早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介
容姿端麗な患者さんが来たら、精神科医もドキドキするんですか?【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】
- 動画タイプ
- 一般
- 公開日時
- 2024年8月18日 20:45
- 動画長さ
- 05:53
- 再生回数
- 2885回
- 高評価数
- 124
- コメント数
- 12
- エンゲージメント率
- 4.7%
- データ確認日時
- 2024年8月25日 18:42
動画概要
00:00 共感するほど誘惑される
01:34 気づいたら我慢する
02:11 心は傷ついた子ども、体は成人
03:09 幸せは外の世界で手に入れるもの
04:14 投影はよく起きる
05:09 一周回って「幸せ」とは
本日は「きれいな女性/男性が来た時、治療者は?」というテーマでお話しします。
■共感するほど誘惑される
きれいな人が来たときに、その人の好意にこちらがドキドキしますかということですが、まあ動揺します。
相手はこちらに好意を向けたり、助けて欲しいという思いだったり、医師に対して父親転移をしていたり(理想の父親像を重ねる)、安心させて欲しいと願ったり、安心感を感じたりします。
人間の脳は1つのことだけを考えるのではなく、いろいろなことを考えます。
当たり前ですよね、体も右手を動かしながら左手で頭を掻いたりできます。心臓も動かしています。それは脳みそがやっています。
これは肉体を動かす脳がやっているわけで、感情についても同時にいろいろなことを考えます。
そういうものを治療者は向けられます。
また、僕らは患者さんに共感しています。
患者さんの立場に立ち、患者さんの気持ちはどう動いているのだろう、ということを考えます。
患者さんが言葉にできないものをその患者さんに乗り移って言葉にしようとしているので、共感すればするほどその誘惑に気づくというか、誘惑されてしまいます。
それはそうですよね。
相手は自分のことが好きだなということがわかるわけです。
相手が気づく前にこちらが気づくこともあります。
「あれ、この人もしかして、僕に対して性的な意味での好意を向けているかもしれない」と先に僕が気づき、それで僕が照れた感じの返答をしてしまったときに、患者さんがギョッとして「私は主治医のことを好きだと思っていたんだ」ということに気づいて恥ずかしくなり、自分を責めてしまうというようなことまで起きます。
これはよくあります。
■気づいたら我慢する
僕らは気づいたらとにかく我慢します。
当たり前ですが、気づいたら我慢します。条件反射です。
そう自分に言い聞かせます。
僕には家族、奥さん、子どもがいますし、医師の仲間、スタッフがいて、他にも多くの患者さんがいます。
そこで僕がこの人を好きになってしまったら、全てが壊れてしまいます。
一番悲しいのはその相手です。
患者さんが一番困るわけですから、とにかく我慢します。
「あ…」と早めに気づいた方が良いのです。
「僕はこの人を魅力的に思っているな」「ちょっと我慢しておかなければダメだな」と早めに気づくようにしています。
■心は傷ついた子ども、体は成人
診察室は特殊で、狭いところで密室です。
2人きりの空間で、患者さんはその瞬間、傷ついた子どもでもあります。
子どもの時の心や無力さ、無防備なところで自分の気持ちを吐露します。
でも肉体は成人の女性だったりするわけです。
体は大人なのですが心はすごく子どもで、このようなアンバランスな状況に僕らは閉じ込められ、いろいろな複雑な気持ちを味わいます。
彼女らは、子どもなのですが自分の持っている武器は成人の肉体です。
だからすごく助けてほしいという気持ちと、治療の場が大事だと思えば思うほどどんな手を使ってもそれを手放したくないという気持ちがあり、それが恋愛感情のようなものになることはおかしくはありません。
恋愛的なもの、性的なものを使って、それを武器にしてこちらの気持ちを惹きつけたいと思うのは恥ずかしいことではありません。それは普通のことです。
■幸せは外の世界で手に入れるもの
当たり前ですが、求めているのは益田裕介ではなく別の誰かです。
彼女、彼を幸せにしてくれる誰かです。
それは診察室で手に入るものではなく、外の世界で手に入れなければいけないものです。
主治医は彼ら、彼女らを幸せにすることはできません。
制限がありますし、その制限を取り払ったところで幸せにできません。
それはなぜかと言うと、「主治医」というものを壊すからです。
欲しいのですが、手にした瞬間、それは安心できる主治医、治療者というものを壊してしまう。
性的なものやお金ではなく、単純に職業としてその人を真剣に治療したいということや、誠実さ、人間が持っている「赤の他人だけど優しい」というものを壊してしまいます。
そうすると患者さんは「赤の他人に助けを求める」ということを覚えられなくなってしまいます。
なぜなら、医師でさえ誘惑に負けてしまうのに、ましてやこの人たちは助けてくれないだろう、この人たちも誘惑に負ける人たちなのだ、と信用できなくなってしまうのです。
だからかわいそうですし、不幸になってしまいます。
■投影はよく起きる
診察の中で、何気ない感じで言うこともあります。
「恋愛はどうなんですか?」「恋人はいるのですか?」「パートナーの人と暮らしているのですか?」と。それは患者さんの今の調子を知るために聞きます。
その時に患者さん側が、「あれ?なんでそんなこと聞くの?」「もしかして私のこと好きなんじゃない?」と思うことがあります。
こういうことを「投影」と言います。
自分が相手のことを好きなときに、相手の方が自分のことを好きだと思うことです。
そういうきっかけで恋愛感情に気づくことはよくあります。
そういうことを言う主治医はダメなのではないか、誘惑しているのではないか、と批判されることもありますが、それは少し違います。的外れな批判です。
これはこちら側の責任ではないなと思います。
それはなぜかと言うと、投影はどんなきっかけであれ気づく時は気づくからです。
何を言ったから投影が起きた、というものではありません。
■一周回って「幸せ」とは
我慢、我慢と言っていますが、「益田先生のストレス解消は何ですか?」と聞かれます。「断酒して、女性も我慢して、ギャンブルもしないですよね、じゃあ何が楽しいんですか?」と聞かれます。
結局、一周回って、家族がいる、治療仲間がいる、スタッフがいる、患者さんがいる、ということがストレス解消というか幸せです。
陰キャなんですよね。陰キャだからこそ誘惑に負けやすいという問題もありますが、我慢してやっています。
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いつもご視聴ありがとうございます。
当チャンネルは、早稲田メンタルクリニック院長 精神科医 益田裕介先生の公認切り抜き動画チャンネルです。
毎日投稿しておりますので、お見逃しのないようチャンネル登録・高評価・コメントいただけましたら嬉しいです。
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一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...
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当チャンネルは、早稲田メンタルクリニック 益田裕介院長の切り抜きチャンネルです。
フルで字幕をつけていますので、電車の中などの音が出せない環境でもご視聴いただけるほか、無音の部分等はカットしておりますので、より見やすく視聴できるようになっています。
毎日投稿しておりますので、お見逃しのないようチャンネル登録をお願いいたします。
正しい情報で偏見を減らし、早期発見・早期治療となれば幸いです。
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01:34 気づいたら我慢する
02:11 心は傷ついた子ども、体は成人
03:09 幸せは外の世界で手に入れるもの
04:14 投影はよく起きる
05:09 一周回って「幸せ」とは
本日は「きれいな女性/男性が来た時、治療者は?」というテーマでお話しします。
■共感するほど誘惑される
きれいな人が来たときに、その人の好意にこちらがドキドキしますかということですが、まあ動揺します。
相手はこちらに好意を向けたり、助けて欲しいという思いだったり、医師に対して父親転移をしていたり(理想の父親像を重ねる)、安心させて欲しいと願ったり、安心感を感じたりします。
人間の脳は1つのことだけを考えるのではなく、いろいろなことを考えます。
当たり前ですよね、体も右手を動かしながら左手で頭を掻いたりできます。心臓も動かしています。それは脳みそがやっています。
これは肉体を動かす脳がやっているわけで、感情についても同時にいろいろなことを考えます。
そういうものを治療者は向けられます。
また、僕らは患者さんに共感しています。
患者さんの立場に立ち、患者さんの気持ちはどう動いているのだろう、ということを考えます。
患者さんが言葉にできないものをその患者さんに乗り移って言葉にしようとしているので、共感すればするほどその誘惑に気づくというか、誘惑されてしまいます。
それはそうですよね。
相手は自分のことが好きだなということがわかるわけです。
相手が気づく前にこちらが気づくこともあります。
「あれ、この人もしかして、僕に対して性的な意味での好意を向けているかもしれない」と先に僕が気づき、それで僕が照れた感じの返答をしてしまったときに、患者さんがギョッとして「私は主治医のことを好きだと思っていたんだ」ということに気づいて恥ずかしくなり、自分を責めてしまうというようなことまで起きます。
これはよくあります。
■気づいたら我慢する
僕らは気づいたらとにかく我慢します。
当たり前ですが、気づいたら我慢します。条件反射です。
そう自分に言い聞かせます。
僕には家族、奥さん、子どもがいますし、医師の仲間、スタッフがいて、他にも多くの患者さんがいます。
そこで僕がこの人を好きになってしまったら、全てが壊れてしまいます。
一番悲しいのはその相手です。
患者さんが一番困るわけですから、とにかく我慢します。
「あ…」と早めに気づいた方が良いのです。
「僕はこの人を魅力的に思っているな」「ちょっと我慢しておかなければダメだな」と早めに気づくようにしています。
■心は傷ついた子ども、体は成人
診察室は特殊で、狭いところで密室です。
2人きりの空間で、患者さんはその瞬間、傷ついた子どもでもあります。
子どもの時の心や無力さ、無防備なところで自分の気持ちを吐露します。
でも肉体は成人の女性だったりするわけです。
体は大人なのですが心はすごく子どもで、このようなアンバランスな状況に僕らは閉じ込められ、いろいろな複雑な気持ちを味わいます。
彼女らは、子どもなのですが自分の持っている武器は成人の肉体です。
だからすごく助けてほしいという気持ちと、治療の場が大事だと思えば思うほどどんな手を使ってもそれを手放したくないという気持ちがあり、それが恋愛感情のようなものになることはおかしくはありません。
恋愛的なもの、性的なものを使って、それを武器にしてこちらの気持ちを惹きつけたいと思うのは恥ずかしいことではありません。それは普通のことです。
■幸せは外の世界で手に入れるもの
当たり前ですが、求めているのは益田裕介ではなく別の誰かです。
彼女、彼を幸せにしてくれる誰かです。
それは診察室で手に入るものではなく、外の世界で手に入れなければいけないものです。
主治医は彼ら、彼女らを幸せにすることはできません。
制限がありますし、その制限を取り払ったところで幸せにできません。
それはなぜかと言うと、「主治医」というものを壊すからです。
欲しいのですが、手にした瞬間、それは安心できる主治医、治療者というものを壊してしまう。
性的なものやお金ではなく、単純に職業としてその人を真剣に治療したいということや、誠実さ、人間が持っている「赤の他人だけど優しい」というものを壊してしまいます。
そうすると患者さんは「赤の他人に助けを求める」ということを覚えられなくなってしまいます。
なぜなら、医師でさえ誘惑に負けてしまうのに、ましてやこの人たちは助けてくれないだろう、この人たちも誘惑に負ける人たちなのだ、と信用できなくなってしまうのです。
だからかわいそうですし、不幸になってしまいます。
■投影はよく起きる
診察の中で、何気ない感じで言うこともあります。
「恋愛はどうなんですか?」「恋人はいるのですか?」「パートナーの人と暮らしているのですか?」と。それは患者さんの今の調子を知るために聞きます。
その時に患者さん側が、「あれ?なんでそんなこと聞くの?」「もしかして私のこと好きなんじゃない?」と思うことがあります。
こういうことを「投影」と言います。
自分が相手のことを好きなときに、相手の方が自分のことを好きだと思うことです。
そういうきっかけで恋愛感情に気づくことはよくあります。
そういうことを言う主治医はダメなのではないか、誘惑しているのではないか、と批判されることもありますが、それは少し違います。的外れな批判です。
これはこちら側の責任ではないなと思います。
それはなぜかと言うと、投影はどんなきっかけであれ気づく時は気づくからです。
何を言ったから投影が起きた、というものではありません。
■一周回って「幸せ」とは
我慢、我慢と言っていますが、「益田先生のストレス解消は何ですか?」と聞かれます。「断酒して、女性も我慢して、ギャンブルもしないですよね、じゃあ何が楽しいんですか?」と聞かれます。
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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。
▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...
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