早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介

早稲田メンタルクリニック【こころ切り抜きCh】精神科医 益田裕介

人は誰のために生きるのか?精神科医目線で語ります【早稲田メンタルクリニック 切り抜き 精神科医 益田裕介】

動画タイプ
一般
公開日時
2024年8月20日 20:45
動画長さ
05:04
再生回数
4864
高評価数
268
コメント数
18
エンゲージメント率
5.9%
データ確認日時
2024年8月27日 16:29

動画概要

00:11 自分の人生を生きていないことが多い
01:04 治療の流れ
02:58 誰のために生きるのか

誰のために生きるのかというのは、臨床で結構よく話題になる話ですね。
あなたそもそも何のために生きてるの?とか、誰のために生きているんですか?ということですで、これはよく話に出てきます。

■自分の人生を生きていないことが多い

患者さんというのは何かに囚われていて、自分の人生を生きていないことが多いです。
家族に支配されているとか、会社に支配されているとか、過去に支配されているとか、自分のトラウマに支配されているもしくはお金に支配されているとか、いろいろあるんですけど、「何なの?」ということですよね。

そう言うと「よくわかりません」と患者さんは言います。
これが答えられないというのは、やっぱりうつになりやすいし、健康的な状態ではないです。じゃあ他の人は考えてるんですか?とか言われますけども考えてないです。もちろん健康な時とか。

ただ、問題があった時や節目節目ですね。
誰かが亡くなるとか大切な人を失ってしまう、結婚する、子供が生まれる、転職をする、色々ありますけど、その節目節目では絶対みんな考えて、その中で自分を見直してじゃあこれからの人生はこう生きようということをやったりしています。

だから、患者さんも病気になったというこのタイミングというのは、ある程度良くなってきたらここについて考えなきゃいけないということですね。

■治療の流れ

治療のそもそも流れというものがあります。

第1段階は休む、助けを求める、従う、自分を褒めるとかこういう段階です。

2番目になってきた時に、マインドフルネス。座禅を組んでみる呼吸を整える。
心臓をゆっくりさせる、呼吸をゆっくりすることで体を落ち着かせる、心を落ち着かせるというボディコントロールですね。ボディコントロールを覚えていく。
これが5分以上できないとダメですよ。

1番が終わった後にこれができてないならこれを修行した方がいいです。

その後に目標・目的を定めて、誰のために生きるのか、何のために生きるのかという目標を定めて、計画を立てて行動をする。そしてそれを修正する、ということをする。
変化に合わせて繰り返すということを治療の流れではする。

ある程度治療が進んできた時、中盤から終盤にかけてですね、誰のために生きるのか何のために生きるのかってことを考えていく。
その作業がうつの再発を防いだり、心を強くするということになるのかなと思います。

治療というのは、そもそも薬などを使って脳を変えてあげる、もしくはカウンセリングなどを経て、自分が成長する。
そして自分が変わることで問題や不安を乗り越える。
3つ目は環境調整という形で周りに助けてもらうことで、福祉に助けてもらうことで、外からの助けで生きやすくする。
この3本柱なんですよね。精神科の治療は。

自分が成長するためにはもちろん、思いやりや優しさも必要だし、相手からのね。
もう一方で学びも必要だし、自分が成長していくことも必要だし、成長するためにはこういうことをしっかり考えてあげないといけないということになります。

だから、どこかのタイミングでこれを考えていくということはとても大事だということです。

■誰のために生きるのか

誰のために生きるのかということですけども、もちろんこれは特定の誰か一人を指すのではないと思います。

自分のためにという人はいますよね。これは個人主義的な考え方ですよね。
それも良いでしょう。

家族のため、仲間のため。
より共同体的になっていくし、ひいては国家のためとか。
より抽象度を上げたら、未来の子供たちのためとか、学問のためとか芸術のためとか、そういうのもいろいろあるのかなと思います。

どこでもいいんですけども、そういうものをいろいろ考えていくということです。
でも、「これのためです」というのはあんまり良くなくて、お母さんのためだけとか、お父さんのためだけとか、自分のためだけとか、そういうものではなくて、やっぱり全体的に複数のアイデンティティを持って、複数のものに対して責任感を持つというか、親密感を持つというか、そういうのが必要です。

正解はもちろんないですよ。
もちろんなくて、患者さんそれぞれが自分の気持ちを自分の言葉で言えるのが治療の目指すところかなと思います。

本人の考えたものが、きちんと感情表現できている、リフレーミングできている。
ネガティブだったものがポジティブに言い換えられている。
そういうことが起きていれば、臨床的にはいいんじゃないかなと思っていますね。

この人の真の気持ち、腹から出ている言葉ではなくて、なんか倒錯的だなとかイイ子ぶってるなとか演技的だなとかどうやってわかるんですか。どうやって見分けるんですかというと何ですかね、言語化しにくいんですけど。
でも人と人とのコミュニケーションですから。
しかも何回も会っている人とのコミュニケーションですから、わかりますよね。
人間同士の付き合いだから、どこか矛盾があったり表情が硬すぎたりしたらわかるんですけども、治療の終盤には自分の言葉でそういうことが言えたらいいんじゃないかなと思います。

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▼自己紹介
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。2020年6月5日より断酒継続中。

▼参考
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/deta...
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb...

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