。
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