YouTubeでブームの“搾乳動画”に搾乳器メーカーが怒り 「大変遺憾」「憤りを感じています」

話題となっている「搾乳動画」に、大手搾乳器メーカーが遺憾の意を示しました。

搾乳動画の大ヒット

今年YouTube界で話題となった搾乳動画。乳房にも乳首にもモザイクがかかからないまま、女性が搾乳器の使い方を解説する動画です。

今年3月に開設された「子育てトレーニング『入門編』」(登録者数36万人)の動画は再生回数1700万回を超える大ヒットを記録。7月20日に開設された「ななみ@女子大生ママ」(同23万人)も、開設からわずか1カ月で登録者は20万人超えを達成。7月25日に投稿された動画は、1カ月弱で1100万回以上再生されていました。

YouTubeは性的コンテンツに厳しいことで知られていますが、教育的コンテンツなど一部の例外はポリシー違反に当たらないとされています。

教育、ドキュメンタリー、科学、芸術が主な目的であり、必要性や脈絡がある限り、性的なコンテンツが許可される場合もあります。たとえば、乳がんに関するドキュメンタリーで胸の部分のヌードを含むコンテンツは適切と判断されますが、性的満足のためにそのドキュメンタリーから抜粋したクリップを投稿することは許可されません。先住民のコミュニティ、医療処置、出産、芸術的演目、または授乳の映像のコンテキスト(文脈)にそぐわないヌードは、ドキュメンタリー(としての例外的な許可)にあたらない可能性があります。(YouTubeヘルプ

そこで2つのチャンネルで投稿されていた搾乳動画も、教育という観点から、例外的にモザイクなしが認められていると考えられていました。

ところが8月23日、これら2つのチャンネルがBANされました。その理由の一端として考えられるのは、「子育てトレーニング『入門編』」の概要欄。そこに貼られていたリンクを辿ると、人妻を扱ったアダルトな投稿が何度もリポストされていました。実際の目的はアダルトコンテンツへの誘導だったのではないかと考えられています。

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あとを絶たない搾乳動画

BANのリスクはあるものの、再生回数が稼げるためか、YouTubeでは搾乳動画が後を絶ちません。ユーチュラに登録されているチャンネルだけでも「搾乳」のタグがついているのは28チャンネルにのぼり、再生回数が数百万回を超える動画がいくつも存在しています。

こうしたチャンネルは、これまでと同じように胸をあらわにしながら搾乳の仕方を解説しているのですが、概要欄に「この動画は、科学的または教育的な目的で作成されています」と断り書きをして逃れようとしているチャンネルもあるほどです。

搾乳器の大手メーカーはこのブームに憤っているようです。弁護士ドットコムニュースがそのうちの1つ「ピジョン」(東京都)に取材したところ、

育児に必要な『さく乳器』というアイテムに関して、子育て中のご家族を不快な気持ちにさせる動画が配信されていることは、大変遺憾です。

と回答。同社は不適切なコンテンツとしてYouTubeに動画を通報していることを明かし、

一部の動画は削除されたものの、その後も新たな動画が公開される事態に、憤りを感じています

と、搾乳動画の撲滅に向けて断固たる姿勢を見せています。