早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介

早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介

疲れやすい人と疲れにくい人の考え方の違いを解説します【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

動画タイプ
一般
公開日時
2024年10月23日 20:45
動画長さ
05:38
再生回数
7562
高評価数
494
コメント数
-
エンゲージメント率
6.5%
データ確認日時
2024年10月30日 16:40

動画概要

本日は「疲れにくい考え方」というテーマでお話ししようかなと思います。

いわゆる「主観2.0」ですね。
どうやって主観2.0に至るのかという話をしようと思います。

■世界をどう見ているか

僕らはこの世界をあるがままに見ているわけじゃないんですよね。
自分が認識したいように見ている。
自分の知識に合わせて世界を見ているんですね。

自分の主観、先入観、知識に基づいて何かを見ているということです。
なので今見ている状態を「主観1.0」と言ったりします。
この状態は自分が見たいように見ていて、疲れやすい考え方をしているんですね。
見方とか考え方とか世界の捉え方、世界観。そういう状態なんですよ。
これだと疲れるんですよ。

同じ問題であっても疲れやすい考え方の人は疲れるし、柔軟な考え方の人は疲れにくいんですね。

■疲れやすい考え方

例えば疲れやすい考え方とは何かと言うと、白黒思考とか完璧主義とかですね。
あと、どうせ無駄なんだという学習性無力感に支配されている。
人生なんか生きている意味はないんだとか、私はどうせ駄目なんだとか無力感に支配されているとか。
これも症状の時もありますけど、そういう固定観念に支配されていることもありますよね。

でも実際、自分はそんなに無力でもないし、弱すぎもしないとかあるんですけど、いろいろありますよね。
この状態だとやはり疲れやすいので、疲れにくい考え方になった方がいいよというのが主観2.0です。
新しいバージョンに変わると。

ただ、急に2.0になるわけじゃないんですよ。
少しずつ学びがあるんですよね。1.1、1.2、1.3、1.32とかね。
ちょっとずつ知識が増えていって、柔軟な考え方ができる。
ここの場合はできる、この場合はできるよというのが
あって、ある時ポンと良くなるんですね。
急にバージョン2に移るということになる。

■疲れにくい考え方

どういう人が疲れにくいのかと言うと、白黒思考ではなくて柔軟、臨機応変に考えられるとか、曖昧さ矛盾を受け入れる。
世の中ってそういうものだよねと矛盾や混沌を受け入れる。
混沌の中にいる、飄々としてる。

防衛的悲観というんですけど、どうせダメなんだ、じゃあ良いじゃないか、どうせダメになるんだから楽しもうよみたいな。

諸行無常というのはもうダメだじゃなくて、世の中って変わっていくよねと。だから頑張っても仕方ない。
だけど、たった一回の人生だからそんなに頑張らなくてもいいよね。でも楽しめるよねみたいな。
そういう風に行ける。
だから同じようなことを言ってるけど、全然違ったりね。

あとは常識に支配されない感じ。
哲学がわかるというか、飛躍を何度も経験しているとかね。
何かを重んじることはない。

1.0はお金教だったりね。お金が正しいと思ってお金教に支配されたりとか、勝ち負けに支配されたりとか、2.0はあんまりないとかね。

あとは人生の物語を知ってるとか、自分の物語がある。
1.0も物語はあるんだけども、物語が貧困だったりするよね。こういう何かね。対比というかありますね。
疲れにくい考え方はいろんな価値観があるので、正しさはないと思う。
疲れやすい考え方に比べて疲れにくい考え方は多様ですよね。
文字通り多様さを受け入れるということなので、正解も多様なんですよね。

僕は老荘思想とか、そういうのが好きなので、日本的なものというか、アジア的なものというか、太公望みたいなものが好きですけどね。

だからよく言いますね。太公望って知っていますか?
釣り針があって、返しが付いていない釣り針なんですね。
もしくは釣り針がない釣り竿で釣りをする人のことを太公望と言うんですけど、何をしてるんですかと言った時に「釣りをしてますよ」。
でも、これじゃ何も釣れないじゃないですかと言って、いやあなたが釣れましたよって。
王様が来るのを待ってたということなんですけど。

これは色々な意味の良いメタファーですよね。
時が来るのを待つメタファーでもあるし、何もしないというメタファーでもあるし、でも何もしないわけじゃなくて、釣りをしているんだけど釣りをせず、その時に自分のことと向き合って頭の中を整理したり、いろいろな意味での良いマインドフルネスのメタファーだなと思ったりします。

こういう主観1.0と主観2.0がありますよということです。

■客観的な世界を見られるのか

2.0に至る時に重要なことは、客観的な世界を見られるのかというのが大事なんですよね。

主観的にしか僕らは見れないんだけども、限りなく客観的な世界、あるがままの世界を覗けるかが結構大事で、この合理的であるがままの世界を一回覗いた後、戻ってくるんですよね。

地獄に一回戻る。
見てからグっと世界に戻ってくる時に成長するというか、そういうのがありますね。
でも、この世界は見られないんですよ。
結局これは不都合な真実が含まれているんですね。
自分の弱さと向き合うことになるので。

だから我々は変化をしたいと望みながらも、ここを見ないように抵抗にするんですね。
それが無意識だったり、防衛反応だったり、転移だったり投影だったりします。

客観的なものを見ても、2.0に行こうとせずに1.0に戻ろうとするんですよね。
不都合な事実を見て自分は弱いんだと思って、主観1.0に戻ろうとするんだけども、2.0に行くところでも抵抗がある。

変わりたくないんですよね、人は。
それがたとえ健康になるためであっても変わりたくないというか。
だから2.0側に行くのではなくて、1.0側に戻ろうとしちゃう。

そこを勇気を出して2.0側に行くのは大事だし、疲れにくい考え方を手にするポイントかなと思います。

心を強くするにはどうしたらいいのかはこういうことでもあります。
2.0に至ったら終わりがあるのかというともちろんなくて、主観2.0の次は主観3.0が待っているし、主観3.0の次は主観4.0が待っているんですけど。

でもそれが楽しみですよ、人生の。
生きていることの楽しみであるし、自分たちが死んだ後も続いていく。人類はどういう風に思想を深めていくのか、続いていくんですけども、面白いなと思っていただけるといいのかなとは思います。

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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。

▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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