登録者26万人の登山系女性YouTuber、熊野古道「安居の渡し」船頭の後継者に 「残すための第一歩として私が船頭になる」
6月2日、登山系YouTuberの「麻莉亜」(登録者数26万人)が「【重要報告】YoutubeチャンネルMARiA麻莉亜について」と題する動画を投稿。和歌山県の熊野古道に残る渡し舟「安居の渡し(あごのわたし)」の船頭の後継者になることを発表しました。
2年前から続けてきた熊野古道
普段は単独で日本各地を登山する動画を投稿している麻莉亜。しかし今回の動画では、編み笠をかぶり、紺色のはんてんを着て登場します。いつもとは異なる装いで現れた理由として、和歌山県の熊野古道に伝わる「安居の渡し」の船頭の後継者になると切り出しました。
経緯について、麻莉亜はおよそ2年前から熊野古道の動画を投稿し始めたと説明。昨年11月に大辺路のルートを歩き、なかでも、昨年11月に歩いた大辺路のルートがとても印象的だったと振り返ります。途中には川を渡る必要があり、その渡河を担っているのが「安居の渡し」だったといいます。
「熊野古道のルートをつなぐためには、その渡しが不可欠」と語る麻莉亜は、現代の熊野古道は舗装路に変わった区間が多く、茶屋もなくなるなど、かつて参詣道がにぎわった頃の面影を残すものが少なくなっていると指摘。その中で、当時と同じように舟を使って人を渡す「安居の渡し」は、「かつて熊野古道を歩いてた人達もこういう風に道を渡ってたんだなっていう想像ができるのが、この船としての存在意義」と感じたと話しました。
夏に船頭の訓練、登山も継続
そんなとき、船頭の人から「来年はもう続けるのが難しいかもしれない」という話を聞いたと明かします。助成金が今年で切れることなど、いくつかの事情が背景にあるとのこと。それを聞いた麻莉亜は「なんてもったいないんだ」と感じ、一度は帰宅したものの、気持ちが晴れなかったと振り返りました。
今後この道を歩く人が、かつての熊野古道ルートをたどることも、舟に乗る体験をすることもできなくなってしまうのではないかと考えた麻莉亜は、自身がYouTuberとして発信できる立場にあることから、「影響力を持ってるならそれをいい方向に活かすことをなんかできたらいいなって」と思ったそうです。
そのため、船頭の後継者がいない状況も踏まえ、「この渡しを残すための最初の第一歩として、私が船頭になることに決めました」と説明しました。免許の不要な手こぎの舟だといい、夏の間に船頭の人から操船のコツを教わりながら、自分で舟を動かせるようになりたいと意気込みを語りました。
将来的には一緒に取り組みたいという人も募集していきたい考えで、まずは自身が船頭となり、その様々な体験を動画で発信していきたいとしています。
本来はもう少し段階を踏んで発表する予定だったものの、それより先にNHKの「安居の渡し」に関する取材を受けることになり、1〜2週間以内にテレビに出演する見込みになったため、急きょこの動画を撮影したと説明しました。
なお登山をやめるわけではないとも強調。普段は登山をしながらYouTubeに動画を投稿し、その合間に船頭の特訓を受けて操船を習得していきたいとしています。「動画を見ている皆さんを舟に乗せて渡すときが来るかもしれないので、楽しみにしていてください」と語り、動画を締めくくりました。
コメント欄では「いよいよですね。マリアさんの行動力がすばらしい! これからも応援しています!」「熊野古道の大切な遺産を残そうとする活動、応援してます!」など、応援の声が寄せられています。









