早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介

早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介

「生きる意味とはなんなのか」精神科医が解説します【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

動画タイプ
一般
公開日時
2025年2月5日 20:45
動画長さ
05:55
再生回数
2044
高評価数
140
コメント数
-
エンゲージメント率
6.8%
データ確認日時
2025年2月12日 12:11

動画概要

本日は「生きる意味が見つからない」というテーマでお話しをします。
重いテーマですけど、話してみます。

◾️マズローの欲求の5段階説

それはなぜかという話ですけど、先にその話からした方がいいかなと思うんですけど。

これはマズローの欲求の5段階説というものです。
マズローの欲求の5段階説は何かというと、人間というのは欲望に5段階あるんだよ、と。

1
まずは何よりも先に生理的欲求。
お腹が空いた、寝たい、そっちの欲求を満たしたいんだよ、と。

2
生理的欲求が満たされたら、次は安全の欲求。
安全な場所で寝たい、安全な場所を確保したいという欲求を持つんだよ、と。

3
その次に所属の欲求。
仲間が欲しい、どこかに属しているという所属の欲求を求めるんだよ、と。
誰かのチームメイトだと。

4
所属の欲求の次は承認の欲求を満たしたくなるんだよ、と。
評価されたい、そういうものを求めるよ、と。

5
その次は自己実現欲求。
自分がこういうものになりたい、自分がやりたいことをやりたいと思う、そういう欲求を持ち、それを満たしたいと思うようになるんだよ、ということをマズローは言ったんです。

このモデルがどこまで正しいかというと、う~んというところはありますし、単純にこのまま5段階でいくわけじゃないんですけど、でも何となく直感的には「そうかもな」と思います。
やはり生理的欲求が満たされないうちには、承認欲求とか言っていられないじゃないですか。
だから何となくわかります。

◾️どう愛せばいいのか

治療の流れとして、今うつの時に、主観1.0とした時に最初困惑してるんです。
それを治療の中で客観的な情報に置き換えていく。
主観的なものの見方じゃなくて、客観的に今の自分はどういう状況なのかを置き換えていく。

問題があってその問題からストレスや心身の疲労がたまり、うつなどの症状が出るということなんですけど、これを生物心理社会モデルと言ったりするんですけど、繋がっているんです。

自分が今うつになったのは脳の病気なんだけど、根本には何かあったんだなと。
家族の問題、家庭の問題、生い立ちの問題、環境の問題、職場の問題、職場環境の問題、色々な問題、あと自分が持っている元々の生まれ持ったIQの問題、バイタリティ、体力の問題など色々なことが明らかになっていっていく。
そしてSNSで色々な情報を知ってクリアになってオープンになっていく。

クリアになっていった世界で、自分はこんな感じなんだなと客観的に見えた時に、その後の人生のことも何となく予想がついた時に「あれ?こんな自分や運命をどう愛せばいいのか」という風に思ってしまう人が増えているなと思います。

未来が見えないところもあるんだけど、でも何となくここら辺で落ち着くんじゃないかな、ここら辺でしかならないだろう、復職したことがきっかけで、これがいい感じで出世していく、社長になっていく、そういうことはなくて、ただただ傷を一個負ってしまったなというような感覚、その傷を持ってしまった自分の人生をどう愛していけばいいんだろうということがわからなくなってきている、悩み始めてる、そういうのがあります。

所属の欲求や安全の欲求で十分幸せだ、ここが満たされれば幸せなんだ、という風に感じていた世代や時代とまたちょっと違うなという気がします。
お腹いっぱい食べられたら、結局それはそれで勝ちなんだよね、と思えてた時代とはもう違うので、そういう中でどうやったら自分を満たせるんだろうということは考えてるということです。

◾️どういう世界観を作っていくか

この状態からどういう世界観を作っていくか、価値観を積み上げていくかというのが一人一人の患者さんが抱える課題だったりもします。

例えば昔だったら、例えばの例ですよ、人類というのは色々な世界観を作ってきたんです。
災害が多くて自然災害が多い日本という国は、輪廻転生や仏教というものを考えたり、取り入れて発展させていったというのがあります。
諸行無常なんだという風にやっていた、地震とか震災があったら全て壊れてしまうから。
そういう風に自分たちの心を慰めてきたし、そこでそういう世界観を作ることで、どう自分たちを愛すればいいのかを過去の人は考えてきたし。
戦争が多かった中国では、孔子、儒教の教えや老荘思想のようなものを作ることで、自分の運命や社会のあり方を考えてきたし。
砂漠の国ではイスラム教、一神教が、ヨーロッパではキリスト教という世界観を作ってきたわけです。

現代は国民国家の時代、戦争の時代から資本主義、究極的なグローバルの資本主義の世界という世界観を作ってる。
そういう中で、どうやってお金を稼げばいいんだろうと考えていく中で、そういう資本主義という世界観を作ってきたんですけど、やはり資本主義の世界観だと、精神科の患者さんは特にマッチさせるのが難しいんです。

その中だと自分たちは負け続けている苦しみというか、自分を肯定できないという苦しみに支配されてしまうので、新しい世界観を何かしら作ってあげなければいけないんですけど、そこにはオリジナルなものが必要だし、オリジナルな世界観じゃないと、もう何て言うか、人から与えられた世界観や、みんなが信じる世界観を信じられなくなってきているんです、SNSの時代ですから。

そういう中で言語化する力や応用する力がある人は、自分自身の世界観を作っていけるんだけど、そこが弱かったりするとなかなか作れないんです。
新しい自分の世界観を作れなくて悩んでしまうということがよくあるなという風に思っているということです。

生きる意味が見つからない人たちというのは、見つけられる人たちに比べて、やはり創造力、他人・歴史から学ぶ力、応用する力、ゼロ-イチで作る力が弱かったりします。

そういう人たちにとって、これから世界観を作るにはどうやったらいいんだろうということを僕らはよく考えてますし、そのためのレシピ集みたいなものですよね、このYouTubeというのは。
レシピ集だったり、半調理品みたいなものを提供することで、うまく組み合わせて新しい世界観を作ってもらえたらな、生きる意味を見つけてもらえたらなと思ったりしています。

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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。

▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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