シバターが控訴を表明 賠償金の算定根拠が不明確だと主張

パチンコ系YouTuberの「桜鷹虎」(同非公開)との裁判で、「シバター」(登録者数123万人)が5月26日、「裁判の結果と、今後の方針について」と題する動画を公開し、控訴の意向を表明しました。

YouTube動画

桜鷹虎との裁判で敗訴したシバター

シバターは2020年4月、緊急事態宣言下でパチンコ店に休業要請が出される中、パチンコ関連の動画を投稿し続けていた桜鷹虎を4回にわたって厳しく批判。桜鷹虎の動画を見ないよう呼びかけていました。

これに対し桜鷹虎は、シバターの行為が業務妨害行為にあたるとして刑事・民事両面で法的措置を取ると宣言。2021年8月にはシバターが書類送検されたと報告しました。今年2月、シバターは自身が不起訴処分となったことを報告。刑事罰は免れたものの、今月24日、東京地裁はシバターに275万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。

シバターが控訴を表明

26日の動画でシバターは、「私シバター側は控訴します」と宣言しました。

シバターによると、275万円の内訳は50万円が名誉毀損、25万円が裁判費用、残りの200万円が桜鷹虎のチャンネルに生じた損害分とのこと。

シバターはこの200万の算定根拠に疑問を感じている様子。シバターは、パチンコ系全体が数字が取れない状況にある上、再生数には本人の動画の質の問題などさまざまな要因があると説明。シバターが言及することにより、注目されて再生数が増加する可能性もあるといい、「シバターが誰かをディスること」で、実際にどの程度再生数が落ちたのかは算定できないと主張します。今後は、200万円の算定根拠をめぐって争う方針としています。

また、すでに法務省に95万円の供託金を納入しているといい、本来はそれを差し引いた金額が請求されるはずが、タイミングがズレたためそうなっていないらしく、これも控訴の理由だとしています。

桜鷹虎との裁判で敗訴したシバター

シバターは、YouTubeの収入の増減はYouTuberですら知らないといい、YouTubeに触れてもいない人が算出すること自体がそもそもおかしいと主張します。

シバターは、もし自身がこれを認めてしまうと、「これからのYouTubeが大変」だと話します。「コレコレ」(同182万円)や「ガーシー」(東谷義和、同122万人)の名前を挙げ、こうしたYouTuberに対して「バンバン裁判がおこなわれる」ことになると考察し、前例を作るのを避けるために「そういうのは絶対認めちゃいけないと思う」「胸を張って主張を通さなければいけない」と訴えました。

算定は非常に難しい

ちなみに今回の裁判では、桜鷹虎の2020年5月の収益が同年3月と比べて約993万円減ったことが200万円の算定の根拠とされています。

ユーチュラ編集部が調べたところ、桜鷹虎が2020年3月に公開した動画は36本だったのに対し、5月は19本と約半分程度でした。新作の動画が少なければ再生数が低下する可能性が高くなり、そうなれば収益も当然低下します。

さらに比較対象となっている3月は、年度末のため広告単価が高騰する時期である一方、2020年4月は新型コロナの影響で大幅に収益が低下したとされる時期でもありました。そうした背景から、シバターの影響を算定するのは非常に難しいと考えられます。
(関連記事「YouTubeの広告単価が4月に入り激減か。65%減との報告も」)