妻と不倫相手を射殺した米TikTokerの裁判が開始
2021年10月、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴで発生した殺人事件の裁判が先月始まりました。被告は人気TikTokerの「JinnKid」で、妻その不倫相手を射殺した容疑で起訴されています。
不倫現場を押さえて射殺
「JinnKid」という名前で活動していたAliは、モノマネやコメディー動画を投稿し、YouTubeで20万人、TikTokで94万人のフォロワーを集めた人気インフルエンサーでした。動画には妻のAnaも度々登場。2人は幸せな家庭生活を送っているようでしたが、現実は異なっていました。

夫婦は2021年初頭、バージニア州からカリフォルニア州サンディエゴに引っ越してきましたが、次第に関係が悪化。Aliの家庭内暴力がエスカレートした上、度重なる不貞行為に耐え切れなくなったAnaは、夫にマンションから出ていくよう懇願し、Aliはホテル住まいを始めます。
しかし、Anaの不倫を疑っていたAliは、合鍵を使ってAnaのマンションに無断で侵入。5歳の娘のiPadに盗聴アプリをダウンロードしました。ホテルに戻ったAliが家の様子を盗聴していると、妻と不倫相手の声が聞こえてきます。
するとAliはすぐさま車でマンションに向かい、不倫相手に3発、その後妻に向かって発砲。2人は死亡しました。
発砲後、Aliは母親に電話をし、自らの犯した過ちを告白しました。そして拳銃を車に積んだまま、娘のいる幼稚園へ向かいます。車の中で娘に「ママを傷つけた」と話していたところ、警察に逮捕されたのでした。
終身刑から減刑となる可能性は?
先月始まった裁判でAliは、2人の姿を目にしたとき、「すべての判断と理性を失い、自分の体の助手席にいるような」感覚だったと説明。2人を射殺したことは認めましたが、彼の弁護人は、当時彼がアルコールと覚醒剤に依存していた上、幼少期に父親から受けた身体的・精神的虐待による複雑性トラウマ、双極性I型障害を患っていたと説明。Aliは正気ではなく、射殺は悪意からではないと弁護しました。
銃撃直後、Aliから犯行を告白された母親は、Aliが遺体の写真を送ってきたと証言。しかしAliは写真を撮った覚えがないと証言するなど、くい違いもみられます。
Aliは、殺害に拳銃を使用した容疑と、複数の殺人を犯したという第1級殺人の2つの罪で起訴されており、全ての罪状で有罪判決を受けた場合、仮釈放のない終身刑となります。今後の裁判でどのような判決が下されるか、注目が集まっています。









