早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介
どんな精神科医が「良い精神科医」なのか、現役精神科医がお伝えします【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】
- 動画タイプ
- 一般
- 公開日時
- 2025年6月30日 20:45
- 動画長さ
- 06:07
- 再生回数
- 6675回
- 高評価数
- 210
- コメント数
- -
- エンゲージメント率
- 3.1%
- データ確認日時
- 2025年7月7日 20:45
動画概要
本日は「精神科医の実力?」というテーマでお話ししようと思います。
コメント欄で見たりよく聞かれることでもあるのですが、「どういう先生がいいんですか」、「先生のお勧めのドクターって誰ですか」など聞かれます。
これは結構迷うというか、よくわかりません。
よくわからないというか、あまり僕が精神科医の知り合いが多くいないというのもあるのですが、やはり診察室は密室なので、どんな診療をしているのかというのはわからないのです。
人あたりがいい人とか、日常生活で一緒に喋ったりしている中で、気のいい人がすごく診療が上手いわけでもなければ、この人ちょっとイケてないなという人が診療が下手なわけでもないのです。
一見ダメな人、僕もそうですけど、ダメな人の方が相手の気持ちがわかるというか、勘どころが良かったりすることもあります。
逆に爽やかでイケメンで、車の営業とかしたらトップ取れるんじゃないかみたいな精神科医の先生もいるんですよね。
精神科じゃなくて、もっと内科とか、外科とか、循環器とかの先生になったら良いんじゃないかなみたいな、我々のような精神科医で良いんですかみたいな人がいるのです。
でもそういう人が良いかというと、意外とそうでもなかったりするのが精神科なんですね。
とは言っても、ある程度実力というか、目安はわかります。
その話をしようと思います。
■ガイドラインに沿って治療している
最低限このラインは超えましょう、というのがあります。
標準的な医療をしなければいけないので、医者によって差があってはいけないのです。
精神科は曖昧ですし、医師ごとに全然違う治療をするのではないかと思いがちですが、そうでなくやはりガイドラインがあります。
ガイドラインがあり、それに基づいて治療をしているという感じです。
■良い医者とは
・専門医/指定医(博士)良い医者をどう見極めたらいいですかということですけれど、それをお話しすると、まずホームページで「専門医」や「指定医」を持っているかというのを確認することは結構重要かなと思います。これを持っているということは、精神科医として治療してきた、研修施設でトレーニングを受けてきたということの証明なのであった方が良いです。
あと、博士号ですね。医学博士を持っていると、大学で一定年数研究していたということがわかります。
でも大事なのは専門医/指定医ですね。これがないと、精神科医ではない人が精神科医療をしているパターンというのもありますから、見極めかなと思います。
ただ、精神科医ではないから精神科の診療をしてはいけない、しているのはダメなのかというとそういうわけではありません。僕も皮膚科の薬を出したり、花粉症を診たりもしますし、風邪薬を出すこともあれば、整形外科医じゃないのに腰痛の湿布を出すこともあります。医師免許があればすべての診療はできるので、必ずしも専門医/指定医だけということではないのですが、ひとつの目安かなと思います。
強制入院、医療保護入院、措置入院の場合は「指定医」という資格が必要なのですが、それ以外は基本的には何でもできるよということです。
・タブーを犯さないあとは次の特徴としてはタブーを犯さないということですね。タブーと何かというと、高額な商品を売りつけるとか、患者さんと恋愛関係にならない、恋愛関係を強要しないということです。そんな奴いないだろうと皆さん思うかもしれませんが、時々います。時々いるのでこれは気をつけないといけないですね。
ホームページを見たときに、高額な商品を売りつけているパターンもあるのでそれは気をつけてください。
・感情にのみこまれない患者さんとの距離を一定に保つということが大事です。
患者さんの怒りや不安に飲みこまれて困惑しない、混乱してしまわない、医者が怒って帰さないというのは大事ですね。ちゃんと冷静にいることが大事です。距離も一定に保つことが大事ですね。
僕はこのYouTubeでこそこういう形で喋るし、自分の話もします。それは実験的な意味も込めてやっています。でも本来はそういうことをすべきでないし、医者が診察中に自分語りをしたらダメですから。そういうことは重要かなと思います。とにかく冷静にいる、距離を保つ。
患者さんが悲しんで泣いていても、肩を叩いてあげたいとか、何か涙をぬぐってあげたくなるのですが、それはやってはいけません。そういうことをしていくと、治療がうまくいかなくなりますから。だから距離を保つ。
冷たいヤツなのではないかとかと思ったりすることもあるし、よく言われます。
益田は全然人の気持ちはわからないなとか優しくないなとか、精神科医ではない人から本当に言われるのですが、でもそうしないとダメなのです。それがもう身についてしまって、普段からそうなってしまっているというだけなのです。
・優先順位をつける優先順位をちゃんとつけられるかというのも大事です。患者さんが今困っていることが、「生きがいについて語りたい」というときでも、本当にそれを今すべきなのかというのはやはりちゃんと頭の中にないといけません。
家族問題について語りたいかもしれないけれど、今患者さんがすべきことはそちらではなく、行動療法的なアプローチなのでは、ちゃんと睡眠のリズムを整えることを優先させるべきなのでは、仕事の悩みを解決すべきなのでは、そういう優先順位のつけ方は大事です。
今は薬物治療をしっかり効かせて、寝たり休んだりした方が良いのに無理やりカウンセリングをしてしまうとか。
患者さんがやりたいと言っても優先順位がありますから、そういうことを一緒に考える。きちんとその優先順位をつけられる。会話の中でも、その患者さんに任せるだけではなく、今話すべきことを話すようにするのはとても重要です。そうすると患者さんは嫌がりますが。でも結果的に治療にとって大事なのは優先順位をつけることだったりもします。
・限界:無理をさせないあとは限界ですね。ちゃんと限界を伝えるということが大事です。患者さんに無理をさせないのも大事です。優しい先生で、「頑張れ、頑張れ」とか「あなただったらできる」と言うのは、それはそれでちょっと残酷なことでもあります。お母さんとかお父さんとかと同じですよね。
延命治療みたいなものですよね。内科や外科にある延命治療のようなもので、患者さんは「難しい」と言っているのにもかかわらず、「いや、一般枠で頑張れるよ」と励ましてしまう。患者さんは主治医をがっかりさせたくないから過剰に頑張ってしまうこともあったりします。
医者側も診察時間を長くかけて励ましたりすると、何かぐちゃぐちゃになってあまりうまくいかないことがあります。
診察室の中で見るよりも、実際の日常生活では苦しいというのが当たり前と言えば当たり前。そういうことを理解してやらないとかわいそうというか、診察室の中でしっかり泣いて、いっぱい話を聞いてもらって、安心して家に帰って、でも次に主治医に会えるのは1か月後でずっと苦しいとかだったりすると、やはり良い治療とは言えないと思います。ある程度限界設定をしっかりする、限界をちゃんと伝えることも重要です。
ここら辺は結構冷たいんですよね。距離を取って、クール過ぎて、精神科の先生が優しくないみたいな感じで思われがちですけれど。でもこれが結果的に良い治療になることが多いという感じですね。診察時間が延びてしまって、一緒に泣いてしまうみたいな感じだと、やはり上手い治療ではないのではないかという気はしますね。
精神科というのは、ガイドライン通りにやって、名医よりも普通の医者が良いですよね。難しさもありますが、ガイドライン通りやる。それであまり揺り動かさない。
距離を適正に保ちながら淡々とやれる人というのが、優秀というか、普通の医者なのかなという気がします。
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いつもご視聴ありがとうございます。
当チャンネルは、早稲田メンタルクリニック院長 精神科医 益田裕介先生の公認切り抜き動画チャンネルです。
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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...
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当チャンネルは、早稲田メンタルクリニック 益田裕介院長の切り抜きチャンネルです。
フルで字幕をつけていますので、電車の中などの音が出せない環境でもご視聴いただけるほか、無音の部分等はカットしておりますので、より見やすく視聴できるようになっています。
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正しい情報で偏見を減らし、早期発見・早期治療となれば幸いです。
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コメント欄で見たりよく聞かれることでもあるのですが、「どういう先生がいいんですか」、「先生のお勧めのドクターって誰ですか」など聞かれます。
これは結構迷うというか、よくわかりません。
よくわからないというか、あまり僕が精神科医の知り合いが多くいないというのもあるのですが、やはり診察室は密室なので、どんな診療をしているのかというのはわからないのです。
人あたりがいい人とか、日常生活で一緒に喋ったりしている中で、気のいい人がすごく診療が上手いわけでもなければ、この人ちょっとイケてないなという人が診療が下手なわけでもないのです。
一見ダメな人、僕もそうですけど、ダメな人の方が相手の気持ちがわかるというか、勘どころが良かったりすることもあります。
逆に爽やかでイケメンで、車の営業とかしたらトップ取れるんじゃないかみたいな精神科医の先生もいるんですよね。
精神科じゃなくて、もっと内科とか、外科とか、循環器とかの先生になったら良いんじゃないかなみたいな、我々のような精神科医で良いんですかみたいな人がいるのです。
でもそういう人が良いかというと、意外とそうでもなかったりするのが精神科なんですね。
とは言っても、ある程度実力というか、目安はわかります。
その話をしようと思います。
■ガイドラインに沿って治療している
最低限このラインは超えましょう、というのがあります。
標準的な医療をしなければいけないので、医者によって差があってはいけないのです。
精神科は曖昧ですし、医師ごとに全然違う治療をするのではないかと思いがちですが、そうでなくやはりガイドラインがあります。
ガイドラインがあり、それに基づいて治療をしているという感じです。
■良い医者とは
・専門医/指定医(博士)良い医者をどう見極めたらいいですかということですけれど、それをお話しすると、まずホームページで「専門医」や「指定医」を持っているかというのを確認することは結構重要かなと思います。これを持っているということは、精神科医として治療してきた、研修施設でトレーニングを受けてきたということの証明なのであった方が良いです。
あと、博士号ですね。医学博士を持っていると、大学で一定年数研究していたということがわかります。
でも大事なのは専門医/指定医ですね。これがないと、精神科医ではない人が精神科医療をしているパターンというのもありますから、見極めかなと思います。
ただ、精神科医ではないから精神科の診療をしてはいけない、しているのはダメなのかというとそういうわけではありません。僕も皮膚科の薬を出したり、花粉症を診たりもしますし、風邪薬を出すこともあれば、整形外科医じゃないのに腰痛の湿布を出すこともあります。医師免許があればすべての診療はできるので、必ずしも専門医/指定医だけということではないのですが、ひとつの目安かなと思います。
強制入院、医療保護入院、措置入院の場合は「指定医」という資格が必要なのですが、それ以外は基本的には何でもできるよということです。
・タブーを犯さないあとは次の特徴としてはタブーを犯さないということですね。タブーと何かというと、高額な商品を売りつけるとか、患者さんと恋愛関係にならない、恋愛関係を強要しないということです。そんな奴いないだろうと皆さん思うかもしれませんが、時々います。時々いるのでこれは気をつけないといけないですね。
ホームページを見たときに、高額な商品を売りつけているパターンもあるのでそれは気をつけてください。
・感情にのみこまれない患者さんとの距離を一定に保つということが大事です。
患者さんの怒りや不安に飲みこまれて困惑しない、混乱してしまわない、医者が怒って帰さないというのは大事ですね。ちゃんと冷静にいることが大事です。距離も一定に保つことが大事ですね。
僕はこのYouTubeでこそこういう形で喋るし、自分の話もします。それは実験的な意味も込めてやっています。でも本来はそういうことをすべきでないし、医者が診察中に自分語りをしたらダメですから。そういうことは重要かなと思います。とにかく冷静にいる、距離を保つ。
患者さんが悲しんで泣いていても、肩を叩いてあげたいとか、何か涙をぬぐってあげたくなるのですが、それはやってはいけません。そういうことをしていくと、治療がうまくいかなくなりますから。だから距離を保つ。
冷たいヤツなのではないかとかと思ったりすることもあるし、よく言われます。
益田は全然人の気持ちはわからないなとか優しくないなとか、精神科医ではない人から本当に言われるのですが、でもそうしないとダメなのです。それがもう身についてしまって、普段からそうなってしまっているというだけなのです。
・優先順位をつける優先順位をちゃんとつけられるかというのも大事です。患者さんが今困っていることが、「生きがいについて語りたい」というときでも、本当にそれを今すべきなのかというのはやはりちゃんと頭の中にないといけません。
家族問題について語りたいかもしれないけれど、今患者さんがすべきことはそちらではなく、行動療法的なアプローチなのでは、ちゃんと睡眠のリズムを整えることを優先させるべきなのでは、仕事の悩みを解決すべきなのでは、そういう優先順位のつけ方は大事です。
今は薬物治療をしっかり効かせて、寝たり休んだりした方が良いのに無理やりカウンセリングをしてしまうとか。
患者さんがやりたいと言っても優先順位がありますから、そういうことを一緒に考える。きちんとその優先順位をつけられる。会話の中でも、その患者さんに任せるだけではなく、今話すべきことを話すようにするのはとても重要です。そうすると患者さんは嫌がりますが。でも結果的に治療にとって大事なのは優先順位をつけることだったりもします。
・限界:無理をさせないあとは限界ですね。ちゃんと限界を伝えるということが大事です。患者さんに無理をさせないのも大事です。優しい先生で、「頑張れ、頑張れ」とか「あなただったらできる」と言うのは、それはそれでちょっと残酷なことでもあります。お母さんとかお父さんとかと同じですよね。
延命治療みたいなものですよね。内科や外科にある延命治療のようなもので、患者さんは「難しい」と言っているのにもかかわらず、「いや、一般枠で頑張れるよ」と励ましてしまう。患者さんは主治医をがっかりさせたくないから過剰に頑張ってしまうこともあったりします。
医者側も診察時間を長くかけて励ましたりすると、何かぐちゃぐちゃになってあまりうまくいかないことがあります。
診察室の中で見るよりも、実際の日常生活では苦しいというのが当たり前と言えば当たり前。そういうことを理解してやらないとかわいそうというか、診察室の中でしっかり泣いて、いっぱい話を聞いてもらって、安心して家に帰って、でも次に主治医に会えるのは1か月後でずっと苦しいとかだったりすると、やはり良い治療とは言えないと思います。ある程度限界設定をしっかりする、限界をちゃんと伝えることも重要です。
ここら辺は結構冷たいんですよね。距離を取って、クール過ぎて、精神科の先生が優しくないみたいな感じで思われがちですけれど。でもこれが結果的に良い治療になることが多いという感じですね。診察時間が延びてしまって、一緒に泣いてしまうみたいな感じだと、やはり上手い治療ではないのではないかという気はしますね。
精神科というのは、ガイドライン通りにやって、名医よりも普通の医者が良いですよね。難しさもありますが、ガイドライン通りやる。それであまり揺り動かさない。
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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
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