中田敦彦が語った“米軍基地が沖縄にある理由”に疑問の声 「こんな適当な言説垂れ流すのか」
3月20日、「中田敦彦のYouTube大学」(登録者数458万人)が地政学について解説する動画を公開。この中で、中田が米軍基地が沖縄にある地政学的な理由について誤った情報を発信しているとして、批判の声が集まっています。
地政学の解説動画に批判
3月19日・20日に中田は自身のチャンネルで地政学についての動画を2本公開しました。
地政学とは、
地理学と政治学を合わせた用語で、国の地理的な条件をもとに、政治的、社会的、軍事的な影響を研究する学問における研究分野を意味します。(Digima)
2本目の動画で中田は、地政学的な観点から、なぜ米軍基地が沖縄にあるのかを説明。中田は、
沖縄の米軍基地というのは、アメリカの持っているICBM(大陸間弾道ミサイル)を配備すると、世界の主要都市ほとんどに睨みが利かせられるんです。北京であるとかモスクワであるとか中東であるとか、アメリカが一番抑えたいところにミサイルを発射できる基地っていうのは(中略)米軍の沖縄基地なんです。だから絶対に沖縄基地から(米軍が)撤退することはないだろうって言われてるんですよ。
さらに、中田は次のように続けました。
(沖縄米軍基地は)世界をアメリカが牛耳るためのミサイル基地なんですよ
アメリカの国民感情、ミサイルの射程距離、設備の最新鋭さ、この3つの理由から絶対にアメリカの基地は沖縄からなくならないだろうというのが地政学上の結論らしいんですね
「影響力のあるYouTuberがこんな適当な言説垂れ流すのか」
この説明に疑問を呈したのは「琉球沖縄の経済的自立及び独立を研究」している「多嘉山侑三」氏(登録者数3900人)。
同氏はツイッター上で、この説明を聞いて「ずっこけた」とコメント。「影響力のあるYouTuberがこんな適当な言説垂れ流すのか」と嘆きつつ、「長年基地問題を研究してきた方々から一蹴される内容だろう」と批判しました。このツイートは現在いいね1.4万件、リツイート5000件以上と、かなりの注目を集めていることがうかがえます。
中田敦彦のYouTube大学で、沖縄に米軍基地がある理由の一つは、
「米軍の射程距離1万kmのICBMを沖縄に配備すると、世界の主要都市をほとんど牽制できるから」
と聞いてずっこけた。
そんな大雑把な条件なら別に東京や大阪でも同じだし、在沖米軍の部隊の詳細には触れずにICBM配備なんて仮定の話かよ。 pic.twitter.com/ce3ST76kQF— 多嘉山侑三 (@yuzo_takayama) March 22, 2022
生配信でツイートの詳細を解説
多嘉山氏は2月22日におこなったYouTube配信で、自身のツイートについて詳しく解説しました。
中田が米軍が沖縄に存在する理由として挙げた「ICBMを沖縄に配備すると世界の主要都市ほとんどを牽制できる」という観点について多嘉山氏は、射程距離が1万キロもあるICBMでは、東京でも大阪でも射程圏がそれほど変化せず、米軍基地が沖縄に存在する理由とはなりえないと反論。さらに、実際のところICBMは主に核弾頭を搭載して運用されることから、非核三原則がある日本では中田の説明は現実的ではないと付け加えます。
次いで、中田が説明した「アメリカの基地は沖縄からなくならない」3つの理由について多嘉山氏は、そもそも地政学とは関係ないと指摘。「地政学上の理由で沖縄に米軍基地があるというロジック自体が破綻している」と一蹴しました。
誤情報を発信したとして批判が寄せられることも
“教養系”YouTuberとして知られる中田ですが、これまでも日韓関係やイスラム教について解説する動画上での説明が誤っているという指摘が寄せられたことがありました。中田は、あくまでも本の内容を紹介するというスタンスのためか、間違いを指摘されて、動画を非公開にすることはあっても、訂正や謝罪をしたことはほとんどありません。
なお、今回の中田の動画のコメント欄では中田の説明を高く評価する声が多く寄せられています。
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